『イアンノーネ:僕とロレンソなら完璧なチーム』
★ドゥカティのアンドレア・イアンノーネはカタール開幕戦は転倒リタイヤ、2戦目のアルゼンチンではラストラップでチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾを巻き込んで転倒リタイヤ。3戦目のオースティンでは3位で表彰台を獲得していた。
★その後、ドゥカティは2017年に向けホルヘ・ロレンソの獲得を公表した。
★イアンノーネ選手のコメント。
【オースティンの表彰台とカタール&アルゼンチンの転倒では、どちらが強く印象に残ってる?】
「当然、最初の2戦(カタール&アルゼンチン)の方だけど、ただ、あの転倒がもの凄く重圧になってるとは思いません。後ろを振り返る気はないんで。これから待ち受けてることに集中するほうが好きなんですよ。僕は楽観的な方だし、オースティンで表彰台に上がれたのは、まさにそのお陰だと思ってます。ポジティブだからこそ獲得できるものってでしょ。」
【あの転倒から何か学んだ?】
「良い勉強になりました。勉強にもなったけど、今年はかなりの点が変わったってことも考慮に入れておく必要がありますよね。多分、僕は他の誰よりも体験してしまったんじゃないのかなぁ。でも、今年はほぼ全員がミスってるようですけどね。僕に限らず、チャンピオンライダーだって限界ギリギリの走りをしようとして転倒してるんだから。今年は既にかなりの転倒が起きていて…今年の新パッケージだとこれまでとは違うライディングスタイルをする必要があるからなんですよ。心理的に上手く合わせていけないうちは、アッと言う間に転倒してしまうでしょ。本能的な動きをコントロールできるよう学んでいかないと。」
【タイヤがおもな原因?】
「それだけではないです。例えば、電制システムのサポートもかなり減ってしまったし。僕的には、タイヤの戦闘力は高いですよ。ただ、取り扱い方の問題で…新たな取り扱い方をしなければならないんです。2人の女の子を同時に好きになった時みたいな感じかな。2人に興味を持つわけだから…2人の態度がそれぞれ別々でも、一方は良い態度で、もう一方は悪いってことにはならないでしょ。ブリヂストンタイヤを活用するのに必要な作業と、ミシュランタイヤの方の作業は違うんですよ。」
【ロレンソ選手のチームメイトとして残るために、ドゥカティをどうやって納得させる?】
「僕は誰も納得させる必要なんてないんで。僕の実力やスピードはドゥカティでも分かってると思うしね。決断するに充分なデータは全て揃ってるでしょう。もちろん、今年、良いシーズンを送っていくってことも重要だろうし。まぁ、どちらかって言うと、それは僕の希望ですけどね。」
【例えばの話として、どこのメーカーのマシンが最も自分のスタイルに合っていると思う?】
「僕はモトGPクラスではドゥカティ機に乗って成長してきたんで、ドゥカティのマシンのことはよく分かってます。ドゥカティ機に合ってるとも言えるし、その逆もまた然りなんだろうし。他のモトGP機を試したことないんで、見当もつきませんね。いずれにせよ、映像を見てると、僕とホルヘ(ロレンソ)とヴァレンティーノ(ロッシ)のスタイルがけっこう似てるように思いますけど。だから理屈からすると、ヤマハ機なんかはけっこう合うんじゃないんですかねぇ。どちらにしても、僕に完璧にフィットするのはドゥカティ機だと思ってますけどね。」
【ドゥカティでは貴方とドヴィツィオーゾ選手に、セカンドマシンのシート争いを煽っているの?】
「ドゥカティではそう言うつもりはありませんよ。そう見えるのかもしれませんけどね。でも、ドゥカティでは、将来に向け求めているものを掌握はしていると思いますね。僕にはまだそれが何かは分からないけど、でも、絶対にドゥカティでは分かってますよ。あと、当然のことながら毎レースでの結果も重要ですけどね。」
【アルゼンチン決勝戦でドヴィツィオーゾ選手を転倒させてしまったことは不利になると思う?】
「もちろん、助けにはならないでしょうね。でも、誰にでもミスはあるんだし。去年、僕は技術トラブルのせいで2回リタイヤしてるんですが、それって最終的な総合順位に影響してきてるでしょ。マシンが故障してしまうこともあれば、ライダーがミスしてしまうこともある。今のところ、自分がやってしまった事に対しちょっとツケを払ってる感じですよね。でも、仕方がないでしょ?完璧な人間なんていないんだし。でも、過ちから学ぶことはできるんだから。」
【2017年、ロレンソ選手がドゥカティで目にするのは?】
「実に良い感じのチームと、重要なファクトリーマシン1台。他のメーカーのことは知らないけど、ドゥカティではあらゆることが実に上手く機能してますよ。」
【ここ最近、ドゥカティは勝利ライダー獲得に向けて励んでることを公にしていたが…不愉快だった?】
「ドゥカティでは自分の所のライダーのレベルは分かっているのだし、僕らがトップライダーの中に入ってるとは思ってないし。チームは確実にチャンピオンを欲してるってだけのことでしょ。でも、ドゥカティが今までずっと僕を雇ってきたってことは、僕の才能や実力を信じてくれてるからだろうし。もちろん、この何年間かでマシンが開発され成長してきた暁には、勝利に向けて王手がかかる状態になるわけでね。そう言う状態で、ドゥカティは勝利ライダーを獲得することにしたわけで。僕はまだ勝利してないから。僕はモトGPクラスの前はレース優勝したことはあるけど、タイトルを取ったことはないから。」
【ドヴィツィオーゾ選手ができないことで、ロレンソ選手ができることとは?】
「なんでしょうね。僕の方でも知りたいぐらいですよ。理屈でいけば、ホルヘ(ロレンソ)はタイトルが取れるんだろうし。理屈でいけば、僕だって有望な速いライダーではある…だけど、まだ勝利はないわけで。だからこそ、僕とホルヘなら完璧なチームだと思うんですよ。速攻で勝利を決められるライダーと、若い高速ライダーの組み合わせと言うことでね。まぁ、ホルヘがうちのマシンを試さない限り、なんとも言えませんけどね。」
【ドゥカティがロレンソ選手を獲得したことには賛成?】
「僕としては、ドゥカティは良い仕事をしたと思いますね。」
(2016年05月02日『Motorsport.com』記事参照)
そしてイアンノーネ選手…ヘレス戦ではタイヤとライディングスタイルのせいでかなり苦戦してしまいました。
また、ビーチサイドリーグの方でも『トトアンドレア』の行方が気になるとこなんですが…
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【2016ヘレスGPまとめ その2 ホンダ&ドゥカティ】[2016年05月01日 Vol. 89]
●ドヴィツィオーゾ:お祓い不要
●イアンノーネ『こんなに苦戦するなんて青天の霹靂』
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んー
つまり、ノネは「僕は今期も戦績悪くてミスばかりしてるけど、皆も調子悪いしロレンソとそんなに差は無いよ!」
と言いたいのかね?
なんとなーく、ドヴィちゃんのコメントと比べると自信と根拠に欠けるというか・・・
どっちが残っても辛いなぁ。しょうがないけど。
>新たな取り扱い方をしなければならないんです。2人の女の子を同時に好きになった時みたいな感じかな。
実にイタリア男らしい比喩だけど、いまいち分かり難い…
まさかクルーにもこんな説明でセッティングしてるだろうか(^_^;)
今までのコメント内容もザックリしてる印象だったけど、こういう人だとわかった