『2016アッセンGPこぼれ話』
★7月19〜20日にオーストリアの『A1-Ring』サーキットでモトGPテストが行われる予定だが(ケーシー・ストーナーも参加)、もともとはドゥカティがテストのためにサーキットを予約したところ、他メーカーも参加を希望したためドゥカティが受諾したのだ。
これにより同テストにはヤマハ/スズキ/アプリリア/KTM(ライバル陣との共同テストは初めて。トーマス・ルーティも参加する)も参加する予定だが、ホンダは参加しない。
ホンダも同テストへの参加を希望したが、モトGP機『RC213V』ではなく市販機『RC213V-S』のテストだったため、ドゥカティにより拒否されたのだ。
ホンダが市販機でのテストを希望したのは、レギュレーションによりファクトリーチームは1シーズンに実施できるテストは5日間と定められているため、この日数を消費したくなかったから。
★アッセンGPの前の週、マルク・マルケスとダニ・ペドロサがオーストリアの『A1-Ring』サーキットでホンダの市販機『RC213V-S』の走行テストを行った。
両選手は次のようにコメントした。
「ライディングポジションもカウルも車台も本当にモトGP機に似てますね。面白かったのは、ライダースーツの中に赤外線イグニッションキーを入れておかなければならなかったことです。」
★ダニ・ペドロサがオーストリアの『A1-Ring』のコースについて、
「短いコースですね。コーナーも少ないし。操縦する分にはけっこうリズミカルだが、グリップが変なんですよね。」と話していた。
また、最終コーナーの立ち上がり付近のエスケープゾーンがモトGPレースには不十分だと問題視されており、6月24日(金)のセーフティーコミッション会合でも話し合われていた。
7月18〜19日のテストでは当該箇所が検討される予定で、場合いよっては8月のオーストリアGPまでに改修される予定。
★6月24日(金)のセーフティーコミッション会合には選手のほぼ全員が出席し、ロードレース世界選手権が開催されるサーキット全てについて話し合われた。
各選手が要望を出し始めた途端、カルメロ・エスペレータ氏(ドルナ代表)が次のように言って遮った。
「どこのサーキットの改修を希望してもいいが、3年前から赤字状態で、オーナーが経済的に切羽詰まってる所はだめだよ。そう言う所に改修の要望を出せば、『インディアナポリスかラグーナセカに行ってくれ』と言われるのがオチだからね…」
★6月24日(金)、アッセンのモトGPクラスFP2でエクトル・バルベラが第3コーナーで時速140キロで走行中に転倒した。バルベラ選手はまずメディカルセンターに搬送されたものの、すぐに走ってピットボックスへと向かい、セカンドマシンでセッションを続けようとした。しかし、『IRTA(国際ロードレースチーム協会)』の委員らに「サーキット専属医師代表の判断を仰がねば走行には戻れない」と言われ、バルベラ選手はスクーターでメディカルセンターへと行き、検査を受け、数分で医師からのOKをもらい、再度ボックスへ戻り、FP2を12位で終えた。
同検査では医師から「頭痛がするか?」と訊かれ、バルベラ選手は「しない」と回答。また、医師らの手を強く握る、自分の首を左右に動かす、医師の指先を目で追う等の動作ができることが確認された。
★エクトル・バルベラ(チーム・アヴィンティア)が2015年シーズンにオープンカテゴリーで総合優勝したことを記念し、スポンサーの『Otumm』が腕時計(下記画像)を100個限定で作成した。
カーボンファイバー、チタン、アルミニウムが使用されており、バルベラ選手は「空港の手荷物検査にも引っかからない。よく旅行する人に向きますね」と。
(2016年06月28日『Moto.it』記事参照)
(2016年06月27日『Moto.it』記事参照)
(2016年06月24日『AS』記事参照)
(2016年06月25日『AS』記事参照)
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>>面白かったのは、ライダースーツの中に赤外線イグニッションキーを入れておかなければならなかったことです
そうだよなぁ・・・。
セルスタートも新鮮でしょ?(笑)
レギュラーライダーだけど市販車なら数に入らないんですねー(^_^;)
やっぱもったいないんだ…(笑)
今シーズンのサマーブレイクって、今なのか、それとも次戦の後なのか
どっちなんでしょう
どっちも中途半端なインターバルでライダーの皆さん大変そう
毎年夏のラグナセカを間に夏のインターバルってイメージがありましたね。
晴れ晴れとした青空に選手にも少しバカンス前の長閑な雰囲気と相まってここで一区切り、さあ後半戦に突入!でした。
伝統的なコースってそれ自体が習慣になったりするので少し寂しさも感じます。
サンマリノもしかり。