MotoGP

ガバッリーニ語り尽くす『マルケスチームでの1年間は…かなり厳しかった』

『ガバッリーニ語り尽くす:マルケスチームでの1年間は…かなり厳しかった』

クリスティアン・ガバッリーニはモトGP業界で20年以上働いており、ケーシー・ストーナーやホルヘ・ロレンソ、ジャック・ミラー等のチーフメカニックを務め、現在はフランチェスコ・バニャイアを担当している。

★8月末、ガバッリーニ氏が、アンドレア・ミーニョ(29才、元プロレーサー、現ロッシ陣営のモト3コーチ)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。

[ 第2章はこちら ]

【そして、ストーナーは2011年にホンダでタイトルを獲得し、2012年末に現役引退してしまう…】
「2012年のことは、良く覚えてるよ…ル・マンに向かっていたら、リヴィオ・スッポ(当時のホンダ・チームプリンシパル)から電話がかかってきて、『腰を抜かさないでくれよ…ケーシーが引退を決めてしまったんだ』と言ってきたんだ。
私は、それほど驚かなかったんだけどね…振り返ってみれば、2007年にケーシーはもう、『夢はモトGPタイトル獲得なんで、それが叶えばもう良いんですよね』と言っていたんだから。
実際、(初タイトルを取った)2007年末には、既にこう言ってたんだから…『君たちチームにとっても、本当に良かったと思ってるけど…僕としては、これで果たすべきことは果たしたって感じなんだよね。だから、これから先は、毎年、1年余分に頑張ったって思うだろうね』と。
だから、リヴィオの電話には驚かなかったし…あと、ケーシー本人も以前から、そう言う気配を漂わせてたんでね。」

【ストーナー引退後も、貴方はホンダに残ってたけど…どんな感じだったの?】
「(ストーナー後任に)マルク・マルケスが加入したんだが、モト2時代のチームスタッフを帯同してきたんだよ(※チーフメカニックはサンティ・エルナンデス)。
ホンダ側は僕を日本人エンジニアと一緒に、『サポートエンジニア』として配置してくれたんだけど…けっこう厳しい1年だったねぇ。マルク派閥の一部の人達から良く思われなかったもんだから。
とにかく、僕はストーナーの元チーフメカニックなわけだから…なんと言うか、ちょっと敵対視されてしまったんだ。」

(※ガバッリーニ氏はその後も数年ホンダに留まり、『LCR』や『Marc VDS』の選手を担当した。例えば、2016年にジャック・ミラーがアッセンのウェットレースで初優勝した際は、同氏がチーフメカニックとして付いていた。)

[ 第4章に続く ]

(参照サイト:『Mowmag.com』)

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