
『バニャイア:兄マルケスと違い、なぜ2025年機を乗りこなせないのか?』
★5月10日(土)、フランスGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選6位、スプリントはリタイアした。
★第2ラップの第3コーナーで4位走行中に転倒した。
★スプリント後、バニャイア選手が次のように話した。
【今回の土曜セッションについては?】
「午前セッションはすべて順調で、満足できたし自信もありました…スプリント序盤もそんな感じだったんです。
予選はちょっとバタバタしてしまって…ソフトタイヤで100%プッシュができなかったんです。(マシンが)少し暴れてしまって…こう言う、フロントの信頼感が掴めてない時は特にそうなってしまうんです。
こう言う状況だと、他の選手らのように上手く動けないことは分かってるんですが…でも、グリッド6位スタートだったし、ここはオーバーテイクがしやすいトラックなんですけどねぇ。」
【第3コーナーで転倒していたが…】
「僕自身は調子が良く、第7コーナーでアレックス・マルケスを抜こうとしてました…ところが、第3コーナーで特に何の感触もなしにフロントが切れ込んでしまって。
変なことは何もしてなかったのに転倒してしまったんです。フロントの信頼感がイマイチだったとは言え、良いレースができると思ってたのに…レースペースからすれば、2位にはなれたと思います。」
【データ検証はしてみた?】
「いつもより遅めに進入してました…バンク角が5度浅かったんですが…転倒してしまったんです。
今も言った通り、思い通りにプッシュするにはフロントの信頼感がイマイチで…第3コーナーは、いつも僕の鬼門なんです。
いつもよりリスクを負って走ったとかもないはずです…自信はあったんですから。フロントをプッシュしようとした瞬間、切れ込む感じになって…僕にとっては、これが限界なのでしょうね。」
【ヘレス決勝のマルク転倒との違いは…?】
「流れが違いますよね…マルクはスリップストリームにもっとしっかり入っていて、高速で進入していたけど僕は違うんで。
走行ラインが同じかどうかは分かりません。とにかく、こんな風に転倒するとは思ってなくて…僕がなんらかのミスをしてしまったんでしょうけどね。」
【マルク選手は2025年機を乗りこなしているが、貴方はまだのようで…】
「マルクは2025年機の信頼感を、しっかり掴んでいってますよね…彼の場合、2023年機から2025年機に乗り換えたじゃないですか。2023年機と言うのは制限がいくつかあったんですよ。
僕とは異なり、2024年機に乗ったことがない故に、(2025年機は純粋に)改善されたマシンと言う感じなのでしょう。一方、僕は去年の信頼感を失ってしまった感じなんです。
マルクはトラクターに乗ったって速く走れるだろうけど、僕は違うんで。僕には、去年のような信頼感が必要なんです。
1つ例を挙げると…2025年機に乗ってるディ・ジャンナントニオのことは良く分かりませんが…(2024年機の)アレックス・マルケスやアルデゲルには、去年、僕が抱いていた信頼感が確実にあるんですよ。」
【2025年機用に、貴方はライディングスタイルを変えたのでしょ?】
「左折コーナーを向上させようと努力してるところです。リアブレーキへの注力を3倍にしました…去年はやらなかったことです。今、僕はマルクと同レベルではないんで。」
【午前セッションで改良版の燃料タンクを試してみた?】
「ええ、でも、従来の方が好みでした。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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同じ道具を使えばこうなる事はわかっていた。
怪我からホンダファクトリーを離脱した時の覚悟。勝利に飢えていた超人が満足するまで並のチャンピオンでは勝てない。歴史に残るシーズンになりそう。
あの怪我から復帰が上手くいかなかったとき、もうホンダ時代のマルクの強さが見られないと思っていたから今は嬉しい気持ちで彼の強さを再確認している。
ペッコ、ドツボにハマっているようで見ていて辛いです。
そりゃ、マルクが速いのは凄い。彼自信ドン底を味わって這い上がってきたのだから、流石としか言いようが無いのだけれど…。
そして、年式落ちのドゥカティは、何だかんだ言っても前年のライダーのおかげで完成形に近い状態なので、ある意味、乗り易いのは当然なんだと思います。
シーズン前半に型落ちマシンの方が好成績を残すパターンって多いですよね。昨夜のアルデゲルもその内の一つなんだろうと思います。
正直言って、最近のホンダをあんなに苦しめたのも、マルク本人が要因の一つだったんじゃないかと思っています。ヤマハは何が原因だったんですかね?
ドゥカティも、今はいいけど、ここから何年か後にどうなるのかが、とても興味深いところです。
まぁ、どちらにしてもペッコが、マルケス兄弟と比較される雑音に振り回されず、早く自分自身を取り戻せることを祈っています。そうじゃないとレースが面白くないからね。
ああ、もうこれはギブアップと捉えられても仕方ないコメントだなぁ…。
今年はクアルタラロ&YAMAHAと
小椋藍の活躍を楽しむぐらいしか無いかな…
しばらくモトGPに距離を置くのもアリか…なんだかなぁ…
マルケスファン側の目線では今季は勝ったつもりになってるみたいだけど、それでもペッコの転倒ノーポイントは今季初めてだからね
トラクター乗っても早い天才にはなし得ないアプローチでマシンの改善、進化をさせて戦って欲しい
まだまだ諦める時ではない
開幕戦が次戦の実況で原田氏が今年のドゥカは兄がエースだと言及してた様に、25年型はペッコが一番操縦しやすいフロントステアのマシン特性では無いんだろうな
ペッコはGP24が合っていたんだろうと言うのは判りますが、ベッツェッキはGP23から24の特性の違いに苦しみましたからね。
何となくドゥカティは隔年でマシンの性格が行ったり来たりしてる気がします。
マルクはGP23から25なので違和感が無いのかも?
トラクターでも速い(笑)超人なのはそうですが。
アレックスに2025型あげて2024年型に乗れば良いじゃん
そりゃバニャイアはショックでしょうね。いかんせん24年型に四苦八苦してるのですから。マルクだけに負けてるならまだしも。昨年2人でやってたチャンピオン争いはGP24に乗ってたら誰にでも出来ると思えるからね。同じ相手、同じドゥカとしかチャンピオン争いをしてない人とマルクではやはり格が違うわ。今のところの話ですが。
アンチ諸君には本当につまらないシーズンでしょうが、仕方ないですよね。マルクファンはここ数年つまらない思いをしていたのですから。
ドカ、これで常勝から逸れていきますね。ホンダのように。何でも乗れちゃう故にマシン開発の方向性があやふやになりそう。ペドロサが作ったマシンが怪しい方向に進んだようにドビが作ったセデッチが壊されていく予感がします。ストーナー時代のような。
昨年はバニャイアもマルティンもGP23と24に大きな違いはないよ~と言ってたのに…
実際は結構な違いがあったことを最近は隠さなくなってきましたね
それくらいGP23から24に乗り換えたアレックスは速い
そしてGP25にアジャスト出来ない自分は苦戦してしまっている
バニャイアはロレンソに走りが似ているらしいですが、ロレンソも細かい部分を気にするタイプだった
ロレンソはペドロサがKTMのテストライダーに就任した時に、自分やペドロサの様な僅かな違いも感じ取るセンサーを持つライダーはマシン開発に適していると言っていた
バニャイアもマシンが決まればハンマータイムでライバルを寄せ付けない走りを見せるが、決まらないとズルズル行ってしまうのでしょうね
マルクファンのわたしではありますが、自分自身は道具との相性が良くないと力が出ないタイプゆえペッコの言ってることには頷けます。もちろん話のレベルは全然違いますが…。
かつてのF1では「なにに乗っても速いセナと、好みのマシンを与えたら無敵のプロスト」とマクラーレンのメカニックが語ってましたね。
難しいGP23でGP22勢を相手にしっかり勝ちきり、同じGP24でも総合成績ではバスティをまったく寄せ付けなかったペッコは優れたライダーであることは間違いなく。
同じGP24で走るマルクとペッコの対決を観たいと思うけど、来年にはそんな世界が見られるでしょうか。