『ヤマハ、アンドレア・ドゾーリ:SBKへの挑戦は過小評価できない』
★ヤマハ・レーシング2015チームらのプレゼンテーションの際、ヤマハに復帰したアンドレア・ドゾーリ氏が次のように語った。
★なお、同氏は現在、ヤマハ・ロードレーシング・プロジェクトマネージャーを務め、ヤマハYZF-R1 2015およびYZF-R1M機の開発の代表でもある。また、ドイツに拠点を置くヤマハ・レーシングの新『R&D』部門の指揮も任されている。目標はヤマハの新SBK機を開発し、2016年の同世界選手権フル参戦に向け準備すること。
【ヤマハへ復帰し、新シーズンとなり…ヤマハR1機はどんな感じ?】
「ヤマハに戻れ、現在の作業に集中できて嬉しいです。新R1機は一身にレースに捧げられたマシンで、どのクラスで走っても実に上手く行くであろうと確信してます。コンパクトで軽量、パワフル…レースに向け、そのポテンシャルを最大限にまで高めるべく努力しました。マシンのベースは変りませんが(※市販車ベース)、色々とモディファイを加えてます…各選手権のレギュレーションの隙間を有効活用しながらね」
【どのようなモディファイを?】
「今も言いましたが…各種レギュレーションに応じた作業をしてきました。例えば、燃料タンクやカウル、テールカウル、マッドガード、ケーブル等のエレメントに手を加え、また、マフラーやサスペンション、車輪、ペダル等を交換し、進めていきました。全体としては自信がありますよ…うちのパッケージが上手く機能する事は確信してますから。それにライダーの選択にも実に満足してます…各選手権ともにね。4種の選手権で5チームが参戦していく予定です(世界耐久選手権に『GMT-94』と『YART』チーム、ヨーロッパ・スーパーストック1000に『MRS』チーム、BSBに『Milwaukee Yamaha』チーム、IDMに『MGM』チーム)。全部、参戦していけると思ってますよ。」
【『Yamaha Graves』チームがウェイン・レイニー主導の『MotoAmerica』に参戦するのは、貴方のコーディネイト?】
「いいえ、『MotoAmerica』に関し、ヤマハ・アメリカは無関係ですから。ただ、だからと言って、孤立してるわけでもないんで。互いに情報交換はしてますからね。つまり、プレゼンテーションの間、今年からヨーロッパとアメリカ、日本の間でコラボレーション以上のものがあるってところです。モトGPも話に入ってきますね。」
【SBKデビューまで、どう言う風にR1機を開発していく?】
「スーパーバイク世界選手権(SBK)は大きな挑戦で…過小評価する気もないし、各シーズン中も懸命に取り組んでいくつもりです。故に、うちでは確固とした開発計画を立ててます…先に挙げた全チームにも関わってもらい、彼らに前に進めてもらうことになりますね。特に、日本のメーカーのエンジニア陣と共にね。最初の第一歩は、うちのチームらを各国内選手権で勝てるようにすることなんですが…それから、国際的な選手権もですね。世界耐久選手権もあるし、FIMのスーパーストック1000もありますからね。それから、シーズン中盤には、色々と上手くいってるかどうかを確認しつつ、SBK復帰に向けて一斉に尽力していきますよ。」
【イタリア選手権(CIV)について、何か計画は?】
「イタリア選手権(CIV)にも出ますよ…先の5つのオフィシャルチームの他のも14チームあるんですよ。私の記憶に間違いがなければ、CIVを含む各種国内選手権に参戦していく予定です。先程も言った通り、今現在、各国内大会がうちの開発のベースになっていますから。うちにっとっては重要なんですよ…これらのチームの中には、スーパーストックに公式参戦するものもあります。」
【ロードレース活動も、貴方の指揮下で進めることになる?】
「いいえ。うちが直接と言うことはありません。」
【マイケル・ダンロップ選手が『Milwaukee Yamaha』チームと契約したのは、貴方がたが直接サポートしたのでは?】
「チームによって進められたことです…ヤマハ側からの直接サポートはありません。」
(2015年02月15日Motoblog.it記事参照)
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