
『ペルナット:モトGP移籍問題の真の爆弾はマルティンじゃない…KTMだ!』
★カルロ・ペルナットはバスティアニーニやイアンノーネ、カピロッシ、故シモンチェッリらを担当したベテランマネージャーだが、2024年に肺気腫を患い、現在はほぼ引退した状態で療養を続けている。
★7月6日、ペルナット氏が伊サイト『Mowmag.com』に次のように話した。
【アプリリアvsマルティン問題について、どう思う?】
「以前も話したが…アプリリアは契約を急ぎすぎたんですよ。今回のゴタゴタを引き起こした『例の条項』は、受け入れるべきではなかった…。
あの時のマルティンはアプリリアと契約するか、シートを失うか…もしくは、苦戦中のホンダかヤマハと契約するかって状況だったんですからね。
まぁ、結局、こう言う事態になってしまったわけで…いまやアプリリアは非の打ち所のない態度で、堂々としたもんじゃないですか。
一方、アルベルト・ヴァレーラ(マルティン選手のマネージャー)は…彼とは友人だし、しょっちゅう連絡も取り合う仲なんだが…まぁ、ちょっと行き過ぎたコメントが何回かあったように思いますよ…特にTPO的にね。
とにかく、まだ何も決まってないのだから…見守っていきましょう。離脱したがってる選手に無理強いしても意味ないしね。
マルティンはここ数ヶ月、ストレスの真っ只中にいたわけでしょ…例えば、チェコGPで復帰し、すぐに調子を掴んで、『戻って来て良かった』って気持ちになるようなら…これまでのゴタゴタを忘れて、アプリリアの変わらぬサポートを素直に受け入れるかもしれないし。そうはならないって言うなら…まぁ、アプリリアに違約金を払う可能性が高いんじゃないの。
とにかく、まだ何も決まってないはずだから、見守っていきましょうよ…そもそも、モトGP選手の移籍交渉の爆弾は、『マルティン事件』の方ではないだろうからね。」
【では、なにが『真の爆弾』になると…?】
「KTM問題の方だろうね。KTMの将来がはっきりしない限り、選手の移籍問題は本格的には進まないでしょ…下手したら、大改革が起こりかねないんだから。
KTMが2026年も4選手体制で行くって言うなら、それほど変わりはないが…どうも2選手体制になりそうな気配だからね…つまり、テック3チームはホンダに移るってことですよ。
本当にそうなったら、大交渉大会の始まりってわけで…。
私が知る限り、エルヴェー・ポンシャラル(テック3チームマネージャー)はちょっとうんざりしてるようでね…大口のスポンサーは確保しているものの、選手2人(バスティアニーニ&ヴィニャーレス)はKTMとの直接契約なんだから。
つまり、今後、移籍交渉を大きく動かすのはKTMだってことですよ…とにかく、全てはあそこの会社にかかってるんだから。」
[ その2に続く ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)