
『チェッキネッロ:以前のザルコは癇癪持ちだったが、最近は大人になり…』
★4月11〜13日、カタールGPが行われ、モトGPクラスのヨハン・ザルコ(ホンダLCR)が予選7位、スプリントはリタイア、決勝4位だった。現在、総合6位(−85ポイント)。
★先日、ホンダLCRのルーチョ・チェッキネッロ(チームマネージャー)が、伊サイト『Gpone』のインタビューで次のように話した。
【以前のザルコ選手はマシンを酷評したり、プレッシャーにさらされると癇癪を起こしたりしていたが…ホンダLCRチームに入ってからは、そうした話は聞かれないようで…】
「そうですね…私もそう思います。いまやヨハンは成熟した選手ですからね…うちはまさに、そう言う選手を求めていたんです。マシン開発の助けになるような、経験豊かな選手を必要としていたんですから。
ヨハンは4メーカーのモトGP機に乗ってますからね…とにかく、ヨハンには大満足ですよ。皆さんも書いてる通り、キャリア絶頂期って感じですから…心身共に絶好調なんで。
本人もヤマハテック3やKTM時代と比べ、今は大人になったって認めてますしね。」
【2024年にホンダLCRチームに入り…】
「2023年にヨハンが取っていたアプローチなんか、本当に印象的でしたよ…ドゥカティプラマックが1年オファーを出してたんで、うちは2年オファーを出したんですよ。そうしたら、本人の意向に適ったようでね。
今年は去年よりも成績が上がっているし、今後まだまだ強くなっていけるでしょう。今後もヨハンがホンダ陣営で続けてくれると良いんですが…あと、うちのチームとも一緒にね。」
【最近のザルコ選手は、機嫌がころころ変わることもないようで…】
「成熟したと言うだけではなく、ここ数年、そばにプロ集団を置いているせいもあるのでしょうね…あれだけ有名な専門家を集めてる選手なんて、これまで見たことないですよ。
他のモトGP選手と同様、アシスタントやトレーナー、栄養士、トレーニング用マシンの専属メカニック、メンタルコーチを揃えてるんですが…ヨハンの場合は、プロ用の視力トレーニングもしてるんですよ。
眼球の動きを訓練するものなんですが…おかげで、瞬時に大量の視覚情報が得られるんです。ダッシュボードのように近くのものから、遠くのものまでね。
こうしたプロ集団が、レースウィーク中も専門的なアドバイスをしてるんですよ。」
【しかし、もともと短気なタイプが、ずっと穏やかでいられるものなの…?】
「去年は、時々、爆発してました(笑)。ただ、人目につかない所でですけどね…ストレスなんかが溜まった時に。だから、我々も常に暖かい目で見守ってました。
1つ言っておきたいんですが…選手が悔しさから感情を爆発させたからと言って、周囲の人間を軽んじてるわけではないんですよ。選手たる者、できるだけ好成績を取りたいと思うのは当然ですからね。
ヨハンにはヨハンの性格があって…それは、どの選手でも一緒ですよ。まぁ、ここ最近は感情をけっこう上手くコントロールしてるようですよ。」
【総合6位争いはザルコ、ベッツェッキ、クアルタラロー、オグラ選手ら辺りで争っていきそうだが…】
「もちろん、ヨハンが総合6位をこのまま固持してくれたら嬉しいんですけどね。ただ、先はまだ長いんで…あと18GPもあるでしょ。
どうも、アプリリア機がけっこう良いマシンのようなんですよねぇ…シーズン序盤は災難が多かったようだが、うちにとっては大きな脅威になるでしょうね。」
(参照サイト:『Gpone』)
今期に入ってタカさんがインタビューを受けてホンダ内の選手各人を表現していた時、ザルコは?について「特殊な選手ですね」と言っていたのを思い出します。