ロッシのランチに日本人ライダー、テック3愚痴会見ほか：2016バルセロナGPこぼれ話

『2016バルセロナGPこぼれ話』

★ヤマハがアジア圏の若手ライダー5名の特訓企画『Master Camp』を、7月4日〜8日に行う。
同5名はイタリアのタヴッリャにある『VR46ライダーズ・アカデミー』に赴き、ヴァレンティーノ・ロッシの監督のもと、ライディングの秘訣を学ぶ予定。
参加するのは、現在、『Asia Road Racing』選手権に参戦しているメンバーで以下のとおり。
Peerapong Loiboonpeng（タイ人、21才）
Imanuel Putra Pratna（インドネシア人、19才）
Galang Hendra Pratama（インドネシア人、17才）
Kasma Daniel Binn Kasmayudin（マレーシア人、16才）
ソウイチロウ・ミナミモト（日本人、16才）



★6月5日（日）、バルセロナGP決勝戦でアルヴァロ・バウティスタ（アプリリアファクトリー）が8位でゴールした。
なぜ、このような好成績が収められたかと言えば、これまでのレースに比べ、馬力を落としたことでマシンが操縦しやすくなったためだ。特に、バウティスタ選手はレース終盤までタイヤを上手く保たせていた。しかし1周タイムに関しては、いまだ削れてはいない。同選手の最高ラップタイムは第6ラップの1分47秒685である。

★6月3日（金）、バルセロナGPのFP1でカル・クラッチローがスクリーン脇を通過した際、ちょうどルーシー夫人の妊婦姿が映っていた。その直後、クラッチロー選手が走行しながら片手で大きなお腹を表すジェスチャーをしているのが映しだされた。
クラッチロー選手はピットボックスに戻り、「うちのチーフメカニック並みの太鼓腹だな」と言ったとのこと。

★6月2日（木）、エルヴェー・ポンシャラル（ヤマハテック3チーム代表、『IRTA（チーム協会）』代表）が記者会見を開いた。ポル・エスパルガロ（来季よりKTM移籍）の後任ライダー発表かと思いきや、ポンシャラル氏はそこで憤懣やるかたない思いをぶちまけ、鬱憤を晴らしていた。
ポンシャラル氏のコメント。
「当初はホンダとヤマハの2メーカーしかなかったから、プライベートチームと言うのは大変重要だったんですよ。ところが、いまやドゥカティ、スズキ、アプリリアがいて、プライベートチームは重宝されなくなってしまった。モト2から昇格してくる若手選手まで、直接ファクトリーマシンに乗りたがる始末で、プライベートチームなんて鼻も引っかけやしない。まだ優勝したわけでもない…これから実力を証明させていかなきゃならないって言うのにね。うちのマシンはファクトリーのにかなり近いんだが、そそられないのでしょう。うちなんか1行の記事にもならないんですから。」

なお、ポンシャラル氏は2017年に向け、ヨハン・ザルコおよびアレックス・リンスと交渉を進めているが、リンス選手はファクトリーチームでなければモトGP昇格はしたくないと言っている。
モトGP昇格に関しては、2013年までルーキー選手はファクトリーチームには入れないといった規則があったが、マルク・マルケス昇格時に撤廃された。

（2016年06月10日『La Gazzetta dello Sport』記事参照）
（2016年06月05日『Moto.it』記事参照）
（2016年06月08日『Moto.it』記事参照）
（2016年06月07日『Moto.it』記事参照）

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【2016年6月14日 発行 Vol. 96】2016バルセロナGPまとめ その3 ホンダ
●ビーチサイドリーグ最新情報
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