MotoGP

ドヴィツィオーゾ『セパンテストの課題はブレーキング』

『ドヴィツィオーゾ:セパンではブレーキング作業を』

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★今シーズン、総合7位で終えたアンドレア・ドヴィツィオーゾが、『BikeSportNews』のインタビューで次のように話した。
「今シーズン序盤は最高でしたね…最初の5戦で表彰台に4回上がったんですから。こう言うことが可能だったのは、まずGP15機が実に高い戦闘力ベースを有したマシンだってことと…僕の意見としては、シーズン序盤はヤマハ/ホンダ選手らがまだ100%の状態じゃなかったってことだと思います。でも、シーズンを通して彼らは自身の才能とマシンを限界ギリギリのところまで持って行った…マルク・マルケスとヴァレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソの凄まじい戦いは最終戦まで持ち込まれ、あの戦いのせいでレベルが更に上ったんですよ。
カタールやオースティン、アルゼンチンのようなコースは、特にGP15機に有利でね。でも、現在の状況が現実なんです。モトGPのレベルはこれほどまでに高くなり、うちのプロジェクトはまだほんの初期段階で…作業も山積みですから。うちのベースの戦闘力は実に高いが、まだ細かいところを詰め切ってないんです。マシンがコースに出てきたのはやっと3月になってからで、シーズン中に限界点が浮き彫りになってきてしまってね。技術トラブルにも少し見舞われたし…うちみたいな若いマシンの場合、当然なんですけどね。」

【来年の公式テストでは、どの辺に集中していく予定?】
「うちの馬力は驚異的だし、特に直線コースではもの凄く有利ですよね。でも実は、重量配分もかなりのものなんですよ。低速でコーナーを抜ける時なんか、かなり良い感じで加速できるんです。一番大きな制限は…特に僕のライディングスタイルだと、ブレーキングでの安定感ですね。僕は本当に強いブレーキングが必須なタイプで、タイムを稼げるのはブレーキングでなんです。でも今のところ、この辺に制限があってね。
ドゥカティではこの安定感を増すため、どこを変えるべきかを把握しようと懸命に作業を進めています。リアがあっという間に跳ね出すんで、ブレーキを緩めないとならないんですよ。僕の一番の問題は、自分の一番の強みを最大限に利用していないところなんじゃないのかな…つまり、それはブレーキングなんですよ。僕はコーナー旋回はそれほど得意じゃないんで。僕が苦戦していた理由はこれですよ…特に、シーズン中盤以降はね。」

【GP15機と14機を比べると…】
「マシンは去年に比べ、かなり良くなりました。古いマシンの方はコーナーが弱点だったんですよ…ブレーキを緩めると、マシンが曲がらなくなるんです。新しい方では、この問題は解決しました。こう言う制限があると、新しいタイヤでは好ラップになるが、レース距離では好ペースを維持できなくなるんです。とにかく、大体、いつものことなんだけど…どこか良くなると、別の所が悪くなってしまうんですよ。」

(2015年12月21日『Motoblog.it』記事参照)


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POSTED COMMENT

  1. しいちゃん より:

    来季こそ、ぜひポディウムの一番高いところで
    笑顔を見せてほしいっすね~♪
    がんばれ、ドヴィちゃん♪

  2. nav. より:

    と言うことは来シーズン、ペトちゃんはコーナーをまともに曲がるバイクに乗れるんですね。それだけでもファクトリーより上いく機会が増えそう…
    是非ともサテライト勢に盛り上げてほしい!

  3. maxtu より:

    ヴァレの時から曲がらないって言ってましたよね。

    それよりドヴィってGP勝利してましたっけ?どんなマシンも乗りこなすし、キマれば速いんだけどなぁ。
    勝ちだしたら変わりそうなライダーだけに。

    • しいちゃん より:

      > maxtu さま

      2009年のイギリスで一度勝ってます♪
      レプソル時代ですが。

      来季こそ、ぜひ(願)。

      • maxtu より:

        >しいちゃん
        さま、は必要ないですよね?(笑)

        ありがとうございました。もう6年か…
        2011年まで順調にきたのにあっさりストーナーに活躍されて移籍したのが痛かったなぁ。
        今年は正念場かも知れないですね。

        • maxtu より:

          今年だって(笑)来年でした

        • しいちゃん より:

          > maxtu さん♪

          ありがとうございます。失礼いたしました(汗)。

          ドヴィちゃん本人は、そこそこいいライダーさんだと思っているのですが
          (例年の成績を考えるとね)
          なかなかグレートな結果に結びついていかない。
          レプソル追い出され事件もあったし(苦笑)。

          ま、それを言っちゃうと、ダニエルなんかどうなるんだ!と
          思いますけどね(苦笑)。マルケスがステップアップしてきた年は
          「今年こそ、ダニ優勝!」と思っていた人多かったと思いますが
          マルケスがポッと出てきてあっという間に優勝さらって。
          ダニエルもなかなかいい思いができていない気もします。

          ドヴィちゃんも、ぜひぜひドゥカティにいる間に
          一勝してほしいっす。

          • いたたわ万歳(浅) より:

            >しいちゃんさん

            私ダニファンなんです(笑)
            こんにちは。

            そう言えば現在の立ち位置似てるとこありますよねー。過去KCにやられちゃったのも…(笑)
            でも勝てるバイクを作ってきたのはダニとドヴィさんだと思うんですよー。絶対!(異論がある方も今はそっとしといて下さいね(笑))

            マルケスさんニモ負ケズ。
            イアンノーネさんニモ負ケズ…。
            二人とも来年こそはチャンピオンシップを争ってもらえる事を祈りましょーね(*^^*)

            あ、KCも帰ってくるかも知れないんだった…(-_-)

  4. BREIL より:

    カタールあたりで一番高いところに上ってほしいですね!

