モトGP『父パオロ:ヴァレンシアでは1分間の大喧噪』
「来週の日曜日のヴァレンシアGPでは、マルコのために1分間の黙祷をする代わりに、1分間の大騒ぎをやって欲しいですね。モトGPからモト2、125ccクラスの全マシンで1分間、空吹かしをして欲しいんです。」
先週、マレーシアで行なわれたセパンGPレース中に亡くなったマルコ・シモンチェッリ選手の父パオロさんが、こののように話している。
「イタリア全国から、そして外国からも多くの人がマルコに別れを告げるために訪れてくれました。皆さん、泣いてるもんですから、慰めてあげていたのは私の方だったんです。
時々、マルコってもしかしたら天使だったのかなぁって思ったりするんですよ。この暖かな愛情のお陰で私も気持ちが沈まないで済むし、私達のことを随分と救ってくれてるんですよ。多分、この愛情が何なのかを解く鍵になっているのは、あの笑顔なんじゃないでしょうかねぇ。」
息子マルコの葬儀中、パオロさんは棺のそばの地面に息子の友人らと共に腰を下ろしていたのだが、それについてはこう話してくれた。
「あの時、どうして棺のそばに腰を下ろしたんでしょうかねぇ。娘と一緒にね、あそこに座らなきゃって思ったんですよ。」
また、ミザノ・サーキットがマルコの名前に改称される可能性が出てきているのだが、その件についてパオロさんは、
「もの凄い贈り物になるでしょうね。息子はあそこのサーキットが特に大好きでしたから。素晴らしいオマージュになるだろうし、もし、それが実現するなら、私はマルコの記念館を作ろうかなと思いますよ。ファンの皆さんが見れるよう、ライダースーツや細々とした物なんかでね。」と。
そして最後に、パオロさんはこんな風に言う。
「マルコのことは家に連れて帰ってきてあります。家で私らと一緒に居て、時々、強く抱きしめてやってます。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2011年10月30日)
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シッチご家族が参列者を迎え入れている姿は本当に力強く健気なものだったそうで、
お母さんの方は葬儀当日でも、シッチの友人らが訪れればコーヒーを淹れてもてなしていたそうです。
マルコ・シモンチェッリ選手のご冥福を心よりお祈りいたします。
1分間の空ぶかしで送ろうというのが、いかにもシッチらしいですね。
是非実現して欲しいものです。
それにしても、シッチのお父さんって本当に物静かですね。
シッチの生前の動画を見ても、バナナをぱくつく彼の横で
生暖かく見守ってる感じが「何かいいなー」って思えてしまいました。