『ロレンソ見解:なぜバニャイアはこれほど失速してしまったのか?』
★10月24〜26日、マレーシアGPが行われ、モトGPクラスのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティファクトリー)が予選首位、スプリント首位、決勝はリタイアした。現在、総合4位(−259ポイント)。
★先日、ホルヘ・ロレンソ(38才、モトGPタイトル3回獲得)が、西サイト『AS』で次のように話した。
【今シーズンはマルク・マルケスが、7回目のモトGPタイトルを獲得し…】
「これ以上はないってぐらい、厳しい選手権なんですけどねぇ…1回取るのだって、選ばれた少数だけなんだから。」
【貴方は2015年にタイトルを獲得し、そのマルケス選手に勝利した唯一の選手だが…】
「当時は僕とストーナー、ヴァレンティーノ(ロッシ)、ペドロサ、マルクで、『ファンタスティック5』なんて言われてねぇ。
何シーズンかでは、あの4人全員に勝つことができ…大変誇らしく思ってますよ。」
【今年、マルケス選手は最強マシンに乗って、残り5GPと言うところでタイトル獲得を決めたが…】
「結果が全てを語ってますよね…バニャイアとディ・ジャンナントニオも同じマシンだし、あとの2〜3人は多少劣るマシンとは言え…2025年機と2024年機は基本的に大差ないって話でしょ。
でも、パフォーマンス的には誰もマルクの足元にも及ばなかったじゃないですか。つまり、今現在、マルクは一枚上手なんてもんじゃない…他の選手らと比べたら、2枚ぐらい上なんじゃないんですか。」
【特に、チームメイトのフランチェスコ・バニャイアは苦戦しているが…】
「最終的に一番ショックなのは、走り終わってタイムを確認した時…チームメイトと0.5〜1秒も差がある時なんですよ。
チームメイトの速さのせいで、すっかり動揺してしまうんです…2012年に僕と組んだベン・スピーズが、ちょうどそんな感じでした。
僕は明らかにベンよりも速かったもんだから、ベンは精神的に落ち着きを失い始め…ちょうど、今のバニャイアとマルクみたいな関係でしたね。」
【バニャイア選手はマルク選手の速さに動揺した…と?】
「バニャイアはそれほど差が付くとは思ってなかったのでしょう…最悪の場合でも多少遅れをとる程度で、基本的には互角だろう…ってね。とにかく、毎回毎回、マルクの方が速いなんて考えてもいなかったはずなんですよ。
そうなると、自分の中で自信がゆらいでくる…トラックに出ても、自分は本当に速いんだろうかと…力があるんだろうかと不安になってしまう。
否が応でも、潜在意識の中で膨らみはじめ…時間と共に、ライディングスタイルにも影響が出てしまうんですよ。」
(参照サイト:『Corse di moto』)
(Photo:Instagram)





