『2016 バルセロナ モトGP FP2トピックス』
★6月3日(金)、バルセロナ戦 モトGPクラスのFP2が行われた。そこそこ暑い。コースは滑りやすく、グリップはいまいち。しかし全体的にコンディションはそれほど悪くなく、けっこう操縦しやすい。
★首位ホルヘ・ロレンソ(1分41秒712、ヤマハファクトリー)。午前FP1では2位。FP1の自己タイムより0.5秒速い。コンスタントに首位タイムを刻んでいたのはいつもどおりだが、珍しくセッション終盤に新タイヤを使用して同タイムを記録していた(※フロントにメディア、リアにハード)。
★2位マーヴェリック・ヴィニャーレス(+0.242、スズキファクトリー)。午前FP1では首位。
★1分42秒の壁を破ったのは1〜2位の両選手のみ。
★3位はサプライズ、カル・クラッチロー(+0.299、ホンダLCR)。最終ラップでは妊娠中の夫人の腹部を思わせるジェスチャーをしていた。出産予定日は夏。
クラッチロー選手のコメント。
「24選手が参戦してるんだから、それぞれに要望があるわけでしょ。ミシュランも丁度良い解決案を見出すのは難しいっすよね。」
★午前FP1で苦戦していたホンダ勢が浮上。4位ダニ・ペドロサ(+0.484、ホンダファクトリー)。ここはペドロサ選手の得意なコースの1つ。
しかし、チームメイトのマルク・マルケスは9位(+0.773)。速い周回と遅い周回を交互に繰り返していたが、以前の金曜セッションでも同じことがあった。その際はセッティングを試してて、土曜日は強いプッシュを見せていた。
★ドゥカティ勢トップはスコット・レディングの5位(+0.570、ドゥカティ・プラマック)。
ドゥカティファクトリー首位はアンドレア・イアンノーネの8位(+0.749)。しかし、ドゥカティ・アヴィンティアのエクトル・バルベラの方が上位(7位、+0.596)。
★イアンノーネ選手のコメント。
「けっこう苦戦してます。マシンへの信頼感がイマイチで。うちとしては一、二を争うぐらい苦戦してしまうコースなんですよ。今年は苦戦するとは思ってなかったんだけど…でも、まだ初日だし。今後、どう対応していくか…ですね。けっこう離されてるんで、鍵となるような作業をしていかないと。」
★10位アンドレア・ドヴィツィオーゾ(+0.778、ドゥカティファクトリー)。FP2でも引き続きリアに柔らかめタイヤを使用し、コンディションの違いによるタイヤ消耗具合を検証していた。ミディアムを使用したのはセッション終盤のみ。
ドヴィツィオーゾ選手のコメント。
「FP2の方がずっと良かったですね。フロントに固めを履いたら、保ちがグッと良くなって。リアに関しては他の選手とは違うストラテジーだったんです。セッション中盤までずっと柔らかめで走ってみたが、上手くいきませんでした。でも、リアにミディアムを履いたら良くなって、マシンのフィーリングも悪くないです。10位とは言え、ポテンシャルはもっと上ですよ。」
★これまでも同コースでドゥカティは常に問題が多発していた。問題は常にグリップ不足。
★6位ヴァレンティーノ・ロッシ(+0.584、ヤマハファクトリー)。ペース面に集中。両セッションともリズムは安定している。
★転倒はアルヴァロ・バウティスタとジャック・ミラー。両選手ともケガはなし。
(2015年06月03日『Gpone』記事参照)
(2015年06月03日『Moto.it』記事参照)
『2016 バルセロナ モトGP FP2リザルト』
『2016 バルセロナ モトGP FP総合リザルト』
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