マルコ・メランドリはドルナから見放された

『ヴェルガーニ：メランドリはドルナから見放された』

★マルコ・メランドリ（※2002年250cc総合優勝）は今年、SBK参戦を強く希望していたものの、叶わなかった。理由はスポンサーからの資金、もしくは適切なマシンが提供されなかったためと言われている（その両方の可能性も有り）。

★この度、メランドリ選手のマネージャーであるアルヴェルト・ヴェルガーニ氏が、ドルナのマルク・サウリーナ氏（SBK部門コマーシャルディレクター）に宛て、次のような趣旨の公開書簡（下記に全文掲載）を出した。
『（かつてSBKを運営していたフランミーニ氏がマックス・ビアッジを救済したように）ドルナはマルコ・メランドリを救済できなかった』

★マックス・ビアッジ元選手は2005年末にモトGPを辞め、1年間シートを失った。その後、フランミーニ氏の助力により2007年にフランシス・バッタ氏のチームからスズキ機でSBK参戦した。

★昨シーズン末、メランドリ選手は個人的に、カルメロ・エスペレータ氏（ドルナ代表）と話している。

★昨年11月にはチーム・フォワードのジョヴァンニ・クーツァリ代表（※MVアグスタ機で2016年よりSBK参戦）がメランドリ選手の起用を画策。走行テストまで行い、同テストの結果は良好だったものの、資金不足を理由に断念していた。

★クーツァリ代表によれば、40万ユーロ（約5074万円）不足していたとのこと。なお、メランドリ選手は無償（※おそらく、レース順位による歩合制での報酬を指している）でも良いと言っていた。
なお、メランドリ選手は人数合わせのみの参戦は望んでいなかった。

★メランドリ選手はSBKレース優勝回数は19回で、イタリア人ライダーとしては2位である。
1位はマックス・ビアッジ（21回）、3位ピエールフランチェスコ・キリ（17回）、4位ジャンカルロ・ファラッパ（16回）、5位ファヴィオ・ピロヴァーノ（10回）、6位ダヴィデ・タルドッツィ（5回）。

★アルヴェルト・ヴェルガーニ氏が、ドルナのマルク・サウリーナ氏（SBK部門コマーシャルディレクター）に宛てた公開書簡。

《　チャオ　マルク！

今朝の『Gazzetta』の特集記事を読み、SBKにマルコが参戦できず、僕が残念に思ってると言う気持ちを、こうして書き送ることにしたよ。
残念ながら、僕はマルコにシートを見つけてやることができなかったし、運営陣は（かつてSBKを運営していた）フランミーニ氏がしたようなことを（※マックス・ビアッジ救済など）マルコにしてやれなかった。
フランミーニ氏は、当時、ドルナと競い合わねばならない立場だったね。
愚痴ってるわけではないよ。ただ、4季14勝を挙げ、引退を望んでいない選手に関する客観的な事実を書いているだけで。その4年間で総合優勝をしていたのは、スーパーマシンのお陰の（トム）サイクスと（ジョナサン）レイだけだしね。
つらつらと書き連ねて悪かったね。ただ、これが事実と言うやつだよ。

愛をこめて

アルヴェルト・ヴェルガーニ　》

（2016年03月09日『Gpone』記事参照）

去年の夏、モトGPを辞めた後のメランドリ選手の動きについては、メルマガの方で随時ご紹介しておりまして…
一応、バックナンバーはこんな感じです。

【33号 2015年　9月11日 発行】マルコ・メランドリ：ヤマハは無理そう…よもやのドゥカティ復帰！？
【34号 2015年　9月25日 発行】マルコ・メランドリ就職浪人、ビアッジの二の舞い！？
【号外 2015年　10月3日 発行】ビーチサイドリーグ最新情報・マルコ・メランドリ＆カレル・アブラハム
【35号 2015年　10月9日 発行】ビーチサイドリーグ最新情報・マルコ・メランドリ
【36号 2015年　10月23日 発行】ビーチサイドリーグ最新情報・マルコ・メランドリ
【37号 2015年　11月13日 発行】ビーチサイドリーグ最新情報・マルコ・メランドリ
【38号 2015年11月27日 発行】メランドリ就活
　・SBKテスト前、MVアグスタの対応の悪さに怒り
　・SBKテストの結果は…
　・ロッシvsマルケス問題、ストーナーのドゥカティ復帰についてメランドリ談
【39号 2015年12月11日 発行】メランドリ就活：テスト結果に本人満足、しかし…
【号外 2016年1月30日 発行】マルコ・メランドリ『僕がシートを獲得できない理由』

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