MotoGP

ドゥカティにはマルク・マルケス必須、だが、ホンダの二の舞いになるかも…

『ドゥカティにはマルク・マルケス必須、だが、ホンダの二の舞いになるかも…』

マルク・マルケス(32才)は2013年にホンダファクトリーからモトGPデビューし、2019年シーズン末までに6回タイトルを獲得した。
しかし、2020年ヘレス開幕戦で右腕に重傷を負い、それと共にホンダのマシン開発が低迷し始めた。
2024年、マルケス選手はドゥカティグレジーニに移籍し、2年半以上ぶりにレース優勝を決めた。
2025年にはドゥカティファクトリーから参戦し、残り5GPと言う時点で余裕でタイトル獲得を確定してみせた。

★10月22日、伊サイト『In Sella』が次のように書いた。

《ドゥカティ機は相変わらずNo.1マシンではあるが、マルク・マルケスがいなければ、ランバル機との差は…特にアプリリア機との差はそれほど大きくないことが判明した。
オーストラリアGPではプライベーターのラウル・フェルナンデスまでもが優勝し、アプリリア機の成長ぶりを印象づけていたではないか。

今シーズン、ドゥカティ機は決勝で16勝しているが、そのうち11勝はマルクによるものなのだ。
もしマルクがいなければ、アプリリアファクトリーのマルコ・ベッツェッキがもう3勝し、KTMファクトリーのペドロ・アコスタが既に初優勝していたことになる。
まぁ、仮にそうであってもドゥカティ機は12勝しているわけだが…少なくとも、ベッツェッキとアレックス・マルケスの総合2位争いはまだ続いていただろう。
ドゥカティ6機vsアプリリア4機であることを思えば、アプリリア機は最も注目すべきマシンと言えるのではないか。
たらればに過ぎない話だし、タイトル獲得が決まってしまった今、もしも『ドゥカティ機に乗ったマルク』がいなかったら…なんて与太話をしても無意味ではあるのだが…。

いまだドゥカティがNo.1機であることは、誰の目にも明らかだ…誰が乗っても表彰台に上がれるし、優勝だって夢じゃない。
酷評されている2025年機でさえ、オーストラリアGPではディ・ジャンナントニオがポテンシャルの高さを証明していた。まぁ、扱いにくい『じゃじゃ馬』機であることは確かなのだが。
ただ、問題はそこではない。
ヴァレンシアテストにマルクが参加しなければ、いったい誰が(マシン開発の)方向を決めるのだろうか?
そして、たとえマルクが参加したとしても、どれほど意見を聞くべきなのか?
これは不謹慎な疑問かもしれない…ただ、今年2月のテストでマルクは、バニャイアが納得しきっていなかった2025年機に及第点を出しているのだ。
結局、マルクの意見が採用され、最終的な結果を見る限り、それは正しい選択だったと言えるだろう…とは言え、マルク以外の選手は多かれ少なかれ問題を抱えてしまっているのだ。

近い将来、ドゥカティがホンダと同じ末路をたどる可能性があるだろう…つまり、マシンはたった1選手のために開発され、他の選手には乗りこなせないような物になってしまうと言うことだ。
2020年にマルクが大ケガを負った際、それは現実となってしまった。突然、ホンダ機はタイトルどころか、レース優勝もできないマシンになってしまったのだ。
現在のドゥカティ機は、およそそんな状況にはなっていない…しかし、前例を振り返るのも大切なことだろう。》

(参照サイト:『In Sella』)
(Photo:Instagram

POSTED COMMENT

  1. おもしろい人 より:

    まったくその通りだよ。
    マルケスにマシン開発させたら他のライダーが扱えない代物ができあがってしまう。
    マルケスは何に乗せても速いんだから、マシン開発に関わらせる必要性はまったくない。むしろ開発の方向性を誤る危険が大きい。

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