『バニャイア:勝つことより転ばないことを学ぶ方が簡単だぞと、ダッリーニャに言われた』
★1月20日、ドゥカティファクトリーの2025年プレゼンテーションがイタリアのマドンナ・ディ・カンピーリョで行われ、フランチェスコ・バニャイアやマルク・マルケスが新カラーリングを披露した。
★バニャイア選手は2019年に、ドゥカティプラマックからモトGP昇格した。ファクトリー選手としては今年で5年目で、過去4年間の戦績は総合首位が2回、総合2位が2回である。
★同プレゼンテーションでバニャイア選手が次のように話した。
【冬季オフシーズンはどんな風に過ごしたの?】
「もちろん、良かったですよ…ハネムーン中は色々と熟考できたし。考える時間がたっぷりあって、本当に良かったです…妻と二人っきりで、ゆっくりできました。
とは言え、なにかと手は抜かず…つまり、旅行中もずっとトレーニングはしてました。100%のんびりしようとは思わなかったですね。
さいわい、そう言う点において、うちは良い奥さんなんですよ…色々な分析作業において、本当に協力してくれるんで。
帰宅してからは、すぐに100%のトレーニングを再開したので…仕上がってはいると思います。通常より開幕がかなり早いですからね…トレーニング期間はどんどん減っていって、その他の活動がどんどん増えて長くなっていくんだから、常に時間を確保していかないと。とにかく、再始動の準備は整ってます。」
【マルケス選手とのドリームチーム結成については?】
「どうなるでしょうね…まぁ、おいおい分かるでしょう。
今のところ、互いのことを分かり合えるよう…冬季テストに向けて明確な考えで挑んでいけるよう、一緒に作業してますけどね。
マシンの方は去年のバルセロナテストの時より確実に改善されてるはずなんで、準備万端で進めていけるでしょう。」
【この2年間のプレゼンテーションで、貴方のゼッケンは『1』だったが…】
「正直なところ、あまり大きな違いはないんですよ…いずれにせよ、目標は常に勝つことなんだから。
まぁ、違うのはマシンに付いてるゼッケン番号ぐらいなんで…(『1』を)取り戻すぞと言う強い意志をもって、『63』を使いますよ。
結局のところ、僕が望んでいるのは、『来年はゼッケン1を付ける』ってことですから。
昨シーズンのことを思うと…『63』を付けることについては、オフシーズン中、けっこう考えさせられました…シーズンを通して最強であることは証明したのに、それでも駄目だったんですからね。
つまり、やるべきことがまだあるってことですよ。」
【(貴方とマルケス選手は)スキーのソフィア・ゴッジャとフェデリカ・ブリニョーネを彷彿させるような…決して仲は良くないが、互いに刺激し合ってると言う意味でね。】
「正直な話、僕は誰かと揉めたことってないんですよ…これまで一度もなかったし、今後もあるとは思えないんですよね。まぁ、今回はどうなるか…。
とにかく、共同作業が重要だってことは良く分かってるし、シーズン中、今ぐらいの時期の協力体制って本当に大切なんですよ…技術的に最適な状態にしておくためにね。
今は一緒にきちんと作業を進めているんで…このまま、やっていけるでしょう。まぁ、刺激があるって言うのは常に良いもんですけどね…強いチームメイトがいるって言うのは。
とにかく、毎回、互いに刺激し合いながら、自分が勝てるよう頑張りますよ。」
【フェラーリにはルイス・ハミルトンが、ドゥカティにはマルク・マルケスが加入すると注目されているが…】
「確かに、歴史的な瞬間って感じですよね…世間の人達もそうだし、僕らのように業界の人間にとってもそんな感じだと思います。
経験豊富な選手が加入し、当然、全力で勝とうとしてくるんだから…それが(マルケスの)目標だろうし、僕だってそうです。
この状況がどう動いていくのか…見守ってゆきたいですね。」
【(マルケス選手は)心理戦を仕掛けてくると思う?】
「心理戦って、僕には通用しないんで…難しいでしょう。まぁ、どうなるでしょうね。」
【ヴァレンティーノ・ロッシが貴方について、『あと5%の力を引き出すべき』と言っていたが…】
「その5%って言うのは、ものの例えとでも言うか…さらに、もっと何かやれってことではないんですよ。
例えば、僕は11勝したけれど、たとえ10勝でも転倒による0ポイントレースが1つ少なかったら充分だっただろうって話なんです。
つまり、パフォーマンス自体を上げろってことじゃなくって…その点について、問題ないのは分かってるんですから。
ジジ(ダッリーニャ)から言われたことなんですが…考え方ががらりと変わったと言うか…『ああ、それは良い考え方だなぁ』って思ったことがあって…一見、ありきたりなことなんだけど、でも、まさに真をついてるって感じで…。
こう言われたんですよ…『勝つことより転ばないことを学ぶ方が、はるかに簡単だぞ』って。まぁ、今年はどうなるでしょうね。」
【マルケス加入でモチベーションが上がっている?】
「僕はどんなことからでも、モチベーションを上げることはできるんで。マルク加入はバスティアニーニが入ってきた時と同様、1つの変化ですから。
ただ、マルクの場合は6回タイトルを獲得してるってことが違いなんで…だから、スポーツ的にもパフォーマンス的にも、偉大な模範になってくれるでしょう。
つまり、学べる時は学びつつ、自分が勝てるように頑張りますよ。」
(参照サイト:『Moto.it』)
(Photo:Instagram)
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