『ロッシ:初めてヤマハ機を見た時は…酷い代物だった』
★9月初めにヴァレンティーノ・ロッシ(45才、二輪レース最高峰7回タイトル獲得)が、愛弟子アンドレア・ミーニョ(28才)のポッドキャスト『MIG babol』で約1時間のインタビューを受けた。
★9月11日に公開されたインタビュー後半は以下のとおり。なお、前半はこちらからどうぞ。
【キャリアにおいて、これは凄かったってレースを3つ挙げるとしたら…】
「スポーツにおいては、重要なことが1つあって…スポーツって言うのは、ライバル関係で成り立っているものなんだよね。
それがあるからこそ世間は盛り上がるんだし、チャンピオンシップでは力の限りを尽くすんだから。
それを前提に、キャリアにおける重要レースを3つ挙げるとしたら…やっぱり、2004年にビアッジと戦ったウェルコム戦、2008年ストーナーとのラグーナセカ戦、そして、2009年ロレンソ相手のバルセロナ戦だね。」
【2004年のウェルコムと言えば、ヤマハに移籍した年の開幕戦だが…】
「ヤマハM1機を初めて見たのはドニントンで…こっそりピットボックスに見に行ったんだけど…
それが、まぁ、とんでもなくってねぇ。ホンダの5気筒『RC211』機と比べたら、酷い代物だったんだよ…『RC211』機は芸術作品って呼べるようなマシンだったからね。
夜に、解体した状態も見ることができて…ちゃんと内部も見ておかないといけないから。マフラーがぐるぐるぐるぐる巡っていて…どこをどう通っているものやらって感じでねぇ。
ところが、2004年序盤のテストでは、それほど悪くなかったんだよ…エンジンが気難しいってのは問題だったけどね。
でも、最初のセパンテスト後、フルサワ(古沢政生、当時のプロジェクト責任者)から『ホンダを倒すには、どうすべきだと思う?』って訊かれて…だから、『もっとソフトなエンジンが必要だね…今のエンジン出力だと、けっこう2ストロークって感じだから』って答えたんだよ。」
【その後は…?】
「その1ヶ月後にフィリップアイランドで、6日間のテストをやったんだけど…フルサワが、クロスプレーン(不等間隔爆発)のエンジンを用意してきてくれて。ホンダと同じ機能のエンジンをね。
遅いエンジンだったけど、操縦しやすくなって…すぐに良い感じになってくれたんだよ。
そうしたら、フルサワが『どっちにする?』って訊いてくるから、『このままクロスプレーンで行こう。でも、もうちょっと強い走りができないとね…これじゃあ、タイムロスが酷いから』って答えて。結局、バルセロナでエンジン決定稿が投入されたんだよね。
まぁ、とにかく、あのウェルコム開幕戦は、まさにゾーンに入ってたって感じだったよ…歩いたって勝てたかもね(笑)。
僕はホンダ時代のチームを帯同してきてたんだけど、皆、怖気づくこともなく…メカニックらもびびってなかった。
とにかく、皆やる気満々でね…実際、PPからの優勝だったわけで。あれは僕のキャリアの絶頂期だったね。」
[ 第2章に続く ]
Il 18 aprile 2004 Valentino #Rossi scrive una delle pagine più importanti nella storia della propria carriera. A Welkom il Dottore piazza una vittoria, non certo scontata, all'esordio in Yamaha al termine di un duello serrato con Max #Biaggi.#MotoGP pic.twitter.com/UnQZmk0yY7
— Piero Ladisa (@PieroLadisa) April 18, 2024
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Twitter Instagram)
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長いことGP観てるけど、この3レースはよく覚えてますねぇ
ヴァレが凄いのは語り継がれるほど印象が強いこと
ジベルナウとのヘレスの最終コーナー、マルケスとのアッセンの最終コーナー
負の印象だけどw
ロッシがヤマハに移籍した当時は、これでロッシも終わって、ビアッジが天下取るかな?!なんて思ってたんだけど…衝撃的に凄かった。他メーカーは4ストマシンの開発に遅れを取ってて、RC211に敵無しと思ってたのにね。
当時のネットに深掘りしてるサイトなんて無かった?と思うから、雑誌読み漁ったりバイク屋で情報交換したりとヤマハのこと調べまくってたな。