マルク・マルケス『（金は）使い切ろうと思ったら、気が狂いそうなほどある』

『マルケス：（金は）使い切ろうと思ったら、気が狂いそうなほどある』

★2025年のモトGPシーズンでマルク・マルケス（32才、ドゥカティファクトリー）は、ラスト5GPを残した日本GPでタイトル獲得を決めた。
表彰台回数は決勝15回・スプリント16回、そのうち優勝回数は決勝11回・スプリント12回で、計545ポイントを獲得した。
土日ダブル優勝は10回で、そのうち7回は連続記録を達成させた。あいにく、インドネシアGP決勝で負傷し、ラスト4GPを欠場してしまった。

★先日、マルク選手がスペイン『DAZN』で次のように話した。

【貴方は2023年末にホンダファクトリーから、ドゥカティのプライベートチームに移籍したが…】
「自分の戦闘力を確認するため、その時点での最強マシンに乗ってみる必要があったんです。
唯一、乗れそうだったのがドゥカティグレジーニのマシンだったし、（既に同チームに在籍していた）弟アレックスの影響も大きかったですね。
（グレジーニに）出向き、『皆さんと一緒にレースに出たい』と言ったら、『金銭面ではゼロだが…』と言われたんで、『そう言う心配は無用です…金銭面ゼロ…燃料だけでOKですよ』って答え…それで話が決まりました。」

【プライベートチームであることは気にならなかったの？】
「次の年にはドゥカティファクトリー機が、（プライベートチームに）何台か回ってくるだろうって分かってたんで。」

【結局、ホルヘ・マルティンとのシート争いに勝ち、貴方はファクトリーに昇格して、いきなりタイトルを獲得した…】
「獲得したと思ったら、ケガをしてしまってねぇ…まぁ、順調に回復してますけどね。とにかく、まずは完治させないと…それから、今年のようにポイントを稼いで行きますよ。
ただ、今回が初めてなんですよねぇ…タイトルを取った後、胸にぽっかり穴が空いたような感じになったのは…。」

【ホンダ離脱の際、高額契約金や信頼するチーフメカニックなどを諦めねばならず…何が一番辛かった？】
「気持ちの問題が一番大きかったですね。金銭面に関しては…生きていくには、もう充分あるんで。全部使い切ろうと思ったら、気が狂いそうなほどあるから。」

（参照サイト：『Corse di moto』）
（Photo：Instagram）