モトGP『ドゥカティ取締役:離婚話は時期尚早』
「来年、契約更新にあたるのはヴァレンティーノだけなく、トップライダーの多くがそうですからね。話題にするには、まだ時期尚早でしょう。シーズン終盤には各人それぞれ、己なりの評価を下すわけでしょう。」
フォルクスワーゲングループへの自社売却の可能性を語られる一方で、ドゥカティの代表取締役ガブリエーレ・デル・トルキオ氏がカタール開幕戦での失態の収支に思いを馳せている。世界選手権にかける野望どころか、ヴァレンティーノ・ロッシ10位と言う結果のせいでまたもや同選手とドゥカティの離婚話の可能性が出てきてしまった。
ロッシ選手との契約は今年末に切れる。また17レース残っているわけだが、カタール戦後早々に同選手がマシン落第の評価を下した事実を(「どうにもならならい、操縦できない」)、ドゥカティ首脳部が気に入るはずもないだろう。デル・トルキオ氏は、
「我々としては彼やプレツィオージエンジニアが現在進めている作業に対し信頼を持ち続けています。」としながら、ロッシ選手のコメントに関しては、
「不満をぶちまけたってところでしょ…失意の現れですよ。まぁ、まだ開幕したばかりですから。」と。
また、ロッシ選手自身に関しては、
「気を取り直してくれるでしょう…絶対にね。」とも。
結局、ドゥカティのこれまでの歴史を背負って2輪を駆ると言うことは、
「歓喜と悲嘆のどちらかが待ち受けているわけで、カタールでは悲嘆の方だったわけですよ。」と。
しかしGP12機の問題点はそのままなのだ。新シャーシに、新エンジン(最速サーキットの直線コースでは時速340kmに達する)…とりあえず今の段階では、馬力だけでは駄目なのである。
「エンジニアの作業って言うのはすぐにどうこうってものじゃないですから。現在はセッティングに重要な作業があってね。」
また、足りないのは、
「マシンの適正なパフォーマンスとライダーのモチベーション。」なのだとも。
ドゥカティ機のパフォーマンスを上げるのが不可能な大事業には思えないのだが。少なくとも、今回6位でゴールしているヘイデン選手の順位を見る限りは…。
「良いリザルトだったねぇ。ただ、我々が期待したほどではなかったけれどね。うちは勝つために走ってるんですから。」
現在、ロッシ選手とドゥカティは家庭内別居状態と言われているが、それについてデル・トルキオ氏は、
「つまり、少なくとも一つ屋根の下には居るわけだ。」とジョークを飛ばしながらも、互いの役割分担についてはこう強調した。
「うちはマシンを作るし、彼はライダー役を担う…それぞれ仕事が異なるわけでね。」
できれば夫婦喧嘩がスキャンダルな離婚劇へと発展しないでくれれば良いのだが。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:La Repubblica 2012年04月11日)
実はイタリアの有名オートバイ週刊誌『Motosprint』が最新号で、ロッシ独占(愚痴ぶちまけまくり)インタビューを掲載してるんですが…
『ヤマハやホンダは問題点に対し、常に即答してくれるんだよね。』って書かれてたのが印象的でしたねぇ…
DUCATI社長、能天気なコメントに失意
NHの結果がよかった???今は会社買収の事で頭がいっぱい他社(Honda.Yamaha)とのを真ともに見れていない