アレイシ・エスパルガロ『ドゥカティは対等な武器で戦うべき』

『アレイシ・エスパルガロがドゥカティOpen機を批判：対等な武器じゃない』

★アレイシ・エスパルガロが『Crash.net』のインタビューで、次のように語った。
「（ドゥカティのオープン機参戦について）賛成してるとは言えませんね…全員、対等な武器で戦うべきでしょ。ドゥカティがオープン・カテゴリーでやりたいと思うのは問題ないでしょう…シーズン中にエンジン開発の必要があるのだから。現在、他のメーカーよりも遅いんですからね。ただ、それをやるのだったら、僕らと同じレギュレーションで勝負しなければ。実際のところ、ドゥカティは別の電制システム（注：第2回セパンテストでアップデートされたもの）が使えるわけでしょ…だってドゥカティには、それ担当のスタッフが10人もいて最大限に活用できるんですから。一方、その他のオープンチームにはそんなにいませんからね。

僕的には、ドゥカティがやってる事って言うのは全くもって宜しくないですね…ただ、よし倒してやろうって言うモチベーションが上がりますけど。オープンチームの中で、ドゥカティがやってる事を良しとしている所なんてないんじゃないんですか。僕らには『ファクトリーチーム』のようなリソースはないんですから。繰り返しますが、ドゥカティは『他と対等な武器』で戦っているとは思えませんね。

とにかく僕らがドゥカティを倒すのは、かなり難しいでしょう…ファクトリーチームなんですから。ファクトリーチームのリソースを持ってるんですよ…燃料だって豊富だし、電制システムだって良いものがある。エンジンの開発はできるは、ソフトタイヤは使えるは。全てを持ってるわけですよ。だから、倒すのは容易じゃないでしょうね。

【プレシーズンテストでは好タイムを出していたが…】特に嬉しいです…セパンでは、あんなに上位陣に接近できるなんて思ってもいなかったし、カタールテストでの1位なんかは嬉しいサプライズでした。チームの居心地が良いからって言うのも、けっこうあるんじゃないかなぁ。最初から、皆、信じられないぐらいのプロ意識で、特に電制面ですね。それ担当の凄いスタッフが3名いるんですよ。去年はね（チーム・アスパー、ART機）、1人しかいなかったんですけどね。

（ファクトリーチームでは）電制面に多くの力を注ぐでしょ…プライベートチームでは通常、ファクトリーチームのような競争力はないし、おそらくモトGPクラスでは電制システムが最重要事項でしょうから。でも、うちのチームスタッフらの戦闘力はかなりものだし一生懸命で…凄く良い雰囲気なんですよね。今年のように楽しみなシーズンは初めてなんです。ちょっとピリピリもしてるんですけどね。

【本当にテック3のM1機2013年版に乗っているの？】いや〜色々と詳しい事はなかなか分かりませんからね…ただ、ロレンソ選手が2012年に乗っていたマシンにかなり近いと言われました。だから、テック3の2013年機ってことになるんじゃないかなぁ…テック3では常にファクトリーチームの1年遅れのマシンに乗ってるでしょう。カル（クラッチロー）が乗っていたマシンにかなり近いけど…ただ、大きな違いはワンメイク電制システムを使ってるところですね。マニェティ・マレッリからテスト用に新しいのが来たんですが、ドゥカティのに似てるもので…ただ、本当に分かりづらいんですよ。当初、うちではエンジン点火さえできなかったんですから。今はかなり良くなりましたけどね。とにかく、ファクトリーチームじゃないって事で、うちはそのポテンシャルを最大限に活用できないんですよ。」

（Source：2014年03月17日 Motoblog.it記事より抜粋）

上記事のオリジナル『Crash.net』の方は英語なんですが、もっと内容豊富で、弟ポル選手との関係なんかについても詳しく答えております。
同記事のインタビュアーさんがアレイシ選手の英語を褒めてましてね…
なんでもスペイン選手権時代のチームメイトがアメリカ人だったから、アレイシ選手のお父さんが息子さん達の英語学習に良いんじゃないかとホームステイを引き受けたんだそうですぞ。
エスパルガロ兄弟は、もちろんイタリア語もペラペラでして…
普通、いくらスペイン人でも外国語なんだから、母国語よりゆっくり話しそうなもんなんですが（ペドロサ＆ロレンソ選手のイタリア語なんて、すっごく聞きやすい！）、アレイシ選手はイタリア語も超早口なんですよねぇ（涙）

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ドゥカティを抜くアレイシ選手…
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