いやぁ〜とにかく…転倒でケガ人がでなくって良かったですね。
まずは、土砂降りの中、みごと優勝を果たしたペドロサ選手のコメントから。
とにかく二重に嬉しいみたいですぞ!!
モトGP『ペドロサ:ウエットで勝つ…このために戦った。今日は特別な日』
★セパン戦での勝利はペドロサ選手にとって、ここ6戦中5回目の優勝、また3戦連続の勝ち星ともなった。勝たなかったのは、グリッドでごたついた後にバルベラに追突されたミザノ戦のみ。また、今回は最高峰クラスでセパン・サーキット初勝利を飾ったスペイン人ともなった。
★ダニ・ペドロサのコメント
「今日は特別な日…ウエットで勝ったことが一度もなかったから。僕のライダー人生でずっと、これを物にしようと戦ってきたのだが、遂に今日達成できた。
レースが中断された時、残り6ラップのために再レースになる予定だった。14周走るよりも6周の方に重きが置かれるなんて少し変な話だ。結局、そういう風にはならなかったので、とても嬉しい。ずっと集中し続けていたし、かなり良い操縦ができていた。
レッドフラッグが出た時にすぐレースが終了していたら、もっと喜んでいたが…再開するかもしれなかったから、集中力が途切れないようにし、落着くよう努めていた。でも、本当に嬉しい…ウエットで勝つと言うのが宿願で戦い続けてきたのだから。
今回、勝ててラッキーだったけど、ホルヘもツイていた…ストーナーかヘイデンに抜かれていたかもしれないし、転倒してたかもしれないのだから。
僕は猫みたいに水が嫌いで、もう何年も改善しようと頑張っていたのだが進歩が遅く…やっと改善できた。今回のウエット勝利が僕に染み付いてくれて…これでゆっくり寝られる。僕に欠けてる面だったが、今はそこが埋まった。
(レース中断を提案したロレンソ選手に有利な展開となったが…)さあ、どうだろう。もう2〜3周走っていたら(ホルヘは)抜かれてたのかもしれないし…ただ、僕は関係なかったし…前を走ってたから。ただ、コースのコンディションは本当にデリケートなものだった。
(タイトル争いについては)このままの調子で進んで行く。そのことは考えたくない。なるようにしかならないし、最後までこの調子で行って欲しい。気持ち的には今は少し離れた感じなので、最後には戻って欲しいと思っている。
(今回の勝利は故ギネス・ギラードに捧げる)表彰台でギネスに勝利を捧げたかったから、シャンパンファイトはしなかった。みんな寂しがっている…今ここで、レプソルを代表してご家族に追悼の気持ちを送りたい。空の上から僕らを見守っていて欲しい。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro.it 2012年10月21日記事より抜粋)
TVで観ていて、お気づきの方も多いかと思いますが…
有名チーフ・クルーでパドック内でも伝説の人だったギネス・ギラード氏が10/20夜に逝去…
故に、こんなに嬉しい中でもシャンパンファイトを控えたペドロサ選手であります。
表彰台の写真を元ライダーのラウル・ハラ選手がツイートしてました。
《つまり、あなたに捧げる…と言う意味、ギネス》
Lo dicho, va por ti #gines…. pic.twitter.com/fGX1gB0N
— Raúl Jara (@Rauljara44) October 21, 2012
さて、総合ランクでは少しずつ差を縮められながらも、いまだ有利な状況にいるロレンソ選手のコメントも読んでみますか…
モトGP『ロレンソ:タイヤ選択ミス、グリッドで交換できなかった』
★セパンGP決勝レース残り7周の時点で、ホルヘ・ロレンソは走行中に挙手をしてレース中断を求め、最終的に2位獲得となった。
★ホルヘ・ロレンソのコメント
「非常に複雑なレース…非常に厳しいコンディションだった。序盤、ダニのプレッシャーに耐え抜いた自分に驚いている。常にゼロコンマ何秒の差しかなく…何らミスを犯さずに乗り切れた…タイヤの組合せも最良のものではなかったのに。リアタイヤの中央部分がかなり減ってしまい、雨が降り出した時はもっと固いタイヤを履いていたダニやケーシーよりも酷いことになっていた。
(転倒しそうになった時)一瞬、色々なことが頭を駆け巡ったが、一番はタイトル争いがややこやしくなるぞ…と。多分、自分のブレーキングはソフトなタイプなので、こう言う時は役立ってくれるのではないだろうか。もっとアグレッシブなブレーキングなら絶対に転倒していたと思う。バルセロナでウォームアップの際に同じようなことがあり、その時も助かっている。
(タイヤ選択でミスをしたが)あれが唯一の選択肢だった…グリッドでは時間がなくて交換できず、ソフトタイヤでスタートしなければならなかった。レース開始が遅れてくれないかと思ったが、グリッドでの時間が速められハードタイヤに交換できなかった。タイヤをミスってるのだから序盤は飛ばして差を広げなければと思った…ダニは無理だが、他の選手の話だ。それで2位を確実にしようと思った。ただ雨が降り始めたら酷いことになってしまい…直線コースでまで失速してしまうし、ケーシーがほんの数周で挽回してきていたし。
午後2時からスタートしていたら(中断後の)残り7周も再開したんだろうけど、始めたのが遅かったからもう暗くなってきていたし(欧州では16時が放送終了予定)。
レース前、ローリス(カピロッシ。セーフティ・コミッションのメンバー)にコースの状態がかなり悪かったら挙手するように言われていて…実際、そうしたし、今回はそうするべきだった。ただ、2周に渡って手を挙げたけど問題視されず、中断されたのはもう遅すぎるだろうって時だった。だから、挙手しても意味があったのかどうか…。
(ヤマハとホンダは)それほど大きな違いはないだろう。ケーシーはウエットで…絶好調とは言えないのに最速だし。ドゥカティ機に乗っていた時と、さほど違いはないのではないか。今はウエットでも競り合うことができる。ダニは…以前は苦手だったウエットでかなりの努力をし、成果を出した。
(今日のレースで)雨が降り出した時、フロントタイヤが切れ込み始め…(WSB最終戦で)ビアッジに起きたことが頭をよぎった。
(フィリップアイランドで優勝したらチャンピオン決定について)目指しはする…もちろん、それは目指す。走行テストで様子を見て、優勝できそうな調子ならベストを尽くしていく…ただ、転倒するわけにはいかない。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:Motocuatro.it 2012年10月21日記事より抜粋)
最近は、慎重に計算された戦い振りから『会計士』なんて言われてるロレンソ選手でありますが…
では、先輩の立場から…ロッシ選手から見てどうかと言いますと…
う〜ん、やっぱり『会計士』スタイルはお気に召さないようで…
反対にコルテセ選手に高い評価を出しとりますねぇ。
モトGP『ロッシ:ロレンソは甘んじている』
★セパンGP決勝レースで5位ゴールだったヴァレンティーノ・ロッシのコメント
「皆が転倒してた第7コーナーで膨らんでしまい、幸い、転倒は免れた。それさえなければ、もっと前に行けただろう…ただ、ストーナーと表彰台争いするのは厳しかったかもしれない。
レースに勝ってタイトルを取るのも乙な物で…自分はいつもタイトル争い中でもアグレッシブだった。ただ、どう思うかによるが。多分ホルヘ(ロレンソ)は、今現在は彼よりも速いわけだから甘んじていようと思っているのではないか。そうしていれば危険も少ないわけだし。
(マルク・マルケスは)とにかく総合ランキングではまだまだ優位なわけだが、若いし、こう言う状況下でのミスは常に有りだ。
(サンドロ・コルテセについて)彼とは親しいのだが…カイルディンに1位を譲かなと思っていた…マレーシア選手史上に残る勝利になっただろうし…結局のところライダーと言うのは勝てる時は勝たなければね。
(レース中断が決定した時)僕も直線コースで挙手したが、レッドフラッグは出なかった。マシンが直線コースでスリップし出したら、つまり、水が多すぎ…いつ転倒してもおかしくない。
ミスは午後4時にスタートしたこと。同じコンディションでも時間帯が違えば再スタートに向けて待機できた。
(7周レースについて)良い面と悪い面両方。確かに見ごたえは出てくる。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Gpone 2012年10月21日記事より抜粋)
高く評価してるだけあって、ロッシ選手、早速、コルテセ選手にお祝いツイートを送っとります。
《(ロッシから)サンドロ・コルテセ、新モト3世界チャンピオンおめでとう!良くやった、素晴らしいシーズンだった。今夜は楽しんで!》
《(コルテセから)ありがとう、ヴァレ。木曜日から言ってもらってたことが、今週末、かなり助けになりました!!;)》
@ValeYellow46 Grazie Vale!! 🙂
Le tue parole dal giovedi mi hanno aiutato tanto questo weekend!! 😉— Sandro Cortese (@Sandrissimo11) October 21, 2012
あぁぁ…ロッシ選手からのお祝いメッセージと言えば…
そう言えば…最近、「来なかった」って言ってた人もいましたねぇ…
WSB『ビアッジ:ヴァレンティーノからお祝いなし』
★2012年スーパーバイク世界選手権で2度目の総合優勝を果たしたマックス・ビアッジ(41才)のもとへ、ホルヘ・ロレンソ始め数多の祝賀メッセージが寄せられたが、ヴァレンティーノ・ロッシからは何もなかった。
★マックス・ビアッジのコメント
「彼から祝賀メッセージは届いてない。スポーツで同じカテゴリーに参戦してる時は、真の友情と言うのは不可能だ。ライバルならば友人になどなれない…そう言う振りをしたがる者もいるが。競争DNAに従ってるんだな。」
(日本語翻訳:La Chirico / 西語記事:SOLOMOTO 2012年10月11日記事より抜粋)
「僕は猫みたいに水がきらいで…」。きっとみんな感じていただろうことを、率直に認めてコメントするダニの人柄には、いつもながら親しみを感じるし、何より自分が優勝したように心から嬉しい! 特別の勝利だから、とにかく「おめでとう」と言わねば。
再スタートしてもしダニが転倒し、ホルヘのチャンピオンが決まっても、逆にホルヘが転倒しダニが3ポイント差になっても、何がしっくり来ないですね。消化不良ですが中止は一番フェアかな?と思います。 ただあと数ラップは出来たかなと思います。特にダニ贔屓の自分としては^ ^ 乗れている時はあのコンディションでも怖くないんでしょうか? ケイシーはあと少しやりたそうでしたね。しかしホルヘは強い! 当たり前のように二位を確保してる。 甘んじてると言えばその通りですが、あのレベルで甘んじてるのであれば凄いの一言。 次はオーストラリア、ケイシーがず〜っと勝っているオーストラリアで何が起きるか、今までのように軽く二位も難しくなります。
WSBは全くチェックしてないのですが、
ビアッジが総合優勝してたのですね。
文章中でロレンソが転倒しそうになった時に
「WSB最終戦でビアッジに起きた事が頭をよぎった」と言ってますが
観てないので何のことだか(汗)
それにしても、今でもロッシとビアッジは不仲なんですね。
でも、そういう関係もアリなのではと思います。
ちなみにどちらも好きですが、どっちか選べと言われればビアッジです。
>栃木県民様
ビアッジは最終戦の第一レースでウェットコンディションの中、ブレーキングでまさに今回のホルヘのパターンで転倒。危うくチャンピオンを逃す所でした。youtubeで見れますよ。 ロッシとの今の関係は分かりませんが、10年前に比べればはるかに良くなっているのでは? 殴り合いの喧嘩したくらいですから。 当時は、ビアッジ悪と言った風潮でしたが、当時のロッシは相当やんちゃだったので実際はどうだったのかは分かりませんが。。 映画のFASTERを見ると当時の二人の関係がわかって面白いですよ^ ^