ドクター・ロッシが判定『僕も参加したかった』

今回のマルケス選手とロレンソ選手の接触の事を、イタリアでは『Spallata（スパラータ：肩で押す事）』って呼んでるんですよ。
このヘレスの最終コーナーと言うのは数々のスパラータ発生地点だそうですが、中でも有名なのが2005年のヴァレンティーノ・ロッシvsセテ・ジベルナウの…これですな。

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レース直後の伊TVインタビューでは「まだ映像をちゃんと観てないから」とお茶を濁していたロッシ選手ですが…
やはり、歴史的スパラータの当事者としては、そんなコメントじゃ許してもらえなかったようです。
新たにインタビューし直されてました。

《まず最初に言っときたいのは、僕のオーバーテイクは優勝を賭けてのものだったから、今回のよりも価値が高かったって事かな…（笑）。とにかく、怒るホルヘ（ロレンソ）の気持ちは分かりますよ。ただ、レースでは起こる事だしね…。チャンピオンライダー2人が最終コーナーで…総合ランク1位の座をかけて勝負してるんだから、マルク（マルケス）が挑んで行くのは当然でしょ。ホルヘはイン側のスペースをかなり残していて…マルクがもっと離れてるって思ってたんだろうなぁ。限界ぎりぎりの、意地の悪いオーバーテイクだったけど、誰も転倒していないしね。起こりえる事ですよ。
イエローカードですか？僕的には、出ないな。あれが第3ラップだったなら馬鹿げた事で、イエローカードも出るだろうけど、最終コーナーでポイントを稼ぐ順位を賭けてるんだから…。
確かに限界ギリギリだったけど…これにカードを出してたら、却って難しくなるでしょう…これは駄目、あれも駄目ってね。僕としては、この方がレースは面白いと思いますよ。今シーズン中にロレンソがやり返すチャンスだってあるでしょ。その時は、マルクは何も言えないから。
【アゴスティーニ氏がロッシ選手の『スパラータ』の方がスペースがなかったと言ってるが】そう、ジベルナウの方がもう少しスペースは残してなかったね。まぁ、あのスペースは僕が作り出したと言うか…スペースがある振りをしたと言うか…（笑）。今回のホルヘは多分、マルクはもっと後ろに居ると思って、少し普通のラインで走ってしまったんでしょう。その隙をマルクが狙ったって事で。
いや〜しかし、あの競合いに参加できなくって本当に残念だったなぁ。もっと速かったら最終コーナーで3人で戦えて、もっと凄かったのに。誰がスパラータをやったかって？さあ、誰だろうねぇ（満面の笑顔）。》

（Source：2013年05月05日Mediaset.it記事より抜粋）

さて、それでは他の方々の判定も見てみますか。

★リン・ジャービス（ヤマハ・マネージングディレクター）
「ロレンソがスペースを残してしまった。アグレッシブな操縦だったかって？そうだね。アグレッシブ過ぎるか？そんな事はないですね。」

★リヴィオ・スッポ（ホンダ・チームマネージャー）
「マルク（マルケス）側から押したような点はなく、互いのカウルがぶつかっただけで、何年か前にホルヘ（ロレンソ）とダニ（ペドロサ）にも似たような事がありましたね。ホルヘはマルクがもっと離れてると思ったようで、攻撃のチャンスを与えてしまったんです。2005年のロッシ/ジベルナウに起きた接触に似ているとは思わないが。あの時のロッシのオーバーテイクはもっと『底意地の悪い』ものだったでしょ。マルクはミスをした後、見事に挽回しましたよ。」

★ダニ・ペドロサ
「起こりえる事でしょ。ラストラップの最終コーナーなのだし、あそこであの手のオーバーテイクが起きるのは初めてじゃない。ポジティブな点は誰も転倒しなかったって事ですよ。」

★ジャコモ・アゴスティーニ（15回タイトル獲得、伝説の元ライダー）
「ロレンソはマルケスに、コーナーに入って来れるようなスペースを残すべきじゃなかっただろうね。2人ともカッと熱くなったんだろうし、私もレーサーだったんだから分かるよ。両者どちらとも、正しいとも間違ってるとも言えないね。」

（Source：2013年05月05日Gpone記事より抜粋）

とりあえず、皆さん、同じ意見のようですな。
ロッシvsジベルナウの時は、やはりスペイン側がかなり熱くなって議論が交わされたらしいんですが…
今回はスペイン人同士だから…どうなるんでしょうねぇ。

でもロレンソ…スパラータするかなぁ……クリックPrego