モトGP『ロッシ:最も難しい決断』
ヴァレンティーノ・ロッシの頭の中に入り込んで、本当は何を考えてるかが分かったら良いのに。ちょうど、映画『マルコヴィッチの穴』みたいな感じで、ほんの数時間で良いから、その人に頭の中に通じていけて、ロッシ選手が去就に関してどう決めるつもりかを確実に知るのだ。もちろん、ああ言うのは映画の中だけのことで、今のところは次のようなコメントに満足しなければならないのだが。
「僕のキャリアの中でも一、二を争うぐらい難しい瞬間です…モトGPにおける僕の最後の何年間かがかかってるんですから。」
現在、ロッシ選手には3つのオファーが届いている…ドゥカティと、ヤマハ、ホンダからだ。
「それぞれにネガティブ面とポジティブ面があって、注意深く検討しなければならないもんですから。」
ホンダ復帰の可能性はどうやら低いようで、ロッシ選手としても他2つの方を話題にしたがり、まずはドゥカティから。
「アウディとドゥカティから求められて…僕としてはそれだけでも名誉なことです。フォルクスワーゲングループが参入したことで、かなり多くの事が変わるでしょう…一生懸命になってくれてるし、世界でも有数の企業が勝てるようになるために励んでくれるんですから。」
ここまでが良い知らせと言うところで、悪い知らせの方はマシンに確実に戦闘力が付いてこないことと、
「作業を進めなければならない所がどっさりあって…それに、残留するかどうかを決めるにしてもまだ細かい点で重要な所が抜けてるんですよ。」と。
ロッシ選手の言葉を借りるなら、現在、交渉は「第1段階ですね。技術的な面からすると、細かい所ではっきりさせておくべき点があるんですが、ただ、レース部門が将来的にどうなるかについては口出しする気はありません。」
つまり、ロッシ選手としてはフィリッポ・プレツィオージエンジニアを放逐する気はないわけだ…かつて、ぶつくさ言っていたようには。
「僕的には、フィリッポは優秀なエンジニアですよ。改善していくために色々と決めるのは、今度はアウディの番ですから。」
また、元ヤマハの古沢政生氏とドゥカティが接触したのではと言う噂については、ここでも否定された。
「僕は彼と直接は話してません。ただ、ドゥカティ内で皆が言うには、その情報は嘘だと。」
そして無事にヤマハ復帰の可能性に話題が移っていき、ロッシ選手も後戻りはしない。
「確実に短期間で戦闘力のあるマシンを保証してくれるオプションでしょうね…ただ、ロレンソ選手と直接対決ってのは簡単な話じゃないんで。現段階において、最も好調なライダーですからね。」
9回タイトルを獲得してきたライダーにとっても、手慰みと言うわけにはいかないのだ。
「多分、ヤマハに行くのは2003年の時よりも度胸が問われるんじゃないかなぁ。現在の状況は完全に違うわけだし、10年前はマシンも速くなく…今とは反対ですよね。」
混乱が混乱を呼ぶ中、唯一確かなのは決定権はロッシ選手にあると言うこと。
「どうするかを決めるのは僕1人ですから…皆さんに保証しておきたいのは、判断の際、金銭面は最も重要ではないと言うこと。インディアナポリス戦までの2週間の休暇が決め手になってくるでしょうね。のんびり落着いて状況を検討できるでしょう。」
では、ファイナルアンサーはいつなのか?
「遅くてもブルノで、もしかしたらインディアナポリスになるかもしれません。」
また、今回のラグーナセーカ戦で、待望の新生ドゥカティ機の決定版は登場しない予定だ。
「ムジェッロテストで幸運の女神が手を貸してくれなかったんで。電系システムの問題のせいで、その手の作業が止まってしまったもんだから。ここでは別のレースの時に乗ったのにかなり近いマシンを使う予定です。」
今回のコースは好みのものである。
「2005年に初めてスクーターを走らせた時を思い出しますねぇ。下りのコークスクリューがこんなに急だなんて思いもしなかったんですよ。でも、最難関ポイントはスタートの直線コースの後に来る第1コーナーなんですけどね。」
無様なことにならないよう、案はいくつかあると言う。
「去年、ドゥカティ機で走って、それほど悪くはなかったんですよ。レース序盤は苦労したんだけど、終盤には良いリズムを保てていたんで。改良が必要ですね。」
此処、アメリカ人の夢の地で、もしかしたらイタリア人にも余地があるのではなかろうか。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年07月25日)
この木曜恒例の記者会見が終わった途端、こんなつぶやきが出てました…
Borja González @BorjaGonzalezG 2012年07月26日夜11時頃(イタリア時間)
La rueda de prensa de Laguna ha sido el show de Edwards: se ha llevado su videocámara, ha subido a su hijo a hacerse una foto…
(※某スペイン人記者のツイート)
《ラグーナセーカでのプレスカンファレンスはエドワーズ劇場だった…ビデオカメラ持参、息子を抱き上げ写真撮らせるは…》
エドワーズ…やはり引退の噂は本当?…最後の思い出クリックPrego
Cエドワーズ引退するならDUCATI&Audi、テストライダーにぜひオファーをしよう。
ロッシともあろうライダーが「ロレンソ選手と直接対決ってのは簡単な話じゃない・・・」こんなコメントするなんてビックリですね
競争力のあるマシンに乗りたいんじゃないのか?
自分の実力を見せるいい機会なのに・・・年齢の所為かな・・・
そんな気持ちなら遅さをマシンの所為に出来るドカティで文句たれてりゃええわ
ホンダは難しいのかな。。 ホンダがNGであれば、残留かなと思います。 強いロッシが見たい! それだけです。