ドヴィツィオーゾ2位『自分に9点、ドゥカティに10点満点』2015 カタールGP

『ドヴィツィオーゾ：自分に9点、ドゥカティに10点』

★3月29日、カタール開幕戦決勝レースでアンドレア・ドヴィツィオーゾ（ドゥカティファクトリー）は、ゴール直前までヴァレティーノ・ロッシと熾烈な首位争いを繰り広げ、結局、2位となった。

★ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
「最終コーナーまで戦い続けるって言うのは、ライダーにとってあまりにも重要なことなんですよ…モトGPレースでドゥカティ対ヴァレンティーノ・ロッシの場合は特にね。
あらゆる要素が全て重要になってくる…だから、確かに昨日はうちはPPを獲得したけれど、うちには疑問点がどっさりあったんです…全ての詳細を把握してませんでしたからね。
今回は本当に重要なレースでした。なにがしかのディテールを把握し、次戦に向けそれらを全て実際の作業に移し替えていけますからね。」

【技術的には何が足りなかった？】
「予想通り、加速の前半部でしたね…レースの間ずっとそれがなかった。
ロレンソの後ろに付いてた時、僕の方が速かったんですよ…ブレーキングや直線の何ヶ所かでは僕の方が強い走りができてたんだけど…加速の前半部に戦闘力がなくってね。
予想はしてたんですよ…FPではかなり手を入れてたんだけど解決策が見つけられず、ヴァレンティーノとの優勝争いはこれが大きなツケになったと思います…ある時点でタイヤがタレてしまい、最終コーナーまで戦える状態になかった。確かに、優勝に0.1秒足りなかっただけなんで…悪くはないですけどね。でも、旋回もできなかったし、正しいライン取りもできなかったし、マシンを起こすこともできなかったし、加速もできなかったし…充分にプッシュできなかったもんですから。だから、本当はもっと旋回しなければならなかったのに…その結果、タイヤが消耗が余計に消耗してしまった。
レースの半分では、コーナー立上がりで、できるだけアグレッシブじゃない走りをしようと試みたんだけど、最終ラップでヴァレンティーノ相手に戦うには充分ではなかったですね。」

【それでも素晴らしいパフォーマンスだったが…】
「マシンの戦闘力は実に高かったです。ここは特殊なコースでしたからね。これからのレースを大切にしてるんですよ…コースがかなり違うから、うちの戦闘力を把握できるでしょ。全てにおいて調整仕切れてるとは思ってません…今日は上手く行きましたけどね。他のコースでも戦闘力の高いベースが持てるほどには調整できてないですね。努力していかなかなければ。
これからのレースで解決に向け作業していければ良いんですが。もしかしたら、けっこう何レースも要するのかもしれないが…まぁ、それは全然普通のことだから。今日のリザルトに気を良くして、極端に欲を出し過ぎないようにしないと。」

【今日のレースの競合いは凄かったが…】
「ラスト3周なんか恐怖もんの走りをしましたね…作戦は、今回も完璧でした。ただ、最終ラップで…最終コーナーをトップで抜けらなかった時、これはキツいなって分かってましたね。
できるだけ接近するよう頑張ってプッシュして…終わってしまってるタイヤで高速ラップを刻んでね…でも、（ヴァレンティーノが）プラスアルファの何かを持ってるコーナーが何ヶ所かあるって分かってました。特に、長距離の左の大回りコーナーのトラクションですよ…そこでロレンソにもヴァレンティーノにもいつも抜かされてたんで。
こう言うのって、力が尽きてきて…違いを見せてる時のちょっとしたディテールなんですよね。本当にもったいなかった…最終ラップで抜けなくてね…でも、その前のラップまでは良いオーバーテイクが…僕好みのアグレッシブだけどクリーンなやつがいくつかあったしね。」

【点数を付けるとしたら？】
「自分には…今日は（10点満点で）9点ですね。ドゥカティ機には…視点によって違うんだけど、期待通りだったかどうかで言えば10点ですね。全レースで高い戦闘力を持てるようになってるかと言えば…9点だな。充分じゃないですから。」

（2015年03月30日『Gpone』記事参照）

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