『マルケス:享受すべき最終戦、チャンピオンシップはその後で』
★11月12日(土)ヴァレンシアGPで、マルク・マルケス(ホンダファクトリー)が予選2位を獲得した。
★マルケス選手のコメント。
「予選2は競ってましたねぇ。難しいだろうと覚悟はしてましたけど。最終戦なんで挑んでは見たけど、容易じゃないことは分かってました。常に転倒しないようにしながら挑んでいかなければならなくって。
ホルヘ(ロレンソ)が最高ラップを出してましたね。でも、リズムは似たり寄ったりだから。とにかく、明日のレースで彼を抜くのは難しいでしょう。去年の作戦でいってみます。後ろについて、そして最後に抜け道があるかどうか。」
【予選2ではイアンノーネ選手に妨害されていたようだが…】
「イアンノーネとは今回が初めてじゃないんですよ。こっちがタイムアタックをかけていたら、あっちは真ん中を走っていて。ボックスに戻る途中だったのだと思います。通常、僕らは互いに注意するようにしていて、ホルヘは避けてくれたし、ヴァレンティーノだってそうでした。でも、イアンノーネは(走行ラインの)真ん中に居座っていて。ああなったら、すぐに何か一言言ってやりたいものだけど、ヘルメットを被ってるからそうもいかず…まぁ、一人で怒鳴ってるのが関の山でした。
実のところ、けっこう集中してたもんだから、タイヤ交換でボックスに戻った時には忘れてたぐらいなんですよ。でも、タイムアタックをかけてる時に邪魔されたらねぇ…転倒だってしかねないんだし。予選1でクラッチローにもあったじゃないですか。相手が誰かは知りませんが(※ステファン・ブラドルです)。」
【FP4では転倒し、その後、怒って広告板を蹴っていたが…】
「信じてもらえないでしょうが、うちはかなり苦戦してるんです。第4セクターの加速地点でけっこうロスしてるんですよ。そのうえ、どうしたことか、マシンの1台だけが実に乗り心地が良くて、もう1台の方がイマイチなんです。転倒した時に乗っていたのは良い方のマシンで…それなのに転倒してしまったもんだから腹が立って、腹が立って…。予選2までに修理できないって分かってたもんですから。」
【茂木でタイトルを決めて以来、2レースで転倒しているが…】
「最終戦は楽しみたいですね。次回からはまたタイトル争いに100%集中していかなければなりませんから。だから、まずは楽しませてもらって、それから様子を見ていくことにします。もしホルヘが神がかってるようなら、こっちは甘んじて行かなければならないし。でも、ちょっとでもチャンスがあるなら挑んでいくつもりです。
レースではホルヘがリズムを刻んでいこうとするんじゃないかな。好ペースなうえにコンスタントだから。でも、僕もそれほど離されてはいないし、ヴィニャーレスも接近してるし。それからヴァレンティーノもいるし…除外するのは論外でしょ。」
【今日、ロッシ選手は『ヴァレンシアはオーバーテイクが難しい』と言いつつも、去年は『マルケスはロレンソを抜こうとしなかった』と言っていたが…】
「それは彼に訊いた方が良いでしょう。まぁ、ここヴァレンシアは以前からオーバーテイクが難しいコースなんですけどね。狭くて蛇行していて、前のライダーを抜こうと思ったらかなり速くないといけないんです。明日は状況を変えるよう頑張って、ホルヘを倒せるかどうか様子を伺っていきます。」
(2016年11月12日『Motorsport.com』記事参照)
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