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2013SBK:フィリップアイランド・テスト惨劇の被害総額は? 

先日のSBKプライベートテストでは転倒続出で、かなりの被害が出たようですが…さて皆さん、ソロバンの用意は出来ましたでしょうか。
GPoneにブログを寄稿しているパオロ・ゴツッイ記者が、ちょこっとソロバンをはじいてみた様です。
それにしても、皆さん派手に壊してくれましたねー。
惨状は昨日の記事の画像でご覧下さい。

『フィリップアイランドの惨劇はお幾ら』

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★2月14〜15日にフィリップアイランドで行なわれたSBKプライベートテストは8選手が転倒したが、大事には至らずに済んだ。同コースは予測不可能で、マルコ・メランドリ選手の言葉を借りるなら「ゆっくり走ってるつもりでも速いんだ」
悲惨な結果の恐怖も過ぎ去ったところで…チームの損害をちょっと計算してみよう。

★『スズキ』
実に4転倒。レオン・カミエル、ジュール・クルーセル両選手が、それぞれ2回ずつ転倒している。3度目の転倒ではポール・デニング(チーム代表)がTwitterで暴露してたが、その段階で既に交換パーツの費用が6万ユーロ(744万円)。セッション最後にはカミエル選手が、文字通りGSX-R機を離陸させた。最終コーナーで(5速ギア、220 km/h)セーフティゾーン のグラベルめがけて飛び出したバイクは、バリアの所まで飛んで行き、植木の上に着地した。バイクはほぼ廃車状態であった。

★『カワサキ』
サイクス選手のスリップはインパクト小ながら、バス選手は終焉状態。レッカーされボックスに戻ってきた同選手のZX-10R機のフロントは吹っ飛び、ホイールは曲り、フレームはねじれ、そしてエンジン損傷。サヨナラ、Ninja。

★『ホンダ』
ジョナサン・レア選手は第2コーナーで酷い目にあい、CBR-RR機も痛い目に合ったが、恐らく幾つかのパーツは救われた模様。

★『ドゥカティ』
不幸としか言えないドゥカティはアイルトン・バドヴィーニ選手の強烈なハイサイドにより、オーストラリアに持ち込んだマシン4台中1台を失ってしまった。コース脇でマシンは数分間炎上。ピットに戻って来た時には黒こげで、溶けてしまった箇所もあった。残ったパーツの流用も困難だろう。

★総括
全損した3台のワークスマシンと損傷したマシン5台…その損失額は?
例えば、専門部品であるオーリンズのフォーク TSRSP25はリース価格ながら1本1万4千ユーロ(174万円)であり、それらを考慮して計算すると計60〜70万ユーロ(7,740万〜8,680万円)にはなるだろう。僅か2日間のテストに参加した14選手は、2日目には11選手になっていたのだ。



(日本語翻訳:moku / 伊語記事:2013年02月16日 GPone記事より抜粋)


速く走るのが大好きで、しかも、それが仕事のライダー達が、速く走れる状況下で、ゆっくり走るなんてのは難しいだろうし…ましてメランドリ選手が言うように、ゆっくり走ってるようで実は速すぎなんて…これまた難題ですね。
しかしメランドリ選手…この状況に浮かれ過ぎず、冷静にこなしていた辺り、さすが経験の違いからなのでしょうか。(怪我もしてるけど…)
パオロ・ゴツッイ記者は最後に、《テストでレース並みに命を賭けて熱くなるのも分かるけど、何とかなんねーかな。今回ばかりはちょっと高く付いたよね》と書き添えております。


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