  5. bb より:

    そう。開幕のカタールが一番可能性が有ると思う。
    そこで勝ってほしい。

    一度でも勝つことが出来れば何もかもが変わっていくもんだと思う。

    2016年こそは、いい流れに乗ってほしい。

    • BREIL より:

      >bbさん
      サテライトチームからミシュランタイヤのデータも共有されるだろうし開幕戦は期待大ですね!

      • bb より:

        BREILさん

        今のところサテライトチームとの連携が一番うまくいってるのがドカティみたいですからね。
        緒戦は有利に展開できるんだろうな。と期待しちゃいますよね。

        セパンテストで大勢が見えるでしょうね。
        早く2月にならんかなぁ

  6. 111 より:

    リアが暴れるからブレーキを緩めてたんだ。それでは深いブレーキングする4強とは戦えないですね。ヤマハやホンダはこの問題を解決していると思います。

    これはたぶん、
    フロントタイヤが止まろうとしてるのに、まだ車体が進もうとしている状態で、その進もうとする力が行き場を失ってリアタイヤが暴れる。この行き場を失った力をフレームがうまく吸収してブレなくするか、フロントのブレーキングをほんの少し緩くしてその力を逃がしてやる(人間じゃ無理なレベルで)しか方法はないように思えます。あと超強力なステアリングダンパーに力を吸収させるとか。サスペンションなみの(無理?)。

    問題はフレームなのでしょうね。それとフロントのブレーキングシステム?
    ABSは禁止されているけど、特にホンダは、何らかの電子制御(機械制御?)をやってるように思えるんだけど。というのもフロントタイヤに問題が起きるほどの熱を持たせる、マルクの深いブレーキングは、人間わざとは思えないです。(実はマルクはホンダのロボットだったりして。^^)

    ん〜、GP15でマシンが曲がらない問題は解決したって言ってるけど、
    今年のGP15でも、S字の切り返しが、やけに遅く感じたけど。重い!って感じ。フレームをかなり大改造したんだろうけど、まだ足りないのでは? 来年のGPXだっけ?で直ってるのかな。

    なんか多くの問題がでっかいエンジンに起因している感じもするんだけどな。その代わりに馬力は凄いんだ。その長所をもっと生かすのがドゥカティの進む方向なのかな。ブレーキングを良くしてコーナの進入で優位に立てたら、最低2勝なんて謙虚なことを言わなくても済むと思えます。

    ストーナーがドカに行ったから、いろいろなホンダのノウハウを知ってるかもしれませんね。ドゥカティ、来年期待できるかも。

  7. YZR-M1 より:

    ドゥカティのマシンはエンジンブレーキコントロールがお粗末な気がしますね。シフトダウン時の音を聞いてるとホンダ、ヤマハよりもクラッチを滑らしてる領域が小さい気がします・・・ブレーキングしながらシフトダウンを断続的にするとエンジンブレーキが利きすぎてロック気味になってるのでは??ホンダ、ヤマハはポンポンポンと一気にシフトダウンして行っても、高回転域をキープしながら、絶妙に電子制御と機械的なスリッパーを使ってコントロールしているのがわかります。
    ただし、来期は電子制御がアホになるのでホンダの優位が続くのかは微妙ですが・・・。

  8. 111 より:

    なるほど。ドカの音は注意して聞いてませんでした。
    ホンダが一番スムーズで綺麗な音かなと思っています。

  9. motobeatle より:

    自分的には、ドカはやはりフロント荷重不足が根本的な原因だと思います。
    しかしドヴィは今年の流れを的確に見ていますね。
    ロレンゾとロッシの戦いがヤマハのマシンのレベルを更に引き上げた。
    非常に共感できます。
    初戦のカタールでは、「これは!」という期待がドカにもあったけど、そこから徐々に引き離されていった。
    来年はいろいろな面で正念場かもしれませんね。
    ドカ、そしてドヴィにとっても。

  10. ミン より:

    まあ今のところ開幕戦までホンダとヤマハの意向はECUに反映されないようですから、今季の開幕戦での勢いがあれば前半戦でいけそうだと思いますが…ブレーキの問題も今どのメーカーも共通した問題になってしまいましたし、スタートは一緒だと思いますからね

  11. しいちゃん より:

    > いたたわ万歳 さん♪

    ほんとですね~。
    来季そこ、縁の下の力持ちから表舞台へ
    ステップアップしてほしいです。

    がんがん応援しましょうね(^0^)/

  12. com より:

    ブレーキング時にリヤが跳ね出す、ヤマハ用語で言う所の「ドドり」ですね。
    フレームの縦剛性が過剰なのか、前後の動的重量バランスか、はたまた電制の問題か・・・

    ドカはストーナー以降ずっと車体に迷っているので、なんとか来シーズンの早い時期にドヴィで1勝して欲しいですね

  13. げにえ より:

    あくまでも個人的感想ですが、ドカって今までECUで損していたような気がするんですよねぇ。
    それが共通になれば、今年はかなりいい線いきそうな予感。

    スズキも侮れないとすると、
    来年は近年まれにみる大接戦が展開されるかも!

    せめて1勝しないとドビの首も危ないかもしれん(汗)
    何しろ元世界チャンピオンが背後に….

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