モトGP『ロレンソ:ペドロサはストーナーと同じマシンじゃ勝てない』
ヤマハがホンダに凌駕され、乱れに乱れた今シーズン、ホルヘ・ロレンソがケーシー・ストーナーに世界チャンピオンの座を譲り渡すこととなってしまった。
そのロレンソ選手がラジオ番組『Onda Cero』のインタビューで来季の1000cc導入について分析し、また、今シーズンは前年のマシンレベルに達せなかったことや、様々な制限がある中ではタイトル獲得はほぼ不可能であることを認めている。
「我々にとって予期せぬ結末…苦々しく、悲しく、暗いものとなってしまいました。でも、人生はこれからも続くわけだし、世界選手権は続いていかなければね。
うちのチームにとっては最終的に良い結果となりましたよ。総合2位って言うのは、チャンピオンになれない時に獲得できる最高の成績ですからね。今シーズン、時々、確かにうちのマシンは去年のような凄いレベルになってくれなかったんですが、重要なのは不調シーズンにおいて2位になれたってことでしょ。」
ロレンソ選手は今シーズンを通して見て、ストーナー選手には敵わなかったこともあっさりと認めている。
「途方もないライダーで、超高速ですよね。ただ、そう言う才能があっても、それに応えてくれるマシンに乗ってないなら、モトGPクラスで10位にもなれないでしょうね。
ストーナー選手が乗ってるホンダ機には、ペドロサ選手や故シモンチェッリ選手、ドヴィツィオーゾ選手も乗っていたわけだけど、ストーナー選手のように何度も優勝していないし、そう速くもなかったですよね。ホンダのマシンの功績も一部あるけれど、多くはストーナー選手の功績でしょ。」
ここでシモンチェッリ選手の事故について話題が及ぶと、ロレンソ選手は次のような特別な思い出話を語っている。
「彼と僕が言い合いしていた件について、できることなら解決したかったなぁと思います。カメラも報道陣も何もいないところでね。今はもう、あまりにも遅過ぎて、僕らには凄いカリスマ性を持ったライダーの思い出が残ることとなって…。葬儀に参列したことで、僕に対する世間の印象は変わったようですが、それはどうでもいいことでね。マルコがあんな風にならないでくれるなら、僕は指をもう1本切ったって構わない。」
新1000ccが導入される来シーズンはチャレンジの年となるだろうことを認めながら、ヴァレンティーノ・ロッシ選手(ヤマハからドゥカティへ移籍し、今年は恵まれないシーズンを過ごしたが)との間に死闘が繰り広げられる可能性もあると語った。
「ある意味、僕が心配しているのは1000ccマシンが出すスピードですね。化け物じみたものになりますよ。直線コースの最後で時速360キロに達するなるなんて化け物じみてるし、将来的にはスピード制限を設けなければならないと思いますが。
ヴァレンティーノやドゥカティに関しては、向上した点がいくつか見られましたね。ここヴァレンシアは現在、かなりドライな状態だから、それだけでも大きな一歩でしょ。来年、1000ccになればガラリと変わるだろうし、優勝候補も変わってきますよ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Diario AS 2011年11月13日)
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最近のロレンソ選手、どうも今ひとつ元気がないのが心配ですねぇ…
来年はいつもの勝ち気なロレンソ選手が見られますように…祈願クリックPrego
シッチの死去で一番ダメージを受けているのは
なんだかんだでロレンソなんじゃないかと思います。
ケンカしたまま相手に逝かれてしまっては仕方ないと思います。
私も母親といい関係でないまま突然逝かれてしまった過去があるので
そういう気持ちが分かるんですよね。
とにかく前を向いて頑張って欲しいです。