『ダニー・ケント:バーリー・シーンのタイトルを夢見る』
★今季モト3クラスではダニー・ケント(22才)が総合優勝し、38年ぶりにイギリスにタイトルをもたらした。最後に同国がタイトル獲得したのは1977年のバーリー・シーンによるもの(500ccクラス、スズキ)。
★ケント選手は2012年にモト3クラスに参戦し、茂木およびヴァレンシア戦で優勝し、総合4位を獲得。
2013年にはテック3チームよりモト2クラスに昇格したが、最高リザルト12位、総合22位だった。また、鎖骨骨折も負った。
★ケント選手が2016年にモト2参戦する『Leopard Racing』チームの本拠地であるルクセンブルクで、次のように語った。
「世界選手権でタイトルを取るって言うのは、多くを犠牲にして実現させた夢なんですよ…子供の頃から、僕も家族も友達も多くを犠牲にしてきました。世界チャンピオンになるために懸命に努力して、いつも早起きしてトレーニングして。イギリス人ライダーでは38年ぶりですからね。」
【(38年前にタイトルを取った)バーリー・シーンについて何か知っている?】
「本当に有名ですよね…バーリー・シーンと言えば、イコール2輪レースって感じで。イギリスでは今でも彼とヴァレンティーノ・ロッシが知られてますね。彼と比べられるようになるなんて…僕にとってはもの凄いことですよ。」
【バーリー・シーンって、どんなイメージ?】
「現役だった当時、今とはぜんぜん違うでしょ。当時は美女とTVの世界で…アイドルって感じでしたよね。」
(※当時はビートルズが流行っていて、ピットボックスにはよくジョージ・ハリスンが訪ねて来ていた。また、シーン選手はレースウィークエンドには『BS7』ナンバーのローリスロイスに、元プレイメイトのステファニーを乗せてやって来た。
【来年はモト2クラスに戻ることとなるが…】
「テック3チームからモト2参戦していた年(※2013年)は、本当に酷かったですね。全て上手く行かず…あの頃の事は忘れようと努力しました。
(来年、使用する)カレックス機の方はもうヘレスで2日間テストしたし、テック3の時よりもう2秒速いですよ。正しい方向に進んでいると思うし、2016年はぜんぜん違う年になるでしょうね。」
【2016年はルーキーとして挑んでいく?それとも、最初から勝利ライダーを目指す?】
「勝つと言うのは常に難しいことで…ルーキー選手という気持ちで挑むつもりです。モト2クラスは1シーズンしか経験してないし、もう3年も前の話だし。学ぶことは山積みだし、ライディングスタイルも合わせていかないといけないんで。モト2機とモト3機って、かなり違うんですよ。モト2の方が常に限界ギリギリだし、だからこそオーバーテイクも少ないんですよね。アレックス・リンスやヨハン・ザルコみたいな強豪選手相手に戦わなければならないでしょ…サム・ロウズはカレックス機に転向したし…最高マシンですよね。容易ではないでしょう…でも、ヘレステストではもうアレックス・マルケスより速かったんで。」
【現在、22才だが…目標はモトGP昇格?】
「来年に向け、モトGP昇格のオファーが3つ来てたんですけど、モト2参戦にしたんです。ファクトリー選手は全員、2016年末までの契約でしょ…この1年を上手くこなせば、2017年にはファクトリーチームと契約できる可能性だって出てくるかもしれない。それが僕の目標です…来年を良いシーズンにして、そして昇格…ヴィニャーレスみたいにね。」
【しかし、『Leopard Racing』チームはモトGP参戦はしていないが…】
「チームとは1年契約で、もう1年のオプションが付いてるんです。チャンスがあれば、モトGP昇格は自由ですよ。」
[ 後半に続く ]
(2015年12月13日『Gpone』記事参照)
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●ダニー・ケント『ホンダに乗り換えたおかげで速くなった』
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レディングさんがミンスパイをモグモグしてましたけどやっぱファンからも山ほど届いちゃったりするんですかねー?
お祝いと来年の活躍を祈って!