モトGP『中本修平“うちの秘密はトランスミッション”』
ホンダ・レーシング副社長の中本修平氏が、同チームの好調振りをコメント。
満足しながらも、慎重に言葉を終えている。
「世界選手権で優勝するには、まだまだやらねばならない事がある。」
セパン − マレーシア現地時間の午後2時。テスト終了まで後4時間と言うところで、中本修平氏は今年のホンダについての総決算を語ってくれた。
この瞬間から今回のテスト最終日まで、大して変わりはしないだろう。特に、今のホンダについての評価を変えることなどできないだろう。
とにかく、素晴らしいのだから!
「もちろん、満足してますよ。」と中本氏は言う。
「喜びすぎないように気をつけてもいますけどね。ヤマハのマシンだって良い出来だし、我々もまだまだ向上しなければね。」と。
しかし現段階では、RC212V機はモトGPマシンの中で最高だと言えますか?
「2010年に比べ、うちのマシンが向上したのは確かなことですが、最高と言える程かは分かりませんね。今回のテストでは、うちの選手達がどっさりテストをして、大いなる一歩を進められました。」
今年、総合優勝すると言うことは、ホンダにとってどのぐらい重要なことなのですか?
「ものすごく。毎年そうですけどね。でも、まだテスト2回目ですから。レースは別物だし。我々は最善を尽くしていますよ。うちの選手たちのリクエストに応えられるようにね。」
イタリアでは、“ホンダの秘密はダブルクラッチだ” と言っている者もいるのですが、そうでしょうか?
「いいえ。だって、ダブルクラッチって禁止されてるじゃないですか!ただ、トランスミッションに新兵器を取り入れたのは事実です。そこがRC212V機の強味の一つでもありますね。ワークスの選手4名とも使ってますよ。ギアチェンジが速くできるシステムなんです。うちが3年前から開発しているものでね。」
先ほど、まだ最高のマシンだとは言えないと仰ってましたが、どの辺りが足りないのですか?
「今回のテストでは、新しい電子マップのおかげでブレーキの安定面では一歩前に進みました。ただ、まだ100%には達してませんが。トランスミッションに関して、まだ作業を続けなければね。」
ストーナー選手の存在が、他の選手達に『発破をかけている』のですか?
「ある意味ではそうですね。そう拡大解釈できるでしょう。つまり、選手達は互いに刺激し合っているとね。ワークス選手が3名で大変に満足しています。最高の選択だったってことが明らかになってきましたね。」
先ほど、ヤマハが強いと仰ってましたが。それでは、ロッシ&ドゥカティの組合せはどうですか?
「他のチームが何をしてるか、選手達の体調がどんな状態かは分かりませんから。だから、何も言わない方が良いでしょう。ただ、昨日のスピースは本当に速かったってことは断言できます。」
合計6回に渡るセパンテストで、ホンダの一選手が6回最速タイムを出したわけですが。悪くないんじゃ…。
「そうですね。テストは上手くいきました。それは隠しようがない。良かった点は、一人だけでなくワークス4選手ともに速かったってことですね。つまり、選手達は優秀で、マシンは競争にかなっているわけです。ただ、世界選手権で優勝するには、まだまだやらねばならない事がありますけどね。」
ホンダの戦支度が整ったこと、敵方らは心得ている。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事Moto.it 2011年02月24日)
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さすが、日本人インタビュー
発言控えまくりですね。
ワークス3名体制はカオス状態になる…と言う噂を
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