モトGP『あんなにピリピリする必要はなかった』
エル・パイス紙:シモンチェッリ選手が亡くなられましたが、どう感じられてますか?
ロレンソ:キツかったです。友人の方々に比べればそうでもないのかもしれませんが…僕らは言い争っていたし…あまり上手くはいってませんでしたから。でも、こう言うことが起きると自分がやってるスポーツがはらむ危険性や、時に人と反目し合うなんてことは無意味だってことに気づきますね。
ペドロサ:まったく同じ意見です。できれば僕はホアン(ラスコルツ、WSBライダー。4/2に重傷を負う)のために少し付け加えたいんですが、快復を願ってますし、ご家族のことも心配しています。こう言うことは本当に辛いものですから。なぜ、こう言うことが起きなければならないの、僕には理解できません。
ロレンソ:事故って言うのはオートバイレースで最悪な面です。極端なスピードを出してしまうし、競合いでは常に限界ギリギリのところまでやってしまう…でも、安全性について高めようとはしてるんです。僕は転倒し、コースの真ん中に放り出され…他のマシンに轢かれてしまうことだけを心配しています。僕らはマシン対マシンで競争してるんですから。
エル・パイス紙:レースから引退されたら、どうなさいますか?
ペドロサ:答えはまだ出てないです。オートバイ以上に夢中になれるような…本当に夢中になれるようなものに、まだ出会ってないんで。
ロレンソ:2〜3年前は、人生なにをやっていこうか何の考えもなかったんですが、でも、ちょっと見えてきたんですよ。僕は子供向けにライディングスクールを作りたいですねぇ。4輪にもトライし始めたら、なかなか悪くない感じだし、2輪に比べて危険性も低いしね。でも、まだこの先何年も、僕らモトGPで走れたら良いよねぇ。どうなるのかなぁ…もしかして40才まで僕ら競り合ってるとかねぇ。ほら、カルロス・チェカ選手とかね!スーパーバイクのチャンピオンじゃない!
[ 完 ]
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事: El Pais 2012年04月07日)
Daniel Pedrosa Fanと言うペドロサ選手の公式ツイッターで、同インタビューの写真を紹介しておりましたぞ。