モトGP『ラグーナセーカGP成績表』
ケーシー・ストーナー(10点)
予選後は見るからにキリキリしており、いつ爆発するか…と言った感じだったが、本人もチームも平静さを失わず、最終的にはRC212V機にとって最適な調整を見つけ出した。決勝レースでもやはりストーナー選手は熱くなりすぎず、慎重なスタートを切り、その後も記録的なリズムを保ち続け、最後のロレンソ選手へのアウトからのオーバーテイクに至ったのだ。これが観られただけでもチケット代の元は取れた。
ホルヘ・ロレンソ(8点)
今回のレースは必ず手中に収める…と言った風に見えていたのだが、結局、ストナー選手にやられてしまった。
ミスを2つ犯しているのだ。まず予選では、トラクション・コントロールが作動していると言うことを忘れ、その軽率さ故に転倒。そして決勝レースでは、後ろから誰も追い上げては来ないと思い込み、序盤でがむしゃらにプッシュしまくり、終盤ラップでは『出来上がって』しまっていたのだ。それでもとにかく偉大なライダーではあるが。
ダニ・ペドロサ(7点)
ひどい骨折事故から復帰したばかりだと思えば良いリザルトだったと言えるが、ただ今回のテスト結果を思えば1位を狙うこともできたのではないだろうか。とにかくポジティブなパフォーマンスであったことは確かだが。
ベン・スピース(6点)
ホームサーキットではもう少し見せてくれるかと思っていたのだが、予選も決勝も苦労していたようだ。チームメイトであるロレンソ選手とのタイム差は15秒…ラグーナセーカでこれは離れすぎているのではないか。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(5点)
ひどいレースだった。ストーナー選手とのタイム差は20”885、体調万全とは言えないペドロサ選手にも10”5引き離されている。それだけではなく、スピース選手に6秒の差をつけて先行していたと言うのに、結局、4位争いに敗れているのだ。現在のモトGPのレベルが非常に高いと言うのは正論だが、これほどまでに差は大きくないだろう。
ヴァレンティーノ・ロッシ(6点)
ヘイデン選手の得意なコースで打ち破ったわけだから、チーム内対決には勝利した。これが、今できる最高だろう。甘んじると言うことを学ぶべき。
ニッキー・ヘイデン(5.5点)
2通りの評価の仕方がある。序盤の不利な形勢を乗り切って、あのヴァレンティーノ・ロッシとのタイム差が0.7秒にすぎなかったのだから良い出来だったと見るのが1つ。もう1つは得意のラグーナセーカで当て外れ…と見るか。とにかく不合格。
コーリン・エドワーズ(5点)
ラグーナセーカでもお披露目ならず。
ヘクトル・バルベラ(5点)
リアをソフトタイヤにしていた。これが間違い。数周回後、あちこちにスリップしまくっていたのだから。
青山博一(6点)
去年はケガで欠場し、ラグーナセーカは初めてなので1点追加。
カレル・アブラハム(5点)
同上。難関コースに初参戦。
ローリス・カピロッシ(5点)
体調が万全でないにも関わらずの参戦だったので1点追加。
トニ・エリアス(4点)
ホンダ機で自信のある走りをしてきたことはなかったが、今や完全に意気消沈。リザルトか変わる可能性なし。
アルヴァロ・バウティスタ(5.5点)
8位で走っていたのだが、残念ながら第14ラップで転倒。しかし予選であれ決勝レースであれ戦ってはいた。
マルコ・シモンチェッリ(4点)
不要なミス。とにもかくにも今回は強い走りさえ見せていなかった。
カル・クラッチロー(4点)
完全に道を誤っている。11位で走っていて第4ラップで転倒とは…。
ルーチョ・チェッキネッロ(4点)
ベン・ボストロムよりも、チェッキネッロマネージャーの完全に誤った選択の方を評価すべき。モトGPマシンに一度も乗ったことのない選手を参戦させるなど全く意味なし。どんな結果を出す可能性もないのだ。そのうえ、ボストロム選手を走らせることでエリアス選手からマシンを1台取り上げることとなり、予選では転倒後にしばらくボックスで待機せざるをえなかったのだ。理由は明瞭、まさにセコンドマシンがなかったから。あらゆる面においてエリアス選手が当て外れだったのは分かる。しかし、こんな形で出場させるのは惨めなことだ。無意味である。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年07月25日)
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今回、管理人は夏風邪の頭痛でソファーに寝ながら
時々、片目を開けながら観戦していたんですが
なんだかアっという間に終わってしまったのは気のせいでしょうかね…