『2015オースティンGPこぼれ話』
★アルベルト・プーチはダニ・ペドロサが2輪レースキャリアを始めた当初からマネージャーとして寄り添い、最近は、その肩書きだけは残しているものの、毎レースのパドックへは帯同していない。カタール開幕戦後、ペドロサ選手が腕上がりの手術のためレースから一時撤退にした件について、プーチ氏は驚きをこめて次のようにコメントした。
「開幕戦後、ダニ（ペドロサ）がレースを休むことにしたと聞き、驚いてます。現在のマシンはかなりの腕力を必要とし、一瞬たりともハンドルから手を緩めることなどできません…でなければ、転倒の危険がありますから。手術を決断するのに、一体なぜ開幕戦まで待ったのか…私には理解できませんね。作戦ミスでしょ…12月にアメリカの医師から『唯一の解決策は手術すること』と言われてたのだから。ダニのトレーニング計画がどうなっていたのかは知らないが…しかし例えば、セパンのコースなど体力的にかなりキツいものなんです…前腕だけと言うわけではないが。しつこいようですが…カタール開幕戦での一件には非常に驚いてます。」
★ダニ・ペドロサの腕上がり手術は上手くいったようで、想定されていた最初の危険は手術後の拒否反応だったが、それも回避できている。今後は腕の機能がきちんと快復するかを確認する必要がある。予定ではペドロサ選手はヘレスGP（5月3日）で復帰することとなっている。
★モト3決勝戦ではミゲル・オリヴェイラが、そしてモト2決勝戦ではハヴィエル・シメオンが転倒し、マシンがコースを横切っていた（下記映像）。どちらのケースも後続選手が上手く避け、大事にはいたらなかった。
何年も前からセーフティ・コミッションでコースの安全改善を訴えてきているヴァレンティーノ・ロッシが次のように話した。
「こう言う問題ってあるんですよね…上手く改善できた例もいくつかあるんだけど…シケインを改良してね。例えば、ル・マンのコースは改善できたんですよ。ただ全体的には手を加えるのはかなり難しくて…特に、オースティンのようなダブルシケインとかトリプルシケインはね。コースデザインを変えないとならないだろうから。」
★4月10日（金）、オースティン・サーキットのマーシャルらがコースの定位置に配置されておらず、このためFPセッション開始が50分遅れた。なお、同サーキットでのGP開催は今年が3年目である。
（管理人注：イタリア衛星TVの解説では『雨が降っていたためマーシャルらがセッション中止と勘違いし、帰宅してしまった』と言ってたし…カピロッシ元選手の説明では、『雨だったのでマーシャルの半数が来なかった』となってました）
★4月10日（金）午前、モトGPフリープラクティス1中、コース内に犬が迷いこみ、選手らが走行している中、コースを横切って走っていた。このためレース・ディレクションは犬を捕獲するまでセッションを33分間も中止した。当初は、雨が強くなってきたため中止されたものと思われていた。
★4月12日（日）、モトGP決勝レース直前、選手らがウォーミングアップに出走しようとしたところ、コース上に大きな水たまりがあるためレース・ディレクションにより中断された。
第3コーナー上に架けられた歩道橋から雨水が落ち、水たまりができていたため、路面を乾かすようマーシャルらが清掃作業を始め、レース開始が遅れた。
なお、モト2決勝レースでは第16コーナー近くに同様に水たまりができていた。
★4月11日（土）、ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスがパドックを訪れ、次のように話していた。
「このスポーツが好きだし、もちろん、好きなライダーもいますよ。ヴァレンティーノ・ロッシです。
（マルケス選手のPP獲得は）見られませんでした…さっき、飛行機が着いたもんだから。でも、レースは観て行きますよ。」
また、予選でのマルケス選手のマシン故障から、全力疾走、PP獲得の経緯を話すと、
「うわぁぁ〜マルケスはスターだね。」と驚いた。
（2015年04月10日『Motograndprix』記事参照）
（2015年04月10日『Omnicorse.it』記事参照）
（2015年04月12日『Omnicorse.it』記事参照）
（2015年04月12日『Gpone』記事参照）
（2015年04月12日『AS』記事参照）
（2015年04月10日『AS』記事参照）
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