『ニエト：ロッシに今の調子で行くよう言われた』
★パブロ・ニエト氏（VR46チーム・マネージャー、アンヘル・ニエトの息子）はいつも通り、マドリッドの自宅でクリスマス休暇を家族と共に過ごした。
★ニエトマネージャーは2017年、VR46チームをモト2およびモト3クラスに参戦させていく。
★ニエト氏のコメント。
【2016年シーズンは？】
「色々な意味において濃いシーズンでした。良く働いたし、伸びていけたし…確かに問題もいくつかあったが、建設的な形で乗り越えて来れましたね。常に前に目を向けてます。あらゆることがどんどん研ぎ澄まされて行ってますね。」
【2017年シーズンに向けては？】
「昨シーズン前半が終わってすぐに2017年に向けての作業を始めました。今年はモト2クラスにも参戦しますからね。『Sky-VR46』チームにとっては100％新たな挑戦ですよ。」
【プロジェクトの進捗具合には満足？】
「2輪レースと言うのは、あらゆることが即必要って言うスポーツなんですが、そんなの不可能でしょ。結果と言うのは何年もかけて出てくるものであって。今、うちは然るべき段階にいますよ。2017年は今まで蒔いてきた種が収穫できるようになるでしょう。」
【改善すべき点は？】
「それは、いつだって全てですよ。満足はしてますが、もっとできるでしょうからね。『これでもう完璧だ』なんて思わない方が良いでしょ。」
【モト2クラス初参戦に向けての懸念は？】
「チームとしても初のことですからね。専門的に経験のあるプロと共にスタッフは頑張っていきますよ。家族ってのはどんどん大きくなっていくもので…つまり、良い仕事をしてきてるってことです。結局のところ、それほど大きな違いはないと思ってるんですけどね。」
【貴方の仕事も2倍になって…】
「ウッチョ（アレッシオ・サルッチ）やアルビ（アルベルト・テバルディ）、ヴァレンティーノ（ロッシ）と一緒にあらゆることを検討した結果、プロジェクトにとって特別な時期に新たなスタッフを加えると調子が狂うかもしれないと言うことになりましてね。とにかく、僕ならチーム全体について…スタッフから仕事の流れ、選手についても良く分かってますから。リザルトは集団労働の中から生まれるもんですからね。」
【ロッシ選手から既に目標を提示された？】
「ヴァレンティーノからは『このまま進むように』と言われてます。ここまで辿ってきた道を進み続けていくようにと。焦らずにね。当然のことながら、今後は更に複雑になっていきますから。総勢35名なんです。システム的にはちょっと変わっていくでしょうね。」
【2クラスの各ピットボックスを運営していくこととなる…】
「1つのボックスに選手が3人いるよりは簡単でしょう。今年はモト2に2人、モト3に2人ですからね。この方が良いですよ。」
【どう言う風に作業を分けていくの？】
「レースウィークエンドでの私の仕事は、特に金曜/土曜に集中してるんです。さいわい、FPと予選はまずモト3で、次にモトGPをやるから、そこで一息ついてモト2に挑みますよ。まぁ、2クラスを担当する時間はあるわけでね。それに一人っきりでやってるわけでもないし。」
【モト2クラスに参戦するのはペッコ・バニャイアとステファノ・マンジ両選手…】
「バニャイアはかなりの成長ぶりだし、本人も考えがはっきりしてるんですよ。テストではもう良いフィーリングだったしね。そこが重要ですから。
マンジの方は世界選手権へのフル参戦は初めてなんで、とにかく学び、楽しむことだけです。それ以上はありません。2人とも子供の時からの知り合いだし、『ランチ（ロッシ私設コース）』でも常に一緒にトレーニングしてますからね。まぁ、2人ともチーム同様、モト2クラスは初挑戦ですけどね。150kgのマシンで走ることになるわけで、馬力も違うし、全てが異なりますから。すぐにタイトル獲得…なんて考えるのは間違いでしょ。将来に向け、基礎を築いていかなければ。今後、厄介な時期も訪れるだろうってことを、両選手とも覚悟しておかないとね。」
【モト3クラスはミーニョ＆ブレガ両選手が契約更新され…モト3クラスの方は眼と眼で意思の疎通が図れるほどのチームワークだと言うのは本当ですか？】
「ええ。眼を見れば分かりますね。2人とも才能豊かな選手だし、実力の高さを発揮していけるでしょう。絶対に実を結ぶ時期が来てると思いますね。」
【マシンの方は？】
「モト3はKTMで、常に戦闘力の高いマシンですよね。ブラッド・ビンダーがそれでタイトルを取っているし、毎年、トップ争いをしています。
（モト2の）バニャイアとマンジはカレックスです。戦闘力も高く、人気のあるマシンでしょう。今のところ、モト2クラスのチャンピオン機ですよね。」
（2017年01月06日『SKY』記事参照）
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