
『チェッキネッロ:小椋藍に断られた時は大変だった…』
★ホンダLCRのチームマネージャーであるルーチョ・チェッキネッロ(55才)は、今年、『IRTA(モトGPチーム協会)』の代表をエルヴェー・ポンシャラルから引き継いだ。
★同チームからはスポンサーが『カストロール』のヨハン・ザルコと、『出光』のソムキャット・チャントラがモトGP参戦している。
今シーズン前半でザルコ選手は決勝表彰台を2回獲得し、そのうち1回は優勝だった。現在、総合8位(-272ポイント)に就いている。
一方、ルーキーのチャントラ選手は6月末のオランダGPで、やっと初ポイント(15位)を獲得したが、その後、トレーニング中の転倒事故により2GP欠場となった。
★先日、チェッキネッロマネージャーが伊サイト『Gpone』に次のように話した。
【LCRチームには、『ホンダプロジェクト』と『出光プロジェクト』の2つがあるが…】
「そうですね…『出光』の方は日本第2位の石油会社で、オートバイ用オイル販売に関しては日本以外に東南アジアにも焦点を当ててるんですよ。
アジアの才能ある若手選手に機会を提供するため、共同で立ち上げたプロジェクトなんですが…ここで言うアジア選手と言うのは、『アジア・タレント・カップ』出身の選手を指します。
私が同タレントカップの話を聞かされたのは2000年のことで、日本のホンダHRCで行われた会議にウエダと一緒に出席した時でした。同会議では、ホンダの戦略的な取り組みについて話し合われ…それは、アジアにモータースポーツを普及させようと言うものでした。
確か、アジアではモータースポーツ自体は人気があるものの、スポンサー確保が困難であまり普及はしていないと言うことでね。」
【貴方は、どんな風に関わっていったの?】
「『アジア・タレント・カップ』に向けての作業が始まった際、うちは1選手しか参戦させてなかったので、ホンダと出光に提案したんですよ…アジア人選手をモトGPに参戦させるよう、うちのもう1つのシートを提供するとね。
2016年にそう言う話をして、2017年にはもっと具体的に進み…その年の終わりには、2018年にナカガミをモトGP参戦させとことで合意しました。
ナカガミは2018年にモトGP昇格し、なかなか順調で2020年にはけっこう活躍してくれましたね(最高リザルト4位、総合10位)。当然、ホンダからもスポンサーからも好評でしたよ。
うちから7年間参戦したんですが、2023年末にはオグラに機会を提供しようって話になり…当時、モト2クラスで活躍してましたからね。オグラとチャントラが有力候補だったんですよ。
既に2023年シーズンからオグラをモトGP参戦させようって言う話もあったんですが、マシン開発にはベテラン選手が必要だってことでナカガミ続行が決まったんです。
それで2024年末にオグラと契約しようってことになったんですが…オグラから辞退されてしまったんですよ。
誰も予想していなかったんですよねぇ…キャリアの最初から、ホンダがサポートしてきた選手なんですから。
しかも、もはやナカガミ継続も考えにくい状況だったため…チャントラ昇格と言うことになったんです。」
【よもやオグラから断られるとは思ってもいなかった…】
「あの時は大変でしたよ…オグラとホンダの関係性からしたら、昨日今日の付き合いってわけじゃないはずでしょう。でも、まぁ、オグラはオグラなりに考えて決めたわけだから。」
[ 中編に続く ]
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
個人的にはホンダだから断られないとの考えが甘い様に感じた
ホンダだけではなく、今の日本メーカーは断られる立場かと。。。
いやあ、サラリーマンじゃないんだから。あの時点でのホンダのパフォーマンスを見れば考えるだろうよ。万が一の可能性をも考えてなかったとしたら、甘ちゃんだな。日本人ライダーには、契約金も渋チンだろうしな