
『ロレンソ語り尽くす:あのロケットスタートは、どうやって身につけたの?』
★7月末、ホルヘ・ロレンソ(38才、モトGPタイトル3回獲得)が、アンドレア・ミーニョ(29才、元プロレーサー、現ロッシ陣営のモト3コーチ)のポッドキャスト『MIG babol』で次のように話した。
[ 後編はこちら ]
【ところで、君のロケットスタートって、どんな風に身につけたの?】
「ある時、自分はスタート直後に3人ぐらいから抜かれてしまうことに気づいたんだ…PPスタートでも、第1コーナーでは4位になってるんだよ。
それでR1機とクラッチセットをいくつか買って、バルセロナサーキットを貸し切って練習してみたんだよ。例の僕のメカニックと一緒に、スタート練習をしたんだけど…3〜4回に1度はクラッチが焼き付いてしまうもんだから、また新しいのに取り替えてねぇ。
最終的には、あの『ホルヘ・ロレンソ式スタート』のおかげでかなり助かったけどね…誰にも真似できなかったんだからね。」
【君は2017〜2018年にドゥカティ機に乗ってたけど…現在のドゥカティ機のことはどう思う?】
「当時のドゥカティ機とは完全に別物だからねぇ…僕の頃は『曲がらないマシン』だったから。
完全にドヴィツィオーゾ用のマシンで、僕はヤマハ機に慣れていて操縦の仕方も違ってたから最悪だったよ。マシンを倒せば倒すほどコーナーリングが悪くなるなんて…そんな馬鹿なって思ってねぇ。
まぁ、ずっとピッロ(テストライダー)から、そう説明されてはいたんだけどね。でも、2018年には新パーツをいくつか作ってもらい、おかげでピッロの言ってたことも理解できたよ。
なかには、全てにおいて完璧を求めるタイプの選手ってのもいるじゃない…例えば、スムーズな操縦のためにはハードブレーキングを犠牲にしても良いとまで思うようなタイプがね。でも、僕はそう言うタイプではなかったから。」
【現在、フランチェスコ・バニャイアが苦戦しているが…】
「僕はけっこう擁護派なんだよね。彼はちょと僕に似てるから…ちょっと完璧主義タイプの選手でしょ。あの諦めない姿勢が好きなんだよね。」
【若手選手の中では誰が好き?】
「ペドロ・アコスタだね…もしドゥカティ機に乗ったら、凄まじいことになると思うよ。
すごい迫力でしょ…勝利に対するハングリー精神もすごいし。ただ、今はKTM機に乗ってるからねぇ…レース優勝を重ねるのは難しいと思うよ。
アコスタの欠点を挙げるとしたら…まぁ、コーナー進入がちょっと極端な点かなぁ…時々、それはやり過ぎだろうって思うね。」
★1時間半のインタビューを終えた際、ロレンソ元選手は「こうしてアンドレア・ミーニョと午後のひとときを過ごしたら…なんだか『イエローウィルス』に感染してしまったみたいだよ」と感想をもらした。
[ 完 ]
(参照サイト:『Mowmag.com』)
(Photo:Instagram)
あのロケットスタートを継承するライダーが居ないのは残念ですね。
マシンの性能上単走は速くても揉まれ弱いヤマハ勢やマルケス兄弟相手のドッグファイトは分が悪いバニャイア辺りは是非特訓して身に付けるべきでは・・・。
そう簡単じゃねえとロレンソに怒られそうですが(笑)
黄色いのは感染するんだ!
ロレンソが黄色いTシャツ着だしたら要注意ですねw
しかしまぁ、すっきりと素直な憎めないヤツになったもんだ。
ロレンソファンとしては、何となく予想できるような内容も多かったけど、全部興味深い話だった。もうバイクに乗りそうにないのは、ちょっと残念
飛び抜けたロケットスタートがなくなったのはホールショットデバイスのせいかと
もし、ロレンソの時代に投入されていればあそこまでのアドヴァンテージは無かったかもね
開発に1番出遅れたYAMAHAも今はファビオが好スタートできてるから、メーカー間の優位性はなくなってきました
そろそろ再考する必要はありそう