モトGP『2012年アッセンGPこぼれ話』
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ロッシ、キャリア最後は24耐で
ヴァレンティーノ・ロッシと言えば、ご存知の通り、大の4輪好きで、ミザノでアウディR8 LMS機(560馬力)を試乗した際には、ル・マン24時間耐久レース参戦への可能性に触れていた。
「凄いレースなのは確かだけど…ただ、トレーニングが非常に大変だから…だいたい6月にやるでしょ…モトGP真っ盛りの時期じゃないですか。オートバイレースを辞めたら出るかもしれないけれど、今はないですね。」
オランダGPが日曜開催になる?
観客数の減少に歯止めがかからず(それでも、ここは常に多いのだが)、運営側も日曜日開催の方が良いのではと考え始めている。1949年以来…つまりはずっと、土曜日に開催してきたのにだ。今のところ、まだ一案にすぎず、ドルナや選手らも我関せずと言ったところ。“もし開催の曜日が変わったら?”と聞かれたケーシー・ストーナーが、笑顔でこう答えている。
「土曜日のままでも僕はかまいませんが…かまうようなことは何もないってわけなんだけど…。」
豪華5つ星ホテル並み
すでに周知のことだが、今年からモト3選手や、新たにモト2に参戦してきた選手らはパドック内にモーターホームの駐車ができない。近年、IRTA(国際ロードレース・チーム協会)やドルナが導入した数多の不条理ルールの1つによるものだ。このため多くの選手らはニエト兄弟の移動ホテル…つまり、選手部屋が6〜8室ある一種の巨大モーターホームに泊まることとなる。しかし、これがなかなかの宿泊料で、豪華5つ星ホテル並み…1回のレースにつき2千ユーロ(約20万円)、それも12平米ほどの穴蔵部屋でだ。
またシートカウルを上げてみた
信じ難いことだが、ヴァレンティーノ・ロッシがいまだGP12機のベスト・ライディングポジションを模索している。フリー走行第1セッションでは、メカニックらがシートフレームとシートカウルの間にスポンジを2層に敷いてからシートカウル自身でカバーし、ライディングポジションを若干上げて荷重がほぼ前にかかるようにしていた。
スピース、内気なのか常識ないのか?
ベン・スピースと言うのは本当に特殊な選手で、かなり閉鎖的…おそらくパドック一の内気者だろう。それ故、ヤマハのホスピタリティー・ルームで報道陣と会う時は毎回、サングラスをかけて来るのだ。もう内気って言うよりは、常識ないって感じだろうが。
ロレンソ、マネージャーと永遠の別れ
ホルヘ・ロレンソが自身のマネージャーであるマルコス・ヒルシュとの関係を終わらせたことを発表した…2014年までのヤマハとの契約更改をした直後のことだ。これには、ただの偶然ではないのではと良い出す者もいて…つまり、解雇の理由は同マネージャーが『ホンダとの交渉を希望通りに進められなかった』からではないかと。
「絶対にそんなことはない。」とロレンソ選手は熱心に否定しつつ、「単純に、僕らの関係に関しては終わりだねと以前から2人で言っていたことで、契約が済んだら離れようと了解し合ってましたから。そう言う訳であって、絶対の他の理由はありませんよ。マルコスは僕の人生でも一、二を争うほど重要な人物で、心身共に成長できるようサポートしてもらいました。」とも。
とにかくだ…このヒルシュ元マネージャー、パドック内ではあまり好感は抱かれていなかった。
ロッシ、クラッチローを称えるご存知の通り、ドゥカティではカル・クラッチローに関心を寄せている…ヴァレンティーノ・ロッシの新チームメイトとしても、後釜としてもだ。ロッシ本人は、どちらにしてもチームの選択を称えている。
「デスモセディチ機に最適なライディングスタイルですよね。」
転倒多数発生
アッセンのモトGPクラスではとにかく転倒が多く、特に決勝レースがひどかった。レース後、記者から理由を尋ねられたケーシー・ストーナーが、この時とばかりに皮肉っている。
「ブリヂストンの新フロントタイヤのせいです。」
プレスルームは全員大笑い…当然、そこの日本人スタッフらを抜かしての話だが。また、ダニ・ペドロサもこうも付け加えている。
「笑い事じゃないですよ…本当にそうなんですから。シルバーストーンでも既に起きてたでしょ。」
言ったでしょ
予選8位のアルヴァロ・バウティスタが、
「良いペースです…良いスタートを切れるかどうかが基本になるでしょうね。」と。
[ 完 ]
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Moto.it 2012年07月02日)
今週のアーリー♡
藤井謙汰選手は、ちゃんとした所に泊まってるのかなぁ…お父さんも付いてるから大丈夫か…クリックPrego