ヤマハ『なぜヴィニャーレスを選んだのか？』2016ムジェッロGP

『ジャーヴィス：ヴィニャーレスにしたのは、ひたすら勝ちたがっているから』

★5月19日（木）、リン・ジャーヴィス氏（ヤマハ・マネージングディレクター）がマーヴェリック・ヴィニャーレスとの契約締結について次のように話した。

「今回の選択に関しては実に満足してます。ホルヘ・ロレンソのようなチャンピオンライダーの後任を見つけるなんて、本当に難しいことですからね。選択肢は、ベテラン選手か若手の2つでした。ベテラン選手と言うのは、もちろんペドロサのことですが…一体どこから同情報が漏れたものやら。おそらく、皆さんの方が詳しいんでしょうね。若手選手と言うのはヴィニャーレスのことで、とにかく常に我々にとっては第一候補でした。」

【ロッシ選手が『スペイン選手、歓迎』と公言していたが…】
「ヴァレ（ロッシ）は我々の選択を尊重し、介入は一切ありませんでした。当然、我々としてはヤマハの将来を確固としたものにしなければならなかったわけで。」

【3番めの選択肢もあった？】
「2選手以外の交渉はしてませんでしたが、イアンノーネの方から『移籍は可能』との連絡を受けました。セカンドライダーがイタリア人になっても問題はなかったんでしょうけどね。ただ、もちろん、当チームのスポンサー（※モヴィスター、スペイン企業）にとってはスペイン人選手の方が良いでしょうが。ただ、絶対にそうしなければならないと言う状況ではなかったです。」

【交渉中、ヴィニャーレス選手のマネージャーが変わってたが…】
「（前任の）アキ・アジョとは一度も話してないので、なんら影響はなかったです。」

【ロレンソ選手は現在のスタッフをドゥカティに同行させる？】
「あの噂は承知してますが、当スタッフとの契約関連はプライベートな問題と認識してますので。いずれにせよ、辞めたい者は自由に辞められますよ。契約上、引き留められるような特約条項は付いてませんから。とにかく、当チームとしてはマーヴェリックに強いチームが提供できることは確かです。」
（※噂とは、ロレンソ選手のチーフメカニックことラモン・フォルカーダ氏が、ロレンソ後任にベテラン選手が入ってきた場合はヤマハから離脱すると発言したと言うもの）

【今年は移籍話の進行が早いようだが…】
「全ては、ホルヘがカタール開幕前に契約を済ませたいと希望したことから始まったのでしょう。」

【モト2クラスの新星アレックス・リンスがまだシート未定だが…そして、ポル・エスパルガロもまだ…】
「アレックスがうちのファクトリーチームのライダー候補に挙がったことはないが、テック3チームなら本当に心から大歓迎しますよ。テック3はファクトリーチームのマシンに限りなく近いファクトリー機ですしね。
ポルに関しては、現在の彼のM1機はこれまで乗った中では最高パフォーマンスを提供しているはずだし…去年はブラッドリー・スミスを上回ることはできませんでしたからね。」

【ヴィニャーレス選手にした決め手は？】
「（ヴィニャーレスは）スターになりたがってるわけでもないし、金のために走ってるわけでもない。ただひたすら世界チャンピオンに…No.1になりたがってるだけなんですよ。それで彼に決めたんです。」

（2016年05月19日『Gpone』記事参照）

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