先日、雨のヴァレンシアから陽の光を求めてアラゴンへ移動したヤマハ・ワークスチーム…
どうやら雨男がいるようでして…雨雲が追いかけて来たようです…
お陰様でヴァレンシアの方は午後は晴れて、コースも乾いたんだとか…
んでは、まず、アラゴンの方のテスト模様から行ってみますか。
モトGP『ロッシは1周のみ』
★昨日、ヴァレンシア合同テストで28周回したヴァレンティーノ・ロッシだが、好天を求めアラゴンに移動してのテスト2日目もわずか1周走っただけで雨にたたられ、ピット帰還となった。なお、ロッシ選手より早く、午前11時45分にコースに降りたホルヘ・ロレンソは9周回走行ができた。また、午後のセッションも雨で中止となり、次回テストは2月。
★スペインラジオ放送『Onda Cero』でのホルヘ・ロレンソのコメント
「(ロッシ選手とは)多分、2〜3年前に比べたらテンションは低いか…もしくは同じか…。ただ、ここへは友達作りではなく…競争し、自分のマシンから最大限の力を引き出すために来ているのだから。敬意や思いやりを持って、良い雰囲気を保っていくことにはなるだろう。
(チームメイトがロッシ選手と言うことは)彼のような偉大なライダーから学ぶ良いチャンスだ。自分にない資質を持っていることは確か。ロッシ復帰はヤマハにとっても吉となる。今年ももっと強くなるだろう。スピース選手の方は不運にも…優秀な高速ライダーにもかかわらず、それを発揮できなかったが。」
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2012年11月14日 Mediaset.it記事より抜粋)
そう言えば、当ブログの読者の方からツイッターで教えてもらったんですが…
スペイン『MOTOCICLISMO』誌の記者さんも見逃さなかったようですぞ。
ロレンソ選手…間違われちゃったみたいですね…早速…
《注目、昨日のモトGPテスト中継で流されたテロップ》
“@victorlluch: Ojo al rótulo durante la retransmisión ayer de los test de Motogp. Via @cristina_pelayo twitter.com/victorlluch/st…” Que heavy…
— Jose G. Marotoさん (@MOTOCI_Maroto) 11月 14, 2012
……以前、ロレンソ選手が表彰台1位でスペイン国歌が流れるのを待っていたらイタリア国歌が流れてしまい、ちょうど2位で隣にいたロッシ選手が笑ってた…なんてこともありましたっけねぇ…
おっ、これだ!これだ!!
また話が逸れちまったぜ…
では、今回、惜しくも1周しか走れなかったヴァレンティーノ・ロッシ選手のコメント。
《天気予報では好天だって言うからアラゴンに来たのに…ヴァレンシアの方では走ってたんだから散々な話だね。マシンに対する自分の手応えを試すのにもテストは重要なものになるはずだったし、走り込んで、来年に向けての計画を立てるためにもね…。残念ながら何もできなかったんで、少し不満な状態で帰ることになる。次は2月までお預けだから。
手応えは初っぱなからスゴく良い。またここに戻って来るのは良いものだし、友人やら7年間一緒に働いた人達やらに再会し…雰囲気はスゴく良い。
ウェットで何周か走っただけだが、なかなか良い調子だった。また、このマシンだしね…ずっと気に入っていたヤツで…ただ、ウェットだとあまり意味ないんだけど。ドライで走れたらかなり重要だったわけで、もっとはっきりした考えも抱けただろうしね。(2012/11/14 Moto.it記事より抜粋)》
なんか…もう…終始のろけてるって感じのロッシ選手で…雨でろくにテストできなくっても、コメントも上機嫌な感じでしたねぇ…
あっ、もちろん、ヤマハのピット内には壁なんてないんだそうで、ほら、こんな感じで和気あいあいと!
冗談はさておいて…
午後から晴れたヴァレンシアの方はですね…
まず、タイムシートはこんな感じ。
で、やはり注目は…
やっとモトGPデビューが果せたマルク・マルケス選手ですな。
30周回弱で、コース・コンディションも最高とは言えない中、ペドロサ選手とは1秒弱のギャップと言うことで、なかなか興味深いタイムが出せたようで、ご本人のコメントはこんな感じ!!
《スゴッくウレシい。コースが乾くのに、ほぼ1日待って、遂にマシンの乗ってみれた。もうウズウズしてどうにもならなくなってきたものだから、コースに降りさせてくれた。
最初は少し難しかったけど、マシンからの全パワーを感じられて素晴らしかった!最初、直線コースでかなりウィリーさせてしまって…でも、その後はしっかりしてきて、周回毎に速くなっていった。
モト2時代にやっていたライディングスタイルを(モトGPに)合うように努めた…マシンにかなりの違いがある。ただ、改善させていくには、まだまだ試さねばならないことがたくさんある。例えば、フロントタイヤは、今まで慣れてきたのとは全く違う挙動をしている。肝心なのは的確なスタートが切れたと言うことと、チームスタッフとも息が合ってると言うこと。(2012/11/14 Omnicorse.it記事より抜粋)》
マルク・マルケス選手と言えば、実のお父さんからまで、
「おまえ、レースのある日曜日になると人が変わるゾ…」と言われてしまうんだそうですが…
今回のテスト用に作られたヘルメットの…
アリが…アリが…徐々に『ワルケス』化している…
最後にっと…
確か…ツイートの方で読者さんからチーム・フォワードのFTRについて質問があったような…
おっ、この記事なんか、ちょうど良いかな…
モトGP『フォワード:FTR/カワサキで前進』
★チームNGMフォワードがスッター/BMWからFTR/カワサキへ変更することとなった。本来ならばもっと早くに決定するはずだったが、最後の最後までスッターとの契約が遵守されたようである。
★2013年より同チームからモトGP参戦するクラウディオ・コルティのコメント
「スッターの方はエンジンが凄いが、FTRは絶対的に最高のシャーシだ。こちらもかなり成熟していないマシンなことは明らかで、まだ現段階ではけっこう荒削りだがポテンシャルは高い。BMWのエンジンには馬力はあるが、電制システムのやりたい放題だった。」
★現段階でスッター機を使用するのはチーム・イオダのペトルッチおよびロルフォ選手のみ。
(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:2012年11月14日 Gpone記事より抜粋)