MotoGP

ロレンソ『来年、マルケスがもっと苦戦してくれると良いんだが…』前編


『ロレンソ:2015年、マルケスがもっと苦戦してくれると良いんだが』

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★不調の1年を送ったホルヘ・ロレンソが2015年に向け、次のように語った。

【2月までの冬期オフシーズンの予定は?】
「今の時点では、まだ続けてるんですよ。けっこう運動してましたね…シーズン中ほど激しくはなくて…80%ぐらいかな。ゆっくり過ごすつもりです…家族と一緒に…完全に(レースから)離れてしまわないようフィジカルトレーニングは続けてね。何週間かメキシコに行く予定です…どこか暖かい所にね。その後、1月からは本格的なトレーニングを始めます。」

【今年初めのオフシーズンとは何か変えるつもり?】
「ええ。今年は問題の多い年で…手術も多くて、冬期休暇を始めるのが遅かった…身体を作っていく時間がなくてね。それにトレーナーも替えていたし。色々重なって、ちょっと複雑になってしまいました。上手くいくと思ったんだけど、そうなりませんでした。これを良い経験にして、現在の体力レベルを維持して…もしくは上げていかなければね。」

【体力面に集中しているようだが…適切なフィジカルトレーニングでマシン操縦も万全だと思う?】
「最終的にパフォーマンスと言うのは、各要素から成り立ってます。体力、集中力、メンタル、テクニック…それにマシンにも依りますよね。シャーシやエンジン、電制システム、タイヤ等々。タイトル争いをするには多くの要素が自分にプラスに働いてくれないとならない…2014年初め、僕にはそう言った要素が2〜3つ足りなかったんです。」

【ミスによってタイトル争いから撤退してしまったと言うが…では、上手くいった所は?】
「撤退とか…そう言う状況にまで落ち込んでませんよ。出だしは悪かったが、少しずつ然るべき事が然るべき状態になっていって、コンスタントに表彰台に上がれる流れにまで戻ってこれましたから。」

【わりと早々にタイトル獲得は無理だと知った状態で、どうやってモチベーションを維持していた?】
「できるだけ上位にいようと…できるだけ多く優勝しようと頑張りました。」

【しかし、それはロレンソ選手のようなチャンピオンにとっては、本来の目標を下回るものなのでは…】
「そうですね。でも、常に勝てるわけじゃないんだと言う事を理解しなければ。こう言う場合、降参すべきではないでしょ…降参してしまったら、本来、獲得できるもの以下のものしか手に入らないでしょ。今、この瞬間に最大限の事をしなければならないんです。そして、勝てる時が来ると思ってね。」

【ヤマハ機の方は、現在、どんな状態?】
「2014年の初めと比べると、かなり改善されました。マシンはソフトになったし、かなり操縦しやすくなりましたね。電制面も改善されたし、コーナー進入も良くなった…でも、まぁ、ホンダが優勢な箇所ではまだ何かしら足りないんですけどね。ある部分においては、うちの方が上だけど、全体的にはまだ0.2〜0.3秒足りないですね。」

【その0.2〜0.3秒を埋めるため、エンジニア陣にはどんなリクエストを?】
「特に、コーナー旋回ですね。かなり良くなってはいるけど、縮めていくにはシームレスギアボックスの面で不足があるから。全体的に今のマシンは、彼らのような遅めのブレーキングができないんですよ…コーナー進入でも、中盤でも。そのせいでスピードが落ちるだけじゃなく、接触戦の時にけっこう厄介なんです…うちの方が先にブレーキをかけなければならず、アウト寄りを回る事になってしまうんでね。」

【来年に向け、それほど楽観視はしていなさそうで…】
「うちの強味を活用していかなければ…コーナー旋回やトラクションがかかるコースでの加速なんかでね。それで、コースのいずれかでタイムロスしてしまうのと相殺しないと。」

【2015年版のホンダ機にマルケス/ペドロサ両選手とも満足していないと言うのには…希望を感じる?】
「実際のところどうなのか、端からは分かりにくいんでね。最後のテストのタイムを見る限りは悪くないようだし…だって、(マルケスとペドロサが)1位と2位だったでしょ。トップスピードを見たって、ホンダのエンジンは最速でしょ。そう言う意味では、うちは遅れてますよね。例えば、(2015年版のホンダ機が)あまり落ち着きがないって言うなら、僕らには分かりませんけどね。いやぁ〜落ち着きがないマシンで、速く走れないし、安定もしていなければ良いんですけどねぇ。新しいホンダ機がいまいちだなんて…あまり信用できないですね。」

【ギャップを埋めるには、さっき言われたような部分ではなく別の側面を改善した方が良いのでは…】
「すべて助けになってくれますから。スピード面を改善したら、それを使えるわけだし。加速面の改善だってポジティブでしょ。トラクションでも、コーナー旋回でもね。もし選ばなければならないって言うなら、僕はブレーキングですね。マルケスやペドロサと競り合う時、やりやすくなる…今は、それがないんですよ。」

【つまりはトップスピードでのブレーキング…】
「ホンダ機はコーナーリングで出すタイムで、差をつけていると思うんです。通常のコースでは長距離の直線コースと言うのは1つだけで、コーナーの方は12〜15ヶ所あるでしょ。それでタイムを稼いでるんですよ。」

[ 後半に続く ]

2014年12月07日Marca記事参照)



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POSTED COMMENT

  1. のなめ より:

    >新しいホンダ機がいまいちだなんて…あまり信用できないですね

    ほんとそうだね・・

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