さて、カブロンシートの異名通り、子山羊のような突進振りのマルク・マルケス選手ですが…
ちょっと、ざわっとするような転倒があったようです。
まずは経緯と、ご本人のコメントから行きますか。
『マルケス:顎の腫れと打撲で乗り切る』
★ムジェッロGP第2フリープラクティスの最中、マルク・マルケスが時速250kmで走行中に激しく転倒。サン・ドナートコーナーのハードブレーキング地点で、マシンのコントロールを失ったため。
★マルケス選手は救急車でメディカルセンターへと搬送され、45分間、同センターで検査を受け、アゴの腫れと身体のあちこちに打撲があるだけと言う事が分かった。
★マルケス選手のコメント。
「直線コースを越え、ブレーキに手をかけたら、フロントが切れ込んでしまって。なんとか持ち直そうとしたんですが、マシンがバリア目がけて走り出してしまって…それで、衝突を避けるためマシンから飛び降りざるを得なかったんです。
アゴを強く打ち、それに首もねじってしまって。右肩や片腕、両足に打撲を負いました。でも全体的に見ると、大丈夫かな。事故現場で色々とやってくださった医療チームの皆さんに感謝してます。今は静養して、明日、どんか感じかですね。」
(Source:2013年05月31日 Omnicorse.it記事より抜粋)
その事故映像なんですが…
オンボードのと、サーキット内の設置カメラのものと2種類。
こちらであります。
MOTOGP MUGELLO 2013 – MARC MARQUEZ CRASH FP2 投稿者 motorsportvideo
いや〜〜〜大事に至らなくって、本当に良かったですね。
それで、先輩がたの皆さんはですね、こんな風に語っております。
ヴァレンティーノ・ロッシ
「【マルケス選手の事故映像?】まだ見てなくて…話を聞いただけです。あそこは危険ポイントでね。わずかに隆起していて…時速340kmで若干バンクしてそこに向って行くんですよ。簡単にコントロール不能になってしまうね。アクセルを開いたまま行くのは、モトGP機だと厄介かな…フロントが持ち上がりやすくなるから。
【バリアも近過ぎる?】まったくもってね。以前、セーフティ委員会で話した事があるんだけど、移動させるのは無理だって話でしたね。まぁ、どうにかするようにしてみますよ。
【マルケス選手にとって、この転倒がトラウマになるかも?】どう反応するかですよね。ただ、若くて勇ましいライダーだから。明日の第1ラップで、いきなりコースレコード出して来るかもしれないし。そう言う事も出来るって事を、マルクは証明済みでしょ。」
(Source:2013年05月31日 Gpone記事より抜粋)
ホルヘ・ロレンソ
「あそこは難しいポイントでね…わずかな方向転換もあって、ちょっと風が吹いただけでもフロントが流れてしまうんですよ。初めてのライダーなんかは、どう読んで良いのか…難しいんですよ。ウィリーしないよう、時にはアクセルを閉じなければならないしね。
【バリアがコースから近い故、ミスできない?】こう言う直線コースはそうですね。僕らはよく、何か起きた時のリスクって言うのを考えがちだけど、将来的にはあらゆる危険状況を予測して色々と考えていかなければ。マルク(マルケス)は今回の転倒で多くを学んだんじゃないかと思いますけどね。」
ダニ・ペドロサ
「僕らは以前、あそこのバリアを移動して欲しいと申し入れた事があるんだけど、無理だと言われたんですよ。アスファルトに残ったタイヤ跡を見ましたが、マルクはフロントが流れてしまったんですね。あそこでは無理にすぐブレーキをかけちゃいけないんですよ。進入口では若干ソフトでなければね。もの凄いスピードで差しかかるし、風のせいで面倒にもなるんです。アグレッシブな走りはしない方が良い所ですね。独走してるか集団で走っているかによって、基準も変わってきますけどね。路面温度が低いとか、グリップ不足なんかも影響してきますね。」
(Source:2013年05月31日 Gpone記事より抜粋)
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