モトGP『ロレンソ:ストーナーのために門戸を開けておいた』
シルバーストーンでホルヘ・ロレンソがヤマハとの新たな2年契約(〜2014年)についてコメントした。
「ホンダからはオファーが来てたんですが、最終的に、2008年からずっと所属してきたメーカーの方に決めました。僕のために一生懸命頑張ってきてくれて…僕はここで彼らと共にキャリアを終えたいと思ってます。ストーナー選手のために場所を開けておいてあげたってとこかな…考え直した時のためにね。
シルバーストーンは2010年に優勝していて、2011年は転倒だから…ここのコースには2つの正反対な感慨がわきますね。」
ロレンソ選手のこの一言は雰囲気を和らげながらも、決して陳腐なコメントではない。つまり、ヤマハが最後は譲歩したと言うこともわかるからだ。ロレンソ選手を囲いの外に出してしまえば、ヤマハにとっては危険なわけだ。M1機の開発にたっぷり立合ってきているのだし、その経験が他の手に渡られば逆効果と言うものだろう。
一方、ケーシー・ストーナーの方はレーサーとしての将来など全く考えておらず、ここシルバーストーンで昨年はポールトゥウィンを決めているのだが、次のようにコメントしている。
「テストでの目標はフロントのチャタリングを減らすことで、良い仕事ができたんじゃないかと思いますが。日曜のレースまでには、まだ何かできるんじゃないかとも思ってますけどね。ウエットだとフロントの振動が増すんですが、ドライでは減るわけだから、ウエットで減らすにはどうすれば良いかを考えれば良いでしょう。シルバーストーンは好きなコースの1つなんですが、ただ、良いコーナーの1つが古い方に入ってしまって残念なんですけどね。とにかくコースの90%は並外れたものですよ。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Mediaset.it 2012年06月14日)
ロレンソ選手…さすが余裕ですね。