
『バニャイア:僕のタイヤ空気圧は問題なかったのに、マシンに表示エラーが…』
★7月19日(土)、チェコGPのモトGPクラスでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が、予選首位、スプリント7位だった。
★スプリントでバニャイア選手は兄マルケス選手に0.5秒差で喰い付いていたが、第5ラップで後続のアコスタ選手を前に出した。
その1周後、兄マルケス選手も同様の動きをしたためタイヤの空気圧に問題があるのだろうと推測された。
その後、兄マルケス選手は順位を上げることができたが、バニャイア選手はどんどん後退してしまった。
★スプリント終了後、バニャイア選手がイタリア『SKY』に次のように話した。
【今回のスプリントについては?】
「けっこう快適で、操縦も上手くいってました…ただ、やはりマルク(マルケス)にはちょっと遅れを取ってしまって。
それでも後続選手らのことは引き離しておけたし、けっこう上手くマネージメントできてたんです。
ただ、スタートグリッドに居た時から、電気系統にちょっと不具合が発生していて…今、チームが色々と分析してくれてるところです。
残念なことに、(走行中)特定の動作を指示するようなメッセージが表示されてしまい…でも、それは間違いだったんです。
フロントタイヤの空気圧は適正だったから、僕は(後続選手を)前に出す必要はなかったんですよ…ところが、ダッシュボードの表示が…結局、それに従うしかなかったんです。」
【ダッシュボードに間違った指示が表示された…】
「グリッドで出てた問題に関し、チーム側は解決したと思ってたんです…ところが、レース中、正しくないメッセージが表示されてしまって。
ピットボックスに戻った時、なぜ自分は(タイヤ空気圧の)調査をされないんだろうって不思議で…処罰されるものと思ってたもんですから。実際、ダッシュボードには不適正なタイヤ圧での走行を長くしてしまったと表示されてたんです。
でも、データによれば、第2ラップから適正値で走ってたんです…それなのに、ダッシュボードには反対のメッセージが出たんです。現在、チーム側が分析してる最中で、誰かしらきちんと説明できるはずですからね。
結局、今回はダメでしたね…残念です。好調だったのに…2位ゴールなら好リザルトだったんですけどねぇ。」
【でも、今回は好調そうで…】
「グリップがあるんで…今年はグリップで手こずってるんで、今回は助けになってくれてます。今週末ここまでは、ポジティブな感じですよね。
ドライ走行が少なかったわりに、ここではリア側に荷重をかけた方が良いと、すぐに分かったんですよ。レース本番で理由がはっきり分かり…すぐ目の前に先行機がいると、ブレーキングがけっこう大変なんですよね。
理解するには、今回のようなグリップの高いコースで走る必要があったんですよ…アラゴンやムジェッロ、アッセン、ザクセンリンクは全部、グリップがいまいちだったから。」
【今回は兄マルケス選手にも迫っていっていたが…】
「もちろん、マルクの方が余力があって…多分、1周0.2〜0.3秒はあったでしょうね。でも、いつもより少し接近できたって言うのが重要でした。
今回のことをベースにして、前進していかないとね…今は色々なことがスムーズに進まない時期なわけで…でも、頑張りますよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)
バニャイア、ピットにまで見離される。