MotoGP

カタール開幕戦は非対称タイヤ:ブリヂストン山田&青木コメント

モトGP『ブリヂストン:カタールは非対称タイヤで』

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★ブリヂストンはモトGPクラスへのタイヤサプライヤーとして今年で5年目を迎え、今季も同クラス唯一のタイヤサプライヤーとして挑む事になる。恒例のナイトレースとなるカタール開幕戦の準備は整った。夜間と言う特殊な条件と砂漠の砂…この2つのファクターを技術的に考慮しなければならない。対策として、今年も非対称タイヤが持ち込まれた。

★山田宏コメント(ブリヂストン・モータースポーツ責任者)
「ここでのレースはタイヤの配給ノルマを見直す最初のチャンスです。各ライダーにリアタイヤとレインタイヤ1セットが追加されますが、この変更は最新の一例に過ぎません。ブリヂストンは最高の品質とサービスをライダーとチームに提供し続けます。プレシーズン・テストでは多くのライダーが調子の良さを見せてくれましたし、レースではより競争力があるものと思います。この週末は確実に熱い戦いが観れ、このシーズン全てが忘れられないものになるでしょう。新たな予選方式が、どうなるかも非常に興味深いです。今シーズン、ライダー達が怪我をせず成功してくれるよう願っています」

★青木信治コメント(ブリヂストン・モータースポーツタイヤ開発部門責任者)
「カタールでの開幕戦はタイヤ開発の戦いでもあります。夜間レースは路面温度が常に低いので、通常の物よりも柔らかいタイヤを使用しますが、砂漠からサーキットに飛んでくる砂のせいで、タイヤ表面がかなり削られてしまうので、耐久性も重要になります。この低温と高い摩耗のコンビネーションがタイヤにとって非常に厄介で、仕事が困難になります。特にタイヤ右側面ですね。実際、柔らかいタイヤは低温でのグリップを確実なものにしますが、それなりに高い摩耗耐久性も確保しなければいけません。また、強力なブレーキング時の安定性の確保も必要です。これらの要求に応える為に、昨年のカタール戦は非対称のリアスリックタイヤを投入しました。それで非常に良いパフォーマンスが出て、安全性に於いても寄与する事ができたので、今年も同じようにミディアムとハードコンパウンドを用意しています。フロントはソフトとハードのコンパウンドを用意しましたが、オプションとして特に寒さが厳しい場合の為に、更にソフトなタイヤも用意しました。」



(日本語翻訳:moku / 伊語記事:2013年04月02日 Motograndprix記事より抜粋)


カタールのロサイルサーキットは右コーナー10ヶ所、左コーナー6ヶ所ですが、左コーナーの内2つは緩やかなものなので、右コーナーのストレスは左の倍以上と見積もっても良いかと思います。それが、ブリヂストンの青木氏のコメントにもあるように非対称タイヤ導入の理由でしょう。そして、砂漠だからといって雨が降らない訳でもないし(2009年)、特殊な自然条件が勝敗を左右するレースでもありますね。


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