MotoGP

ホルヘ・ロレンソ『僕にはカピロッシやメランドリのような情熱はない…』

『ロレンソ:僕にはカピロッシやメランドリのような情熱はない…』

★7月1日、ミザノサーキットで『ProDay』イベントが開催され、各世代のチャンピオンライダーらが出演した。

★ピットボックス内でローリス・カピロッシとマルコ・メランドリが、1台の『Ducati Panigale V4』を挟んで談笑している。
ホルヘ・ロレンソはマシンでの周回を終え、ピットボックスに戻って来て、椅子に座ってタオルで顔を拭いていた。
その後、スマフォとグリッドガールを交互に眺めてからカピロッシらに視線を移しつつ、「あの2人のような情熱は、僕にはないんですよね」と言った。

【何に対しての情熱がないの?】
「僕に取ってオートバイは、人生そのものだったけど…でも、情熱を傾けてきたわけではないんですよ。
こうしてサーキットに居るのも、年に1〜2回オートバイで走るのも好きだし…誰かと一緒に走ったら、やっぱり競り合いをしてしまうんですよ。
でも、昔、一緒にレースに出ていた選手らを見ていると…『あぁぁ〜彼らはずっと、それなりに二輪レーサーなんだなぁ…』って思ってしまうんですよ。
オートバイを見る目が僕とは違うんでね。まぁ、見ていて良いもんですよ…別に、どっちが良いとか悪いとかって話じゃなくね。
自分のキャリアを振り返ると、誇らしい気持ちになるし…レースに出るために払ってきた犠牲や努力のことも考えてしまいますね。常に食べる物や発する言葉に気を配ってきたんだから。
僕の情熱は二輪レースに出ることじゃなく、そこで勝つことに向けられてたんですよ。とにかく、勝ちたくて…オートバイはそのための手段だったんです。
僕の情熱は勝つことに、そして、上に昇ってゆくことに向けられてましたね。」

【計5回もタイトルを取るなんて、そうそう出来ることじゃない…】
「そうですね…だから、二輪レーサーとしてのキャリアについては誇らしく思ってるんですよ。
とりあえず、今日はあの『ホルヘ・ロレンソ』になろうと思ってます…今日、ヤマハ機に乗ってる時は、3才の頃から感じていた気持ちが蘇ってくるんだしね。
あの2人(カピロッシ&メランドリ)と一緒に走った時なんか、皆、自分が前に出ようって気持ちがあって…ただ、ちょっと悔しいことに、昔は平気で30周回してたのに、今は5周もすると息が上がってしまうんですよ。
まぁ、(オートバイに)乗るのは楽しいけど、こう言うイベントに限るってことで…現役の時のようには走れないし、身体も反応してくれないもんだから、いつもこう言う気持ちになってしまってね。
高い戦闘力を保つには、人生を犠牲にするほどの努力が必要だってことですよ。」

【現在はTVコメンテーターをやりつつ、ポッドキャスト『Duralavita』を運営しているが…】
「『Duralavita』は上手くいってくれてね…適任ゲストらのおかげで、モトGP専門のポッドキャストとしては1番なんじゃないんですか。
スペインやイタリアの記者の皆さんも、よく参考にしてくれてますからね。遊び半分で始めたものの、けっこうな代物になってくれましたよ。」

[ 中編に続く ]

(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram

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