『2015ル・マンGPこぼれ話』
★カタール開幕戦からル・マン戦までの5戦で、タイトル争いをしている4選手（ロッシ、ロレンソ、マルケス、ドヴィツィオーゾ）が決勝レースで何周回トップを走っていたのかをまとめてみた。
・各レースの周回数と、そのうち各選手が何周トップを走っていたのか。
カタール（全22周）：ロレンソ（15周）、ドヴィツィオーゾ（5周）、ロッシ（2周）
オースティン（全21周）：マルケス（17周）、ドヴィツィオーゾ（4周）
アルゼンチン（全25周）：マルケス（23周）、ロッシ（2周）
ヘレス（全27周）：ロレンソ（27周）
ル・マン（全28周）：ロレンソ（28周）
・トップ率：ロレンソ（56.9％）、マルケス（32.5％）、ドヴィツィオーゾ（7.3％）、ロッシ（3.2％）
・総合順位：ロッシ1位、ロレンソ2位、ドヴィツィオーゾ3位、マルケス4位
★昨年のモト3チャンピオンであり、マルク・マルケスの実弟であるアレックス・マルケスが、自身のライダーとしての初書籍『Álex, un piloto con estrella（アレックス、星とともに走る）』のプレゼンテーションを行った。アレックス選手が、まずは兄マルク選手のメカニックとして世界選手権に出入りするようになり、その後、選手としてレースに参戦しタイトルを獲得するまでの経緯が書かれている。
現在、モト2クラスにフル参戦しているアレックス選手のコメント。
「今シーズン序盤は思ったように進みませんでしたが、現在は改善すべく頑張ってます。心配はしてます…思っていたようなポジションではないですから…でも、改善できるよう切望してます。自分自身をもっと伸ばし、できるでだけ前の方を走ると言う気持ちで、モチベーションを上げていきます。
とにかく、土曜日の予選を改善することです。あんなに後ろからスタートしてるから、ダメになってしまうんであって。僕の目標はモト2クラスでの総合優勝ですから、それを目指して戦っていきます。」
★今季、モト2クラスでの二連覇を目指すティト・ラバトは、FPでは常にかなりの周回数を重ねている。例えば、5月15日（金）のFP2では45分間のセッションで連続27周回をこなした。なお、同セッションで首位を取ったタイムは24周目だった。
決勝レースを2位で終えたラバト選手が、次のように話していた。
「去年は良かったですね…他の誰と比べても、マシンは完璧でしたから。今年は全レースで、うちは速くなってるんですよ…リズムも最高だしね。でも、レベルがかなり上がってしまって…皆、カレックス機ですからね。もっと速くなならいと…つまり、もっともっと努力しないとね。」
★モト2クラスのルーキーであるアレックス・リンスが、ル・マン予選でサム・ロウズと同タイムで初PPを獲得した（2番めに速いタイムの選手が優先される）。
予選後のリンス選手のコメント。
「悪くないですね。ロウズと同タイムだなんて知りませんでした。厄介な予選でした…雨は降ってくるし…ボックスに戻ろうか、戻るまいか考え始めていて…最終的には『（コースに）残ろう。神のみ心のままだ。』と思って。」
【ラバト選手が連続して周回を続けてるので、ちょっとやる気が失せた？】
「やる気は失せませんけど、ちょっと驚きますよね…やりたいか、やりたくないかは別として、セッションの間、ずっと走り続けるなんて…そのうえ速いんだから。僕にはできないでしょ…。（ラバトは）普段のトレーニングで、ああ言うう風に走ってるんじゃないのかなぁ。僕は自分のやり方でいいです…変える気はありません。」
【リンス選手は速攻でモト2機に馴染んでいるが…】
「慣れるのが速かったですねぇ…皆さんもご存知の通り。冬期プレシーズンテストの間、上手くいってたんですよ。去年、僕が置かれていた状況のせいもありますね…苦労してたんです…思ったようにいかないし、リザルトもそうだし。そのおかげで、物凄い野心を抱くようになったんです…おかげで、ライダーとして成長できたし、人間的にもちょっと成長できました。チームのサポートを別にすると、その辺りがちょっと（マシンに速く適合できた）理由ですね。」
★今季のモト2クラスは大方の選手がカレックス機を使用している中で、スピードアップ機が健闘している。それと同様に、長年にわたり『オーリンズ』製のサスペンションが主流だった中で、『WP』製のサスペンションが復帰し、それを使用したマシンが活躍している。このため、『オーリンズ』が主導権を得ようと懸命に作業を進めている。ローリス・レッジャーニ元選手も『ワンメイクは車台への冒涜』と言っているほどなので、大変けっこうなことである。
（2015年05月21日『Motocuatro.com』記事参照）
（2015年05月21日『Motosprinto』記事参照）
（2015年05月18日『Moto.it』記事参照）
（2015年05月19日『Moto.it』記事参照）
（2015年05月17日『AS』記事参照）
（2015年05月16日『AS』記事参照）
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書籍のタイトルと中身が乖離しているような…
ロッシのぶっちぎりは見たくない。