
『クアルタラロー:ヤマハはV4エンジン開発に全力集中してるが…僕は賛成できない』
★7月11〜13日、ドイツGPが行われ、モトGPクラスのファビオ・クアルタラロー(ヤマハファクトリー)が予選7位、スプリント3位、決勝4位だった。現在、総合10位(−257ポイント)。
★7月18〜20日、チェコGPがブルノ・サーキットで行われる。
★7月17日、クアルタラロー選手(ヤマハファクトリー)が、木曜会見で次のように話した。
【今回のチェコGPに向けては?】
「通常、うちのマシンのキーポイントはグリップなんですが、今回はなおさらですね。」
【V4エンジンについては…?】
「技術的な話なんで、エンジニア陣に説明してもうらう必要があるでしょう…僕はシンプルに、最大プッシュをするために来てるんで。
ヤマハ機がきちんと成長しているのかと言う質問なら…なんて答えて良いのか分かりません。チームはV4エンジンに多くのエネルギーを注いでいて…ポジティブなことだとは思うけど、でも、それで充分なのかと言えば…僕には分かりません。」
【貴方はドイツGP中も、『今シーズンのことも考えるべきだ』と主張していたが…】
「僕としては、今シーズン中も、改善のための新マテリアルが投入されることは大歓迎なんですよ。
もちろん、来年以降のことは重要だし、メーカーと言うのは現行機より次のマシンへの投資を重視するってことも理解してますが。」
【ところで、今回のトラックは急なアップダウンがあるが…】
「大きな問題にはならないでしょう…ただ、助けにもなってくれないだろうけど。路面グリップがしっかりあるなら、うちはブレーキングで力を発揮できるでしょうけどね…下りでは特に。
リアの作業が上手くいくようなら、フロントへの信頼感をさらに活用できるかもしれません。とにかく、エンジン関連のあらゆる面において、改善が必要なんですよ。」
【ここまでのパフォーマンスに点数を付けるなら?】
「自分に対しても、チームに対しても、点数は付けたくないです…ただ、1周タイムに関しては、確かに大きく前進できました。
去年、予選2に何回出られたか覚えてないけど、とにかく、ちょっとだったでしょ。でも、今年は少なくとも5回は予選で好結果を出せてるんだから。
あとは、タイヤの持続性と熱入れを改善すれば良いでしょうね…そのために、今は初日からデータ収集してるだし。」
【今週末については?】
「影響が大きいのはトラックのレイアウトではなく、グリップの方なんで…。
ここはアップダウンなどの区域が多いので、タイヤマネージメントが重要でしょうね…あと、グリップがあれば、順位を維持する助けになってくれるでしょう。」
(参照サイト:『Gpone』)
(Photo:Instagram)
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V4に関しては、随分長い間、ヤマハライダーの悲願だったのでは? エンジン特性は元より、重心を下げれるというメリットがあるV4、空力特性を含めたハンドリングへの大きな変化、そして向上への寄与も大きいのではないか?
ファビオの不満も、不安もわかるけど、現状を抜本的な変える大きな変化点としてV4化ほどインパクトのある手段はない。クアルタラローのプッシュがなければ、V4の開発プロジェクトもここまで一気に進まなかったと思う。 何度も期待を裏切られ失望したとは思うけど、今こそヤマハと共に苦境を乗り越えて欲しい。
タイヤのスイートスポットが狭いMIワンメイクになって、マシン開発の最適解の範囲がどんどん狭くなっているので1社だけエンジンフォーマットが全く違うのは開発トレンドに乗れないので辛い、というのは聞いたこと有りますね。
サスオーリンズ、ブレーキブレンボが寡占状態なのもそれが理由だと。(直4でV4に伍していたスズキ、WPサスで頑張るKTMは立派ですが)
未知数のV4に投資するより今季のM1に注力して欲しい気持ちは今戦ってるライダー心理としてはよくわかりますが、ここは大きなブレークスルーの可能性に掛けてみて欲しいところです
コレでダメならヤマハ離れるだろうな。
ホンダを見限ったマルケスの様に。