実は、私の日本語レッスンの生徒サムエレさんがですね…
行ってきたんですよ、ムジェッロGP観戦に!
イタリア人はこんな風にムジェッロを楽しむんだ!…と言うあたりの体験レポートを提供してくれました!!
1月から準備万端!チケット50%OFF!
今回は男6人で金曜の夜にムジェッロ入りし、キャンプで2泊3日すると言う計画。
この日のためにチケットも1月から手配してまして、なんと50%オフで1人73ユーロ(約9300円、手数料込み)だったんだとか!
キャンピングカーとワゴン車の2台で行ったんだそうですが、こんな風にスクーターも2台持参しまして、パドックやキャンプ場内での移動に使おうと言う配慮です。
ぬかりがないなぁ〜!
ムジェッロ・キャンプ場に到着
さて、ムジェッロのキャンプ場に到着したのは夜の11時頃。
翌日にはこんな感じ。
手作りグリルで肉攻め!!
イタリアと言えば、やっぱり美食の国!
2輪レース観戦とは思えないような手の掛け方なんですな、この人達!!
まずは土曜日の昼食なんですが…
いきなりのローストチキンですよ!
男6人で大振りの鶏を4羽!!
焼いている黒いTシャツの男性はですね、元レストラン・シェフのオマールさん。実はこの人がね…曰くありのシェフなんだ。
あっ、ちなみにこのバーベーキューグリルも、この日のための手作りでして。サムエレさんが設計し、自宅にあった古いボイラーを利用してお友達が溶接作業をしてくれたんだとか。
ロッシが惚れ込んだカルボナーラ!!
いきなりチキンにかぶりつく訳じゃありませんぞ!
キャンプ場でだって、ちゃんと1皿目のパスタから始めるわけです。
今回は、日本でもお馴染みのカルボナーラ・スパゲッティ。
もちろん、さっきのオマール・シェフの手作りでして、実は、あのヴァレンティーノ・ロッシ選手がぞっこん惚れ込んだ逸品で、
「レース・ウィークエンドにもこれを食べたい!ぜひ、一緒に世界を転戦してくれ!!」とオファーを出した程なんだとか。
もったいないことに、諸事情によりお断りしたそうですが…
さて、このカルボナーラ…
一体なにがそんなに特別なのかと聞いたところ、材料は普通なんですって(卵、ベーコン、パルミジャーノのみ)。
ただし、全体のバランスがとにかく絶妙なんだとか。特にパスタの茹で加減が絶品で、最後に卵と絡める時にパスタに火が通り過ぎないようばっちり考えられてるんだそうです。
今回はサムエレさんの叔父さん自家製のベーコンを使ったそうで、少々香りがきつかった故、コショウを大目に効かせていたと言ってました。
なかなかレアな感じで、うぅぅ…堪りませんな。
自家製ビール30ℓ、赤ワイン5ℓ
実は、生徒サムエレさんもなかなかの料理自慢でしてね。
今回は朝食用のタルトを3種類作った他に、なんと自家製ビールまで持ってたんだとか。
こちらは3月から仕込んでたラガービールだそうでして、苦味があるが飲みやすいって事で、なんと30ℓも持ってたんだとか。
この他にも赤ワイン5ℓも持参し、食前酒のスプリッツァーも手作りしたそうで…
いや〜隅々まで手は抜きませんな。
そして夕食は8kgの…
さて、昼を食べたら、次は晩ご飯!
ムジェッロと言えば肉攻めだそうでして…
今度は子豚8kgだ〜〜〜!!
オマール・シェフは休みません。
開いた子豚ちゃんを、ローズマリーで香り付けしながらローストしとります。
オマール・シェフ、切り分けも真剣です。
ほい、子豚ちゃんを前にして全員で記念撮影!
サムエレさん(右端)もビールのピッチャー抱えて大満足であります。
ムジェッロの夜は眠らない
夜も更けてまいりました。
ムジェッロのキャンプ場には、誰が建てたのやら…
今回は『ドゥカティ・コルセ』の墓石が………
おっ、ムジェッロ恒例の奇人変人登場。
色とりどりのビニール紐でカツラを作って被ってる御仁と…
そして、自転車にスーパーのカートを溶接したサイドカー。
『ムジェッロの夜は眠らない』なんて言いますが…
キャンプ場内に設営されたテントは売店兼ディスコになっとりまして、ずっと下の映像みたいな感じ。
テントの外では、スクーターやらチェーンソーやら、各人が各エンジンをふかしまくって…
この喧噪が深夜12時から朝8時まで続くんだそうですぞぉ。
パドック潜入
おかげでサムエレさんも2泊中3時間ずつしか眠らなかったなんて言っとりましたが…
翌日、パドック内で写真もしっかり撮ったようですな。
実はサムエレさんの友達が『VR46(ロッシのブランドメーカー)』で働いとりまして、今回はその関係でパドック内にも潜入してまいりました。
まずはロッシ選手…
今回は、例の彼女さんの姿は見当たらなかったんだとか…
おっ、マルケス選手!
あぁ〜やはりアゴが腫れてますなぁ。
この他、ドヴィツィオーゾ選手やHRCのスッポマネージャー等々、色々と見かけた中で…
特に、こちらの中本修平HRC副社長!
サムエレさんとしては、日本語で何か声をかけたかったんだそうですが…
写真のようにずっと立ち話してたのと、恥ずかしかったのとで断念したんだとか。
次回の目標だな。
ロッシ転倒で観客25%が帰る
さて、レースの方はロッシ転倒後は観客がぞくぞく立ち去ってしまい、なんと全体の25%は帰ってしまったんだとか。
オマール・シェフはもちろんロッシ大ファン。父子二代でファンクラブ会員で、なおかつ知り合いでもあるわけだから見るからにがっかりしてたそうです。
しかし実は、サムエレさんの方はロレンソ選手のファンなんですよ。
丁度、目の前で勝利のブラックマンバ・ポーズを取ってくれたと喜んでおりました。でも、みんなの手前、こっそり心の中でほくそ笑んだんだとか…
いや〜、オマール・シェフのカルボナーラ・スパゲッティ…
食べてみたいですねぇ。
現在は家族と一緒に過ごす時間を少しでも確保しようと、家業を継いでトラック運送会社の経営をしてるそうですが、将来的にはレストラン付きのホテルなんかをやってみたいと言ってるそうでして…
実現したら、もちろん、情報は掲載しますぞよ!!
合い言葉は、ムジェッロは肉だ!!クリックPrego
さすがモータースポーツ先進国イタリア、何から何まで我が日本国とは段ちがいですね。豊かです、大らかですね、羨ましいです。
何百年先にわが日本国はイタリア並みにそうなるのでしょうか?
この違い、それは 人生を楽しむ この一言の違いですね。
今日の記事は特に、勉強になりました。