モトGP『ロッシ、パジーニ、ロレンソがシッチに送る』
多くのライダー達がマルコ・シモンチェッリに別れを告げようと、コリアーノの町へ葬儀に訪れた。
みんな、シッチのことが大好きだった。コースの上では強面でだが、ひと度そこから離れれば純真無垢な男なのだと誰もが知っていた。250cc時代のマッティア・パジーニとの競合い、モトGPクラスへ行ってからはアンドレア・ドヴィツィオーゾと。ファンの胸を熱くし、シッチとの戦いを楽しんでいたライダー達だ。
マッティア・パジーニ。サーキットの外でも昔からの友人だった彼は、シッチの思い出として左手首にタトゥーを入れた。鮮やかな『58』、その下には『SIC』の文字だ。
ヴァレンティーノ・ロッシはシッチのホンダ機を教会の外へと運んだ。弟のような存在だったと言い、マルコが自身の跡を継ぐものと思っていたのだ。教会の来賓帳にはわずかな言葉を残している。『チクショー、寂しくなるよ…』。他に言葉はいらない。率直で、心のこもった言葉。まるで2人の関係そのもののような。
ライバル達もシッチへの想いを捧げている。ミニモト時代から長年に渡っての宿敵だったアンドレア・ドヴィツィオーゾは、『もっと速く、もっと速くと、いつも君から刺激を受けてたよ』と記帳している。すっかり慣れ親しんできた競合いを懐かしく思っていることだろう。
ここ最近のライバルの1人、ホルヘ・ロレンソは、今シーズン、シッチとの間にいさかいが生じていた。シッチのライディングが危険過ぎると非難していたのだ。しかし、オーストラリア戦でロレンソ選手が負傷したことを境に、状況は好転。シッチが早く回復するようにと、お見舞いの言葉を送ったのだ。ロレンソ選手は今日、シッチへの最後のメッセージとしてこう書き込んだ。『君のことは忘れない。言い合ってしまったことを許してくれ。』
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年10月27日)
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ロッシ選手のメッセージ原文は『Cazzo mi manchi…』なんですが、
この1番最初の単語…放送禁止用語になるレベルの表現なんですよ。
教会の記帳としてはけっこう大胆なんですが、今の心情を表すにはピッタリだと思いました。
マルコ・シモンチェッリ選手のご冥福を心よりお祈りいたします。
このような記事を見れば見るほど寂しくなります。
ロレのことは父親の件を考えると非常にかわいそうに思います。
シッチの死はみんなにとって本当に本当に残念でなりません。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
ps.いつもたくさんの貴重な情報ありがとうございます。