MotoGP

暴れん坊ライダーに新ポイント罰則:FIMレギュレーション2012/12/20公表ほぼ全訳


え〜と…
タイトルの通り、メインは暴れん坊ライダー用に遂にきちんとした罰則を作ったようですね。
一応、話のタネに、ほぼ全部訳してみましたんで…お時間のある方はごゆるりと、どうぞ♡

FIM 2012年12月20日プレスリリースより

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FIMロードレース世界選手権
グランプリ・コミッションによる決定

競技および懲戒規定

以下は即時施行

常に他の選手を危険にさらす、また、マーシャルおよび職員らに暴言を浴びせる等して警告ないし罰則を受ける選手らを如何に対処すべきが問題視されていたが、これについてはポイント制による新たな処分法を承認することとした。レース・ディレクションは罰則として1〜10ポイントを選手に課すことができ、ポイントが増すごとに更なる処罰を加えていくこととなる。ポイントは1シーズン中、加算されていくものとされ、4・7・10ポイントに達した際には自動的に以下の罰則が科せられるものとする。

・4ポイント:次戦においてグリッド後方からのスタートとする。
・7ポイント:次戦においてピットレーンからのスタートとする。
・10ポイント:次戦を停止処分とする。

10ポイントまで達し処罰が下されたならポイントはゼロに戻される。また、ポイントが来シーズンに持ち越されることはない。

スタート行程に関する各種改正も承認。

ピットレーン開放は、グリーンランプが点灯し、なおかつ、ピット出口でグリーンフラッグが上げられた際とする。

サイティング・ラップ(決勝レースに出走するため、ピットからスタートしてダミーグリッドにつくまでの1周。コースコンデイションを確認するための周回とされている。)終了後のスタートグリッドで、レッドフラッグが上げられることはない。

タイヤウォーマーは1分前の合図が出たら、ただちに取り除かれるものとする。

モトGPクラス予選の新行程承認についで、現行の決勝レース出走資格における基準 – 107%ルール – を明確にしておく必要がある。

予選に参加するためにはフリー走行4回のいづれかで、最速ライダーの107%タイムを凌ぐ数字を出さねばならない。また、今後はウォームアップでの獲得タイムにより決勝レース出場資格は得られないものとする。フリー走行中に負傷し、なおかつ、107%タイムに達していなかった選手の代走をすることとなった選手は、予選1に参加し、基準タイムに達しなければならない。

FIM説明会を欠席した場合は、ペナルティーが科せられる可能性はあるものの自動的に出場失格とはならない。

レイン・コンディションにおけるテールライト点灯はチーム責任とし、警告等は掲示されないものとする。

今後はジャンプスタートが行なわれた際、ライドスルー処分の通知および認証は必須としない。スタートラインにおいて選手に対し、また、タイムキーピングモニターのインフォメーションページに指示が出されるものとする。

今後、レース・ディレクションによる罰金に最小限度額はないものとする。なお、現在のところ最高限度額は5万ユーロ(約555万円)。

テクニカル規定

モトGPクラスに適用

以下は即時施行

カーボン・コンポジット・ホイールの使用禁止(モト2およびモト3クラス同様)。

2012年には直径320mmとは異なるブレーキディスク使用に関しCRTを例外としていたが、同規則は2013年には持ち越されないものとする。

タイヤに関し新たな供給が導入されることとなる。各選手に更にリアタイヤ1本が供給されることとなり、2012年にオプションとして行なわれていたソフト・フロントタイヤ供給はなくなるものとする。この場合、特定のサーキットにおける異なるグレードのフロントタイヤ供給と言った例外措置は行なわれなくなる。なお、厳密な供給に関しての決定は2月5〜7日開催のセパンテスト後に下されるものとする。
これに関連し、公式サプライヤーはCRT用によりソフトなリアタイヤを製造することとなる。

以下は2014年施行

エンジンの仕様変更に関する規制が承認済であるが、同規制はCRTには適用されないものとし、MSMA(メーカー協会)加盟メーカー機を使用するチームは異なる仕様のホモロゲーション・エンジンを使用できることとなる。

以下は2015年施行

ブレーキおよびサスペンション供給に関しては最大限度額が設けられ、価格を抑える目的から同機材の『請負契約』は監視されることとなる。

モト2およびモト3クラスに適用

以下は即時施行

モト2クラス用のクイックシフター装置は、テクニカル・ディレクターの認可を必要とする。

モト2クラスにおけるタイヤ配給に関する変更。今後、各選手は以下のタイヤの使用が可能となる。
・スタンダード仕様2種のフロントタイヤ8本。
・スタンダード仕様2種のリアタイヤ9本。
実際の仕様に関しては公式サプライヤーにより決定され、全選手とも同等の配給を受けることとなる。

モト2およびモト3のゼッケン番号に関しては2桁の数字を使う場合、それぞれの数字を少なくとも10mm離すこと。また、反射するような下地の使用は禁止。

以下は2014年施行

モト3クラスの各チームが適正価格にて同じ仕様のエンジンが供給されたことを確認すべく、エンジンは一連のオーガナイザーを介しランダムに供給されるものとする。走行距離が限度に達したエンジンは返却されず、その他の目的ないし売却のためチームが保持できるものとする。

現在、協議中のエンジンの最大所持数および手順等に関しては2013年カタールGP開催中に最終決定が公表されることとなっている。

モト3マシン1台の最高価格を設定し、最高価格はモト3機およびモト2機のシャーシおよびおおよその構成部品により特定されるものとする。同規制の決定稿は2013年カタールGP開催中に最終決定が公表されることとなっている。

全クラスに適用

以下は2014年施行

2013年にドルナでは新トラスポンダーを導入する予定であり、これにより各選手はダッシュボードより補足情報を入手できることとなる。特に、各フラッグの提示情報が入手できる。同システム対応ダッシュボードの仕様は2013年はオプションとするが、2014年には義務化される予定。

モト2クラスにおいてはアップデイトされた酸素センサーの使用を義務化する。

以下は2015年施行

全レースタイヤへのFIM認可は原則的に承認された。最終スタンダードに関してはカタールGP開催中に最終決定が公表されることとなっている。

その他

2013年暫定リストにおけるCRT全機のエントリーはコミッションにより受理された。

モトGPクラスにおける以下のワイルドカード参戦はコミッションにより受理された。

ミケーレ・ピッロ(ドゥカティ):ヘレス、ムジェッロ、ミザノ
マーチン・バウエル(Schwarz & Bronnen):ブルノ


と言うわけで、以上なんですが…
さて、世間の反響は…
おっ、早速、デニス・ノエス老師(ケニー・ノエス父でスペイン在住ジャーナリスト)がつぶやいとりますな…

《モトGPの新レギュレーションだが、このポイント制と言うのは気に入らないな。レース・ディレクションがトップ連中だけじゃなくレース全体をコントロールできるようにならない限りはね。》

《ただ全体的には、この新レギュレーションリストは大いに気に入ってるよ。もしかしたら『ポイント制』に関する意見も変わるかもしれんね。》


もしかしたら気に入るかもしれんね…クリックPrego
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