『ペルナット:マネージャーを辞める理由は体調8割、KTM2割』
★先日、エネア・バスティアニーニ(27才、KTMテック3)が、自身のマネージメントを『MSM Management』に委託することが公表された。
★長年、バスティアニーニ選手のマネージメントを担当していたカルロ・ペルナットが、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
【体調の方は…?】
「問題ありでね…肺気腫なんですよ。もう遠征旅行は無理で…マネージャーとして、これまで全戦帯同してましたからね。エネアにもその辺を説明したんで…ああ言う選択となったのは当然なんですよ。
これまでの諸々は記憶に残り続けますからね…モト3から組んで、モト2ではタイトル獲得し、ドゥカティファクトリー昇格って夢も一緒に果たしたんだから。
ファクトリーでは運悪く、ケガのせいで最初の1年を棒に振ってしまったが…あと、KTMの件もちょっとヘビーでねぇ。決めた時は、エネアも私も一番まっとうなチョイスだと思ってたんだが…結局、ベストではなかったわけだ。ペドロサやヴィニャーレスも、そんな感じでしょ。」
【貴方はバスティアニーニ選手に解雇されたのだと言う者もいるが…】
「いやいやいやいや…問題は私の身体なんだから。プロのマネージャーとしては、選手のためにこうするしかなかったんですよ。
エネアは才能豊かな選手で…今後も陰ながらサポートはしていくつもりですよ。それで、お互い納得してるし。私としては、今年完治させることを目標にしてるんでね。」
【KTMの経済危機も関係あるの…?】
「まぁ、多少はねぇ…ただ、決める際は(バスティアニーニと)一緒に決めたんでね。健康問題が8割で、残り2割がKTMですかねぇ。」
【モト3時代から面倒を見てきた選手と離れるのは、どんな気持ち?】
「そりゃあ、残念ですよ…エネアもそう思ってるわけで。ただ、こう言う状況なんでね。エネアには継続的なサポートが必要だし、今の私には無理なんだから。
とにかく、これまで良い道筋を一緒に歩いてこれましたよ。」
【これまでマネージメントした選手の中で一番は誰?】
「全部ひっくるめるなら、ローリス・カピロッシだね…あの意欲、熱意、人間性…ローリスと言う人間すべてに関してね。」
【貴方の夢はすべて叶ったの?】
「目標は、エネアと一緒にモトGPタイトルを取ることだったんでねぇ…(2023年の)ケガさえなければ、チャンスはあっただろうに。今後は難しいだろうしねぇ。
エネアと一緒にモトGPタイトルを取れなかったことが心残りですよ…可能性は揃ってたんだから。」
【これまでのキャリアで、一番馬鹿げてると思ったエピソードは?】
「オランダ戦のフォーメーションラップ中、ランディ・マモラがウィリーして転倒してしまった時で…あれはモヤモヤしたねぇ。
さいわい、他の選手らが協力的で、スタートを5分遅らせてくれて…その間にマモラのメカニックらがマシンを修理したんですよ。
結局、(マモラは)3回停止して、14位でゴールしたんだよね。」
【マネージメントしてみたかった選手って、いる?】
「私の方から売り込みに行ったことはないんですよ…正直な話、選手の方から依頼が来てたんでね。
まぁ、ファビオ・クアルタラローから依頼が来てたら、嬉しかったかもねぇ…絶対、受けてたと思いますよ。まぁ、夢として大切に取っておきますよ。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)