MotoGP

なぜなぜアラゴンGP:カピロッシ転倒の経緯、ドヴィ転倒の理由、ヤマハが弱かったのは?…etc

モトGP『なぜなぜアラゴンGP』




なぜアンドレア・ドヴィツィオーゾは第3コーナーで転倒してしまったのか?
ドヴィツィオーゾ談。
「残念ながら、もの凄くディテールにこだわって作業を進め、最初の右コーナーに差しかかった時にはタイヤは100%の状態ではなく、それでオーバーテイクをかけようとしたところ…もはやモトGPって言うのは早々にパスできるかどうかが鍵になってきてるんでね…転倒してしまったってわけです。些細なミスだったんですがマシンが逸れてしまって。適当なラインまで立て直せたと思ったら、フロントタイヤの方に重心がかかってしまったんです。まだ暖まり切ってなかったみたいで、フロントが切れ込んでしまったんです。チームや総合順位のことを思うと、もう残念でたまりません。ロレンソ選手に追いつけたかもしれないのにねぇ。」

なぜマルコ・シモンチェッリは、ホルヘ・ロレンソの最速ラップを0.00406秒上回るタイムを出しながらも、表彰台に上がれなかったのか?
良くあることなのだが、シモンチェッリ選手はスタートが悪かったのだ。そのうえ、第10ラップではコースアウトしてしまい、また特に、リアタイヤのスリップにより減速もしているのだ。シッチ本人のコメントは次の通り。
「予選が終わった段階では、3〜4位争いができそうだなと思ってたんですけどね。レース序盤では非常に強い走りをしてたしね。予選の時のタイムを何度も出してたし、3位は確実だって思ってたんですよ。そうしたら、スピース選手と同様、グリップに大きな問題が出てきてしまって。コースアウトしてしまい、ロレンソ選手の後ろについたら、これがまた僕より速くってね。とにかく、もしミスらなかったとしても、追い越すことはできなかったでしょうね。結果4位で、良いリザルトですよ。でも、今後のレースでは表彰台目指して頑張らないとね。」

なぜミザノ戦では無敵であったヤマハが、アラゴン戦ではこうも苦戦してしまったのか?
ヤマハ・チームディレクターのマイオ・メレガッリ氏談。
「ヤマハ機と言うのはコーナーでの走りが良くないとコンペティティブにはならないんです。ここのコースでうちのマシンはリアのグリップが良くなくって、その結果、うちの力を出し切ることができなかったんですよ。」
しかし、ホルヘ・ロレンソ選手は特にこれと言った理由が見つからないと言う。
「金曜日からずっと考えてたんですよ。ミザノではあんなにコンペティティブだったのに、ここではずっと後ろの方を走ってるよなぁって。ホンダ陣と比べて1秒遅いんですからね。一体どう言うことなのか。モトGPって言うのは、タイヤ・セッティング・コースによってマシンのパフォーマンスがもの凄く影響されるものなんですよ。」

なぜニッキー・ヘイデンは第12ラップで4秒5も失速し、その結果、アルヴァロ・バウティスタに接触してしまったのか?
他の選手同様、ヘイデン選手もリアのグリップがなくなってしまったのだ。その結果、コースを外れな何秒もロスしてしまった。

なぜヘイデン・カピロッシ・バルベラは決勝レースで、穴だらけのカウルを使っていたのか?
強風対策なのだ。こうすると向かい風にも煽られにくくなる。

なぜローリス・カピロッシとトニ・エリアスは第16ラップで転倒してしまったのか?
14位争いに、エリアス選手にオーバーテイクを仕掛けたカピロッシ選手だが、下りコーナー(アラゴン・サーキットのミニ・コークスクリュー)でのブレーキングに失敗してしまったのだ。カピロッシ選手はマシンを立て直し、なんとか接触を避けようとしていたのだが、罪のないエリアス選手の後輪に突っ込んで行ってしまった。両選手とも転倒し、カピロッシ選手の方はまたもや右肩脱臼(アッセン戦での転倒で既に負傷している)に脳および右肘の外傷を負った。同選手の日本戦欠場は決まったようなものだろう。

なぜランディ・ド・プニエは予選でなかなかだったにもかかわらず、決勝レースでは12位で終わってしまったのか?
第1ラップでのカレル・アブラハム選手の転倒により(軽い脳損傷で済んでいる)、ド・プニエ選手はコースアウトさせられてしまったのだ。これにより大幅にタイムロスをし、その後の挽回も叶わなかった。


(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事 Moto.it 2011年09月19日



カピロッシ選手の茂木GP棄権も決定してしまいましたねぇ…


